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プロローグ

【プロローグ】ーーーーーーーーーーーーーーーーー



第一節 裂ける空


冥王アザラフが滅び、十二神域が解放されてから三か月。

星環界は奇跡的に再生を始め、各地に残された廃墟や傷跡にも緑が芽吹き、人々はようやく平穏を夢見始めていた。


だが――


ある夜、満天の星空を覆うように、天が音もなく裂けた。

そこから溢れ出したのは、災厄のような黒き奔流。

現れたのは、七人の黒衣を纏う邪王たち。そして、その背後に鎮座するのは、かつて十二神域の神々すら恐れ封じた「古の女神」。


その名は――

「破壊の女神メギア=ネメシス」。


世界の理を否定し、永遠の混沌を欲する原初の女神。

彼女は、冥王アザラフすら恐れた存在だった。


「目覚めの時は来た……秩序も平和も、すべて無に還れ」


その声は、空を割る雷鳴のごとく世界に響き渡る。

星環界全土が震え、再び闇に覆われた。


 


第二節 七人の邪王


女神に従う黒衣の七人は、それぞれがかつて異世界を滅ぼした魔王の残滓から生まれた存在だった。


1. 血獄王ヴァル=ドラグ ― 血の契約で敵を操る狂王。


2.虚飾王バアル=グレイス ― 狂気に満ちた道化師王。


3. 屍想卿ヴァルハザード ― 儀式《屍界の血環》の王。


4. 戦禍王グラディウス ― 巨大な戦斧を振るう戦神の王。


5. 屍骸妃モルド=リュシア ― 死者の軍勢を呼び覚ます屍姫。


6. 幻影帝ゼルファード ― 万象を幻に変える虚構の魔王。


7. 黒炎導師サリエル ― 時空を焼き尽くす黒炎の賢者。




彼らは女神を守護する「七邪王セブンス・アビス」と呼ばれ、今やソルナイトたちの前に立ちはだかる新たなる絶望だった。


 


第三節 ソルナイトたちの再集結


アキト、リア、クレイン、メルロ、カイル――

冥王との戦いを生き延びた五人のソルナイトは、再び集結する。


だが、仲間たちの心には深い傷が残っていた。

「冥王アザラフは、最後に救われたのか」

「世界を守ったとして、また別の災厄が生まれるのではないか」

――答えの出ない問いが、彼らを縛っていた。


そんな彼らの前に、炎の戦士フェン=イグニスの幻影が現れる。


『迷うな。お前たちが選ぶ未来こそが、この世界をつくる』


フェンの声は彼らの心を再び奮い立たせた。

そして、五人は誓う。


「何度でも立ち上がる。――たとえ相手が“神”であっても!」


こうして、破壊の女神と七邪王に挑む新たなる戦いが始まった。




#異世界ファンタジー小説



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