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隣の席

今後は基本ウェルベル視点になります

全員が集まり、入学式の説明と軽いリハーサルが行われた後、入学式が始まった。


校長先生の話、在校生の話、新入生代表の話…色んな人の退屈な話がやっと終わった。

どうやら案内をしてくれた教師が担任の教師らしい。


「2組の皆さんはついてきてください」


担任の教師が声を上げる、どうやら席の列でクラスが決まっていたらしい。つまりこの神獣種と同じクラスというわけだ。


教師の後に生徒が付いていく、その流れのままウェルベルも一緒についてく。人間の生徒はウェルベルと神獣種から少し離れるように速足で動き出す。ウェルベルは最後尾を少し離れてついていく。


いつものことだ…獣人は恐れられている。当たり前の事、どうしようもない…

神獣種の方を軽く見ると少し悲しそうな顔をしていた気がした。


教師の後をほかの生徒と一緒についていくとすぐに教室についた。


「白板に貼ってある座席表の通りに座ってくれ~」


教師が教室の入口で生徒たちを入れながら声を上げる。


次第にみんなが席について自分の番がくる、座席表を見ると名字によるあいうえお順だった。最後尾のため自分の席を探すのは簡単だ2席開いているとこだろう…。


立っているのは自分と神獣種だけ…開いている席は一番後ろの窓際の席のみ…苗字順が明らかに崩れている。ため息をつきながら担任の教師を見るが目をそらすだけだった。神獣種は何食わぬ顔で自分の席に座る。


「それじゃぁ…改めてこのクラスと担当する夏山 昭だ。よろしく頼む」


全員が席に着いたのを確認した教師が喋り出す。


「まずは俺もみんなのことが知りたいから自己紹介をしよう。名前と何か好きな物でも好きなことでも一言言っていこう。名前を呼んでいくから、呼ばれたら立って自己紹介するように!」


夏山先生は生徒たちの名前を呼んでいく


「阿部君」「石川さん」「…」「…」


生徒が自己紹介をすると夏山先生が拍手を入れる、生徒もそれにつられて拍手をしだす。


案外明るい教師だな…なんて考えながらふと隣に神獣種を見る。神獣種は静かに興味深そうにみんなの自己紹介に耳を傾けていた。どうせ避けてくる相手なんて覚えたところで…意味ないのに。神獣種から目を話し窓の外をぼーっとみる。


「カイカ君」


「カイカだ、よろしく」


外を見ている間に自己紹介が進み、隣の神獣種の番が来ていた。低い声唸っているような声が隣から聞こえてる。

夏山先生は変わらず豪快な拍手をする。が生徒からの拍手はまばらだった。夏山先生はウェルベルの名前を呼ぶ


「ウェルベル君」


「ウェルベルです。よろしくお願いします」


隣の神獣種…カイカの自己紹介の後でよかった。好きなことなんてないし、面倒だったから。

カイカの時と同じまばらな拍手。


「それじゃ、みんな自己紹介が終わったな!それじゃ必要な物を配っていくぞ~」


夏山先生は教室の端にある段ボール箱を開け、中の教科書や時間割のプリントなどを配っていく。

ウェルベルとカイカの前の席は怯え、恐る恐る教科書やプリントを後ろに回してくる。


さっきから隣のカイカがチラチラこっちを見てくる。何か言いたいことがあるのかと見返すとすぐに別方向を向いてしまう、一体何なんだ?視界を顔を背けた顔から尻尾のほうをちらりと見ると嬉しそうに揺れていた…。自分のそうだが尻尾のある獣人は割と感情が尻尾にでるらしい。同じ獣人に会えてうれしいのだろうか?


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「それじゃ、今日はこれで終わりだ!また明日〜!」


クラスの方針、一年の大雑把な予定、クラス写真の撮影等。

特に問題もなく全て終了し初日が終わった。

放課後の教室、帰り支度をしていると、周りの人間がガヤガヤ騒ぎ出す。


「連絡先交換しようぜっ!」「この後遊ばない?」「部活なににする?」


人間たちのコミュ力に驚きつつ、そそくさと教室を出る。そのまま帰らずに屋上に向かう。


放課後の屋上には誰もいない。今帰ると他の生徒が多い、獣人は良くも悪くも目立つ、周りの視線が鬱陶しいから人間が帰って後に帰るために少し時間を潰す。


本を読んで時間を潰して初めてから少したった時誰かが屋上にきた。背後から感じる威圧感でカイカだと一瞬でわかる。あいつも時間潰しか…振り返らず本に思考を戻そうとする。


「お、おい!」


なんか、呼ばれた気がするけど気にせず本を読む。


「おい。そこの灰色の!お前しかいないだろ」


「ウェルベルです。それでどうしたの?」


観念して、本を閉じ振り返る。

カイカは少し躊躇うように口を開く。


「なんで…なんでお前は怖がらない」


なんだそんな事か…そんなの一つしか理由はないのに…。


「同じ獣人だからじゃない?」


ウェルベルはおどけたように軽口で返す。


「違う……獣人の方が威圧感が感じやすい筈だ…それに狼と犬の同じ系譜のお前なら…ウェルベルならなおのことだ…」


カイカの声は震えていた、威圧感と不釣り合いな弱さだった。


全てバレていて心の中で苦笑するしかない。確かに怖い、目の前にいる神狼の威圧感が体を萎縮させてくる。けど、獣人にとって…少なくとも僕にとっては恐れられて避けられるのは何よりも嫌だ。

だからこと怖がらずにあえて質問で返す。


「君は怖がられたいの?」


カイカは数秒固まった後に勢いよく返事を返す。


「違うっ!!」


そうだろう。カイカがそう言うなら答えは決まってる。


「じゃあ、僕は怖くないよ」


自分より身長の高いカイカの頭にそっと手を置き撫でる。


「それじゃ”また明日”」


それだけ言って、屋上を後にする。出る直前ふとカイカの背中に目を向ける。

尻尾を嬉しそうに振って、僕が撫でた場所をそっと触っていた。背中越しで表情はわからない、けど、その背中は神獣種と思えないほど、柔らかかった。

文章が拙い、違和感、表現がイマイチ。

想像を文書に具現化するのって難しいね

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