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復活の女

作者: 松本 星

奈々の彼氏は高校生とは思えないほど純粋で素直な子ですね。和子の生々しい発言は現実にもバスや電車、ファミレスなんかでも耳にします。少しは恥じらいをもてって思いつつも参考になってしまいましたねー。だめですよー顧問の先生さん!いや、聞いた時は実はもっと生々しい会話をしていたんですよー。それは書く訳にはいかないな。そして高校生の皆さんもっと周りを気にして会話しましょう

あなたの友人が毎日あってるのにも関わらず、急に痩せたり、急に太ったりしていたらどう思いますか?


私「わこー(和子)!」

和子「あっ!おはよう!なぁ(奈々)!」

なんもたわいもない日常。

和子はスタイルも良くて男女問わず人気も高い。更には水泳部で泳ぎも早い。数字が得意で計算なんかも早い

和子「ねぇねぇ夏休みの予定決まったー?」

私「彼氏がさぁ金ないからってバイトガンガン入れちゃって!全然会う暇ないからって、聞いてもいないのに先に言ってきた」

和子「えっうちの彼氏も!」

私「えっ?わこ彼氏出来たの?えっ?だれだれ?おしえてー!」

和子「えーっ?やだー教えなーい」

私「えっ?だって私の彼氏しってんじゃん!」

和子「えーっ?実はねー!私今日卒業しまーす!!!」

私「なに?ノー彼宣言を?」

和子「今日ね、実は処女を捨てるの。勝負下着履いてきたんだけどみる?」

私「ここでいうか」

和子「痛いの?あれ」

私「まぁ体験者から言わせてもらうと、まぁまぁかな?」

和子「えー!?」

私「中学卒業した頃実は兄貴に実験台にされたのが初めてだったし」

和子「えっ初耳!けいちゃんとは?」

私「1度もないな」

和子「実験台にされたって?けいちゃん知ってる?」

私「知ってるよ。付き合い始める前から」

和子「うわぁ、けいちゃん強い」

私「ビデオ見るとみんなモザイクかかってるから実際やってみたいなんて言ったんだよバカ兄貴。タオル3枚ダメにしちゃって捨てたよ」

和子「タオル!ありがとう」

私「上手い下手あるって聞くからわかんない。ねぇ、ところで誰なの?」

和子「絶対誰にも言わない?」

私「言わないよー。」

和子「水泳部顧問の小野寺さん」

私「うそー!あの若くてイケメンっていう?」

和子「危険な恋ってかんじでしょー?」

私「ねぇ大丈夫?あの先生ってさ女癖悪いって話だけど」

和子「うーん、でも私から告っちゃったし」

私「傷つく前に深入りしないのを勧めるよ」

和子「ねぇ、だったら着いてきてくれない?部屋のどっかに隠れてるとか」

私「辛いからそれ」

和子「そうだよね」


私の彼が走って追っかけてきた

和子「あっ、けいくん来たからもう行くね」

彼氏(恵介)「なぁ」

私「終わったの?バイト行く時間?」

恵介「ごめん!俺、仕事クビんなった」

私「はぁ?」

恵介「いや、やっぱなぁと過ごす時間欲しくてバイト時間減らして欲しいって言ったら。そんなに女が大事なら辞めちまえって言われて…」

私「気にしてくれてたんだぁ。ありがとう」

恵介「わこちゃんとなんか約束してた?」

私「してないよ。」

恵介「ふーん、ならいいけど、あぁ、新しいバイト探さないとな」

私「この前もバイトクビにされたばっかなのにね」

恵介「模擬試験の勉強出来ないから時間減らして欲しいって言ったら、だから学生は使えねぇんだって吐かれたからね。あぁ!どっかに俺を必要としてる会社ないかな?」

私「でもクビになって良かったよねあのファミレス、おじさん達タメ口で注文聞いてきたりしてるし、子供泣いてると嫌な顔するしね。この前クビになったコンビニも夜間やれ!とか土日は100パー出勤とか」


次の瞬間どこかで悲鳴が聞こえた

慌てて走っていくと


えっ?

