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ついに春になった。冬の間、隣国の密偵に出されたりしたが、無事に仕事を終えた。

そんな彼女、ソフィアは朝からそわそわしながら姿を変えていた。

焦げ茶の髪の毛を光の魔術を使って明るい茶色に。瞳は黄緑色と黄色のオッドアイから両目を黄緑色に…

そして、邪魔だからと下の方で2つ結びにしていた髪は両方とも左右両方サイドで編み込んでからの2つ結びに。


「よし」


現在朝の5時。この家から学園までは距離があるし、混むので急ごう。

そう思い、荷物をアイテムバックと、カモフラージュのトランスに入れ歩き出した。


校門に付き、寮に荷物をおきに行こうと考えたところで視界が青くなり、腹部に重みがあった。


「ごめんなさい!」


そんな声がして、自分の腹部を見ると、ピンク髪で、金眼の少女がいた。

黄色ではなく瞳が金だったので 光の治癒型か…と思ったのだが返事をしていないことに気づき、


「こちらこそ、申し訳ありません。考え事していた私が悪かったです。」


そう返事し、頭を下げると少女は目に見えて慌てだし、


「頭をあげてください!平民なので、こんな大きな建物を見たことなくて浮かれていた私が悪いんです!」

「…大丈夫。私も平民です。私なんかこんな大きな建物に一周回って反応できませんでした。…じゃあ、どっちもどっちってことで!」

「はい!…あの!友達になれませんか?この学園に知り合いがいなくて不安なんです!」


そんな少女の提案に驚きながらも「こちらこそ、よろしくお願いします。」と私は答えていた。

その後、寮に荷物を置きに行ったら同室でお互いに喜び、お互いタメで話す仲になっていた。ちなみに少女の名前はシャルル・ロフス。私はシャルと呼び、シャルは私のことをフィアと呼ぶことに決まった。


シャルルは貴族が中、平民が外のバームクーヘン状のこの王都で、平民街の外側でも内側でもない、真ん中あたりにある孤児院にすんでいたため、この学園のような大きい建物を間近で見るのが初めてだったようだ。

…この学園は貴族用みたいな感じだからね。大きいのは仕方無い。平民が入るのが異例なんだから


寮に荷物を置き、入学式の為に受付に行くと S と書いてあるバッチを受け取った。ちなみにシャルも同じバッチを受け取っていた。


そして、式が始まった。学園長の話を聞いていると、今年は倍率がとても高かったそうだ。そして、光の得意魔術者が複数人いる。この学園は平等だ。…馬鹿みたい。倍率が高いのは王太子が入るからとこの世代はとても教育がしっかりしてるから。光は王太子とシャル…そして複数人というのは私も入れてるのか。平等?貴族様による差別がどうせあるでしょ…


そんなことを考えつつ入学式は終わった。クラスごとに移動して顔合わせらしい。クラス?…あぁ、このバッチか…Sクラスは…王太子、側近、そして、対象の令嬢にシャルル…

まず、対象の令嬢『エルン・ロズ・セント』様と接触しないといけないかな~

学園開始!

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