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序1
『天風の槍神官
地炎の剣闘士
冥水の魔導師』
三英雄と呼ばれる者達がいた
彼等は後に再建された故国の王となる
『ディオウ゛ェントの法王
レリーソン の闘王
フォンタナ の導王』
だが…約50年の治世の後、3人は次代に玉座を譲り姿を消した
それから更に時は流れる…
これは三英雄の一人『導王』の国「フォンタナ」の物語
「我儘だとわかっています…」
白い薄幕の先にいた小柄な人物は、向かいに座る2人に伝える。
「本当に良いのか?」
「覚悟は出来ていますよ。
ただ…‥気が向いた時でいいから━━━━」
「仕方がないな。
承知してやるよ。」
「だけど…‥僕達にすれば良い暇潰しにもなるよ」
「ありがとうございます、2人とも…」
「「気にしなくていいよ(ぞ)」」