わこーーーー!!!???

私の更なる悲鳴でたくさんの人が集まってきた

水中に仰向けで口も目もあき浮いていた

今別れたばかりなのに

警察も到着

警察「下がってください下がってください」


私「わこ!?わこーーー!!??」

恵介「お前は待ってろ!今助けてやる!」

私「いや、けいちゃんもう多分死んでる」

恵介「とりあえずあのままには出来ないだろ?」


警察「きみ!!」


カバンをぶん投げて走って飛び込んでった


近くにいた犬を連れた若い女性に話を聞いてみた

私「私、彼女の友達なんです。さっきまで一緒にいたのになぜ?なぜ彼女は」

恵介が和子を抱えて戻ってきた

恵介「奈々!まだ生きてる」

私「良かった」

恵介「でも変なんだ」

警察「きみありがとう。名前は?」

恵介「橋本恵介です。」

まわりも恵介に拍手をしている

警察「学校は?」

恵介「あのその前に一緒に確認してもらってもいいですか?」

救急車も到着

ここら辺はお年寄りも多いので病院や交番なんかも近くにあり、すぐに来てくれる


警察も状況とその姿を見て絶句

恵介「誰かタオルか毛布を持っていませんか?」

救急隊員がタンカーに乗せる

恵介「まず、わこ、彼女高松かずこと言うんですけど、生きてはいるんです。でも瞬きもしない、口も空いているのに水も大量に飲んでると思うんですが水分が残ってないんです。そして、水分で指もふやけていてちの流れもとまっている。心臓もとまっているんですよ」

警察「じゃあ亡くなられてるんじゃないか。」

恵介「俺抱えてきたんで分かるんです。さっきとは目の位置がちがう、そして、呼吸しているんです、呼吸と一緒に小さく声も聞こえたのでさっき。彼女は生きているんだと思います」

なんか恵介凄い

警察「急いで!AED持ってこい!」

救急隊員「はい!」

警察「123、123、123,…」

救急隊員「運べ!R低下により、ベンチレーター装着!ICUへ搬送します」

輸送時、わこが私をみて笑った気がした


警察「君すごいね。勇気ある行動に感謝する。住所、氏名、連絡先、学校名を教えて欲しい。」

けいすけは渡された紙に言われたことと状況確認した時の様子を紙に書いた

警察「だがもう危険なことはしないように!!」

恵介「はい!」

警察「あと情報わかる人は残って!話を聞かせてください」

恵介「行こうか」

背中がたくましい。凄いかっこいいよ恵介!

