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魔法少女にたえなるバカの祝福を!

作者:恐竜 流崎
妖精大陸エスボスニア。
この地で生活する人々は精霊の持つ魔力の恩恵を得て暮らしていた。
魔獣や魔物との棲み分けが済み。
亜人たちとの共存にも成功し。
厄災振りまくドラゴンの存在ももはや伝説の彼方。
人々は平和な生活を日々謳歌していた。

しかし、そんな世界に一つの影が落ちようとしていた。

それは澄み渡る蒼空の遥か彼方。
目視許さぬ億光年の星から嵐とともに舞い降りた。

宙から降った鋼鉄の巨人。
その中から一人の少年が姿を現した。
ふ、っと不敵な笑みを浮かべる。

見るものが見れば、平和な世界に恐怖の波紋を広げる魔王の笑み。
破滅の侵略者の到来に映ったかもしれない――
少年が口をゆっくりと開く。

「あれ、ここどこ? てか僕だれだっけ……?」
が、残念!
少年は指名、任務。その全てを失っていたのだ。




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