第1話 日常
こんにちは!ホシノ色です!
今まで読む専だったのですが、書きたくなってつい書いちゃいました。
駄文ですがどうかよろしくお願いします。
小鳥のさえずる声、隣で眠る愛犬の息遣いそして階段を上る音、様々音を聞きながら目を覚ます。
「ん……」
「!」
「おはよう黒助。」
同時に起きた愛犬、黒助の顔をくしゃくしゃと撫でる。
黒助は小さい頃から一緒にいる大型犬?狼?だ、犬種はよくわかんない、名前は僕が決めたが当初オスだと思ってたからかっこいい名前を着けたけどあとからメスだと分かってちょっと後悔しちゃった、でも黒助が名前を気に入ってほかの名前で呼んだら機嫌が悪くなっちゃうから、もう後悔せず黒助って呼んでる。
クゥーンクゥーンワンワンワンと撫られる黒助で遊んでいると、ガチャっと扉の開く音が聞こえてくる。
「起きたかい…兄さん?」
「ああ…おはよう星垂。」
起こしに来たのは我が妹である祈歌星垂、神秘的な青白い髪を自分の背中付近まで伸ばし、前買ったくまさんのパジャマに身を包み目を擦りつつ、頭を突き出しなでなでを要求してくる。
なでなで
「んふふ」シアワセー
「ハフハフ」くしゃくしゃ
なんだこの…なんだこの幸せ空間は……。
暫く堪能していたら、星垂から朝食を食べようと言われ即席で作ったベーコンエッグを食べながら朝のテレビを見る。
「近頃のー……今日の天気はー……日本の首相によりー……」
耳から耳に流れていくニュースをボーッと見ているとそろそろ学校だと気づく。制服に着替え長い髪を後ろでくくると、玄関で既に待っていた妹が言った。
「早く行こう兄さん。」
「はーい、それじゃあ行ってくるね黒助。」
「!クルーンクルーンッ」
寂しいオーラを出す黒助を2度ほど撫で、家を出る。
「♪」
「上機嫌だね星垂?」
「今日も今日とて平和だからね、これで兄さんと同じ学校だったら良かったんだけど…。」
「流石に年齢的なものがあるからね…それにもうそろそろ卒業でしょ?」
「うー…そう言われると何も言えない……。」
「それにそろそろ兄さんが心配になってきたよ。」
「なんで僕?」
「兄さんったら私より身長低いし一見すると女の子みたいじゃないか……変な男に変なことされてないか心配になるのさ。」
「流石にされないよっ!」
「そうだといいけどね、兄さんアホの子だから騙されたりしてそうで怖いな。」
「アホなのは認めるけど騙されたりしないよ!」
「その自信はどこから……おっとそろそろだね……。」
またねと途中の分かれ道で星垂と別れ高校へ向かう。
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教室の扉を開くとどこからかおはよーと挨拶が聞こえその挨拶に返事をし、自分の席に着く。
「えーっと」ゴソゴソ
今日の授業の教科書やノートを出していると、誰かが近づいてきた。
「おはっ!」
「おはよう千夏さん」
軽いギャルのような挨拶をしてきたのは、誰にでも優しい天野千夏さん。キラキラの金髪でスタイルもよくこのクラスの美少女であり複数の友達とよくいる。
「今日もまるで女の子みたいだね!そろそろ男にでも告白された?」
「いくら僕が女の子っぽくても告白はされてないよ?」
「そう?黒野くんがトイレに行く時とかみんなついて行って、ムグ」
「そこまでよ千夏。」クチオサエ
そう言って千夏さんの口を塞いだのは、千夏さんの幼なじみであり同じく美少女の間桐美奈さん。サラサラな黒髪を長く伸ばし綺麗な顔に千夏さん同様スタイルがいい、彼女も沢山の友達に囲われてよくスマホ片手に話をしている。
「おはよう黒野くん♪」
「おはよう美奈さん。」
「ムグググ」
「えっとそろそろ話してあげたら?」
「あぁそうね…まあいいか。」
「ング!、まあいいかじゃないよ!」
「なぁに?みんなその事知らせようとしないの、なんでか分からないの?」
「え?理由あったの?ずっと知らせてあげないのかなーって思ってたんだけど……。」
「それを知らせたら警戒されるかもじゃん!」
「なんの話し?」
「わー!わー!いいの知らなくて!」
「……」(もしかしたら騙されてるかも……僕)
そんなアホなことを考えていると予鈴がなり二人が席に手を振りながら帰っていく。
「ふぅー、あぶねぇあぶねぇ」
「ん?遅かったね浩介。」
「あぁちょっと寝坊した……おはようだな黒。」
「おはよ…大変だったね。」
この身長が高くて筋肉質なイケメンは西田浩介と言う僕の友達、というか唯一の友達である。かなりモテていて彼がなにかする度に女子が見ていてそばに居る僕は少し気まずい。ちなみに僕のことを黒と呼ぶ。
「見て見て、西田くんだわっ!」ヒソヒソ
「いつ見てもカッコイイわね!」ヒソヒソ
「前、西田くんと掃除したけどかなり優しかったわよ!」ヒソヒソ
「えー!いいなぁー私も優しくされたーい。」ヒソヒソ
「ねえねっ祈歌くん見て!今日も可愛いなぁ」ヒソヒソ
「いいよね祈歌くん!あの子最初見た時女子かと思ったもん!それに一人称が僕って……くぅーこの私のショタコンゲージが凄まじい速度で上がっていくわ!」ヒソヒソ
「そ…そう……。そこまでじゃないけどあの子もいいよねー!こう…母性?みたいな!」ヒソヒソ
「いいなぁ浩介ばっかり……。」※黒野については聞こえてません。
「ん?なんか言ったか?」
「なにもー。」
「?」
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授業が終わり家に帰ってきた。ちなみに浩介は友達と遊んで帰るらしく、誘ってきたが喋ったことない人怖い精神と黒助のことで一人で帰ってきた。
「よーしよしよし」なでなで
今現在帰ったそばから抱きついてきた黒助の顔ペロから何とかソファーに移動しつつなでなでしている所である。
「ふわぁ……」
「ワフワフ」
眠たくなってきちゃった……。少しだけ……少し……だけ。
ハイ!との事で1話目なんですけども、ここからどうなるんでしょうね?今でも書いてる手が震えるぐらい緊張していますが今後の話も是非お読みいただければ幸いでございます。