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11/11

11.入会審査

リヒト…俺。モブ。サバイバル能力が高い。

レヴィン…リヒトを助けてくれた。第三王子。なぜか「主人公」のオーラ(弱い)がある

ヴィヴィアン…レヴィンの腹違いの妹。ピンク髪で明るい。

ビビ子…もと占い師のレストラン店員。見た目ロリだけど23才。

勇者…この物語の本当の「主人公」のはずだが、差別主義者で倫理観がない。

俺たちはダッシュでギルド本部に向かった。

…レヴィンは途中で「あっ…これ無理…子供の体力凄い…」と呟いて見えなくなったが。

ヴィヴィアンの話では、ここはさまざまな人気ギルドの本部が集まる場所だそうだ。

確かに、20以上ありそうなカウンターに、それぞれ「料理人ギルド」「占い師ギルド」「治癒師ギルド」などと書かれた看板が立っている。当たりを見回しているとビビ子が縋り付いてきた。


「あっ…!占い師ギルドの方は通りたくないな…出世した同期を見ると心臓が痛むのだよ」


…情けなすぎて逆に清々しいな。

ヴィヴィアンが見かねてビビ子を撫でる。


「よしよーし、元気出して!後で料理ギルドの売店でステーキ弁当食べよう!」

「うぅ…肉食べなきゃやってけねえよ…」


本当に23歳か?

そうこうしているうちにヴィヴィアンは俺を冒険者ギルドに連れていった。


「すみません!彼、スキルはないけど実力はあるんです!」

「そうだ!スキルはゴミだがなかなか動けるぞ!」


…恥ずかしいな。というか罵倒が混じってなかったか?

受付嬢は苦笑いをしながら答えた。


「戦闘系のスキルを持っていない方は、こちらが提示するテスト依頼の達成をもってギルド加入とさせていただきます。…まあ今は人手が足りないので、スキルがなくても実力がある方にはぜひ加入していただきたいのです」

「人手不足だと?前は人が余って5人でスライムを倒してたじゃないか」

「それはだいぶ昔の話ですよ……勇者様が現れてから、モンスターが強化されて…。彼らによる怪我人や死者も多く出ています。勇者が目覚めたことで魔王も目覚めたのでしょう。二人が戦い、決着をつけるまでは冒険者ギルドはずっと人手不足でしょうね」


受付嬢はため息をついた。


勇者と魔王は同時に現れるのか?

ビビ子に聞くと「そんなことも知らないのか?」と嬉しそうに教えてくれた。

数百年に一度、人間の中から勇者が現れる時、魔族から魔王も現れ、魔物が強化される。二人が対決した結果、勝った側がその後数百年を治める。

この2回ほどは人間が勝ち越しているらしい。


受付嬢はまたもため息をつく。


「勇者様は…その、魔王と戦うまでの準備期間と言って王都に篭られています。しかし…『ネームド』の被害も見逃せません。」

「ネームド?」

「魔王によって強化されたモンスターです。」


…じゃあ「勇者」は既に死者が出ている「ネームド」になんの対策もしていないのか。…まあ、命の危険を避けてきた俺が何か言えることではない。そう考えていると後ろから大きな声がした。


「すまない。俺がネームドの対策に向かう。騎兵団と冒険者で合同チームを組み、派遣させよう。」


先程俺たちに置いて行かれたレヴィンがそこにいた。

走ってきたようでゼェゼェと汗まみれで話している。


「第三王子!」


受付嬢も驚いた顔をしている。


「何、騎兵隊の指揮権限は俺にある。勇者がいなくとも、俺の命をかけて絶対に被害を食い止めることを約束しよう。」


……かっこいい。最も、息絶え絶えになっていなければの話だが。


「さっすがお兄ちゃん」

「見直したぞ!」


レヴィンは鼻を伸ばしている。やっぱりむかつくな。


「ありがとうございます、レヴィン様。…あっ、すみません、入会審査依頼のお話でしたね。」


受付嬢が紙を見せる。


「この3つの依頼の中から選んでください。…まあ、一番簡単なものを選ぶといいと思いますが…どれも簡単、とはいかないでしょう。スキルを持っていない方へのテストは安全のため難しめに設定されています」


俺は紙を覗き込んだ。


「魔物の全滅…120体ほど」


「『ネームド』撃破」


「重要依頼:ダンジョン踏破」


上2つはかなり難しそうだ。現時点で12歳の俺がネームドの相手をすれば確実に死ぬだろう。


「…このダンジョン踏破ってのは?」


受付嬢は紙を見て慌てて折り畳んだ。


「すみません!こちら上級冒険者依頼が混ざっていました!…怪我人は0ですが、成功者も0の依頼なんです」

「何それ珍し!どういうこと?」

「…ダンジョンの下層に隠されたとある石を捜索し、破壊する任務です。この石を通して魔王は魔物を強化しているので、破壊は非常に重要な任務です。ただ、限界になれば地上までワープが使えるため、怪我人はいません」

「なるほど!じゃあ、周りのモンスターが強化されてるんだ!それは難しそうかも」


受付嬢は首を振った。


「いえ、あまりにも近すぎると、魔王の恐れからかモンスターは動けなくなるので、石の近くのダンジョン下層部には魔物がほとんどいません。」

「なに?では何が難しいのだ!?」


受付嬢は絶叫した。

「そのダンジョン……1000層まであるんですよ!それをくまなく探すんです。水もないのに。1ヶ月ももつわけないでしょ!」


1ヶ月の、自給自足生活。


「…これで!」

俺は即答した。

あとちょっとでブクマ10いきそうで嬉しいです!皆様ありがとうございます。



読んでいただきありがとうございました!

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