1/2
プロローグ
「いつか夢見たあの場所へ・・・」
この題名だけは、かねてより温めていました。いろいろ試行錯誤しましたが、今回、実験的に投稿してみます。どうなりますことやら・・・
プロローグ
秋が好きだ。
秋は全ての事を、忘れさせてくれる。
いい事も、悪い事も、忘れさせてくれる。
そんな気がしていた・・・
並木道をひとりで歩く。
散歩とは言い難いが、真っ赤に染まった木々の中を歩くのは、ある種の解放感に満たされる。
そして、秋も終りに近づけば、地面が落ち葉でいっぱいになる。
その中の、ひとつを拾い上げる。
落ち葉に惜別の言葉をかけ、また地面へと置く。
見上げると、ひとりの女子高生が木にもたれながら、本を読んでいた。
あの頃と、同じように・・・
まともに、小説を書くのは初めてです。右も左もわからない、迷子の子猫のような存在ですが、温かい目で見ていただけたら、幸いです。