雑文エッセイ「今回のネトコンで動いた賞金総額は『834万円』TOブックスは果たして100万円を回収できるのかっ!」
う~んっ、お金の話はみんなが大好きっ!
・・かどうかは知らないけど、無関心ってのはいただけない。まぁ、関心があり過ぎて『詐欺』に合うのもどうかと思うが、自分の生活収支くらいは把握しておかないとね。
でも今回は人様の懐具合の話なのでお気楽に想像してみましょうっ!
で、その元となるデータはネトコン13で受賞した作品群に送られるはずの『賞金』です。
その元データは下記のとおりです。
注:出版社名は株式会社等を省略して表示しています。
賞金額
グランプリ 100万円
金 賞 50万円
優秀賞 30万円
入 賞 10万円
SC賞 10万円 ※これはセカンドチャンス賞の事です。
短編賞 1万円
受賞作品数
小説部門 グランプリ 1作品 x100万円=100万円 TOブックス
小説部門 金 賞 1作品 x 50万円= 50万円 マッグガーデン
小説部門 優秀賞 1作品 x 30万円= 30万円 ドリコム
小説部門 入 賞 12作品 x 10万円=120万円
WEBTOON部門 入賞 2作品 x10万円=20万円
コミック部門シナリオ入賞 10作品x10万円=100万円
コミック部門短編賞 1作品 x1万円= 1万円
セカンドチャンス賞 2作品 10万円=20万円
で、この中で小説部門グランプリ作品を選出したのがタイトルにも書いた『TOブックス』です。
因みにTOブックスは小説部門入賞でも2作品を選出しているので合計で120万円を賞金として支出する事になります。
但し、賞金支出総額では『マッグガーデン』が130万円で1位だ。その内訳は下記のとおりです。
小説部門 金賞 1作品 50万円
小説部門 入賞 7作品 70万円
コミック部門 シナリオ入賞 1作品 10万円
で、これら以外の協賛企業としては
ツギクル 小説部門 入賞 8作品 80万円
宝島社 小説部門 入賞 6作品 60万円
ブシロードワークス 小説部門 入賞 6作品 60万円
が頭ひとつ分だけ突出しており、小説に限れば『SBクリエイティブ』と『スターツ出版』がそれぞれ3作品で続いていました。
因みに徳間書店も協賛参加していたのだけど、作品は選出していませんでした。まっ、徳間書店は別に自分のところだけで作品を集められるだろうからね。
と言う事で、今回のネトコンはコミックスの原作の狩場的な色合いが強かった気がします。
まぁ、ここは一応ジャンルとして小説全般を扱っているとは言ってもメインはラノベだからね。そして今はコミカライズでないとラノベですら読まれないらしいから、その傾向が顕著に現われたのが今回の受賞作品ジャンルなのではないでしょうか。
はい、もう異世界恋愛とハイファンの牙城でした。その情報は次のとおりです。
全受賞数 72作品
内訳
恋愛異世界 36作品 ホラー 3作品 推 理 1作品
ハイファン 29作品 ローファン 2作品 恋愛現実世 1作品
くくく、SFのSの字もないよ・・。文芸系もほぼ全滅だ・・。応募数ではヒューマンはすげぇ多かったのにねぇ。
で、更に投稿形式別だと次のような数字となりました。
完結 33作品 連載中 29作品 短編 10作品
恋愛異世界 20 ハイファン 19 恋愛異世界 8
恋愛現実世 1 ローファン 2 ハイファン 1
ハイファン 9 恋愛異世界 8 推 理 1
ホ ラ ー 3
コメント:異世界恋愛の短編は殆どがコミックスの原作として受賞しており、小説としては宝島社が2作品を選出しただけでした。
そしてハイファンはブシロードワークスが小説として、推理はGSCがコミックスのシナリオとして選出していました。
まっ、つまり短編のアンソロジー出版という触れ込みは建前だったという事なのでしょう。
だけど全部で834万円かぁ。それだけのお金をかけてネットでタダで読める小説を出版して元が取れるのかねぇ。
コミカライズにしても漫画家さんへも原作小説とは別にお金を払わなきゃならないんだから赤字回避のボーダーラインは上がるはず。
むーっ、もうラノベ『だけ』で稼げる時代は終わったのだろうか?そもそもこれから子供たちの数はどんどん減ってゆくからなぁ。
まっ、なんにしても書籍が売れなくても創作の楽しさは変わらないはず。なので公募云々は別にして、皆さんも物語を書いて投稿してねっ!
そうっ!来年こそはSFが復活するぜっ!・・するかな?したらいいんだけどなぁ。
-お後がよろしいようで。-