でもまって

私「あの!」

警察「なんだね?」

私「かずこは水泳部で泳ぐのは得意なんです。溺れるとは思えないんです」

目撃者のおじさん「彼女は自ら川に入っていったよ。ここは浅瀬も多いんだけどねぇ。早いスピードで沈んでしまって助けられなかった」

私「他に誰かいませんでした?男でも女でも」

おじさん「1人だったなぁ」

私「なんでこんなとこにいたんだろう。私たちより前を歩いて行ったはずなのに」

おじさん「いや、そんなことねぇべー、ずっと下歩いてたような気がすんなぁ、」

今日は約束あるからって急いで帰ったと思うんだけど

恵介「約束?」

私「ええと、誰とまでは聞いてないんだけどね」

袖まくりをしてる恵介の筋肉が男らしく感じる

恵介「やべっ?下着まで行ってるわぁ。ちょっと服着替えてくるから待ってて?」

おじさん「兄ちゃん!のせてくかい?」

恵介「金持ってませんよ」

おじさん「取らねーよ(笑)」

恵介「濡れてるから」

おじさん「いいよいいよ!乗ってきな」

私「待ってて?って?どっかに行くの?」

恵介「警察と、病院!」

軽トラに乗り込む

私「でもここで1人で待つの怖い。」

なんか凄いここ気持ち悪い。そして、何より立っていられないほどの恐怖がある


恵介「じゃあ、一緒にくるか?」

私「いいですか?」

おじさん「いいけどここは2人しか乗れなくて!荷台でもいいべか姉ちゃん」

恵介「あっ、じゃあ俺も荷台にします。そしたら怖くないだろうし?」

おじさん「兄ちゃん俺の若い頃そっくりだな〜」

私「えっ?ほんとですかー?(笑)」

おじさん「んだよー」

荷台でも会話はなく手を強く握ったり優しく握ったりしてるだけだった

家に着いた

恵介のうちに来たのは交際1年2ヶ月と2日の今日が初めてだった。

恵介「ありがとうございました」

恵介ママ「恵介!心配したでしょ警察からも連絡来てー」

私をチラっと見る

私「あっ、あの、初めまして私恵介君のクラスメイトで良くしてもらってるものです。西村奈々というものです」

恵介「あっ、前言っただろ?彼女だよ。俺結婚するからね」

おーい!初耳だぞーー!!

自然な流れで家族に紹介されてる。思ってた感じと違う!!

さり気ないプロポーズだなぁおい!

恵介「ねっ!」

ふるなーーー!!!言わざるをえない空気

恵介ママ「よろしくね!まだ学生だからいろいろとねぇ。ちょっと早いわよ。ねぇ。」ねぇって何?しかも笑顔だけどちょっと怒ってらっしゃる?

恵介「奈々、俺の部屋こっち」

気まずい!

私「あ、あのすいませんお邪魔します」

恵介ママ「奈々さん!ついでに少し部屋片付けてもらえる?洋服とか結構散らかってると思うから」

恵介「しまってるよちゃんと。電気スタンド持ってったら返してよいつも部屋の前に置いとくだけなんだよ母さんは」

私「部屋に入るんだぁ」

恵介「パソコン以外ならいじってんじゃねーかな。本もたまに読んでるみたいだし」

私「ちょっとここで着替えんの?」

恵介「あっ、そうか。俺は奈々ならいいよ見られても」

私「後ろむくから終わったら言ってね」

恵介「アハハハ可愛いねぇほんとに」

私「ねぇいいから早くして!」

恵介「遊んでる場合じゃないや早く行かねーと」


そして恵介のお母さんの運転で警察へ行った

警察「あっ、あれ?君たちさっきの?どうしたの?」

恵介「何って事情聴取されに来たんですけど」

警察「さっき話聞いたからいいよ」

恵介「もっと詳しく話しに来たんですけど」

警察「ありがとう。じゃあとりあえず中に入ってもらおう」

恵介ママ「なんか母親と一緒に出頭してきたなんて疑われやしないかねー」

私「大丈夫だと思います。」

恵介ママ「今日は牢屋の中で泊まりなんてないかしら。着替え持ってきたのかしらあの子」

私「いや、そうじゃなくて」

恵介ママ「あの!」通りすがりの警察官に

警察「はい!」

恵介ママ「本当は真面目な子なんですあの子。あの子が人を殺すなんてことは絶対にありえません!会わせて下さい!」


警察「えっ?あの、何の話ですか?」

恵介「母さんなに騒いでんの!!?ここは警察署でみんな難事件解決のため仕事してんだから騒いだらダメだろ」

恵介ママ「あっ、ごめんなさいけいちゃん」

恵介「すいませんうるさくして。行きましょうか」

警察「息子さんですか?」

恵介ママ「はい、いい子でしょー?」

私(¯―¯٥)なんなんだこの親子2人

警察「ええ。息子さんにはとても感謝しています。ありがとうございます」去っていった


恵介ママ「ねぇねぇ。もうあの子私に似てとてもいい子だからまた褒められちゃった。えへ(//∇//)」

(¯―¯٥)ワタシ


2時間後


恵介「奈々!聞いてくれ!俺に感謝状だってよー!」

私「えっ!?すごーい」

恵介「わこが意識を取り戻して元気になったそうだ」

私「えっ?わこが?すごい!さすがだね恵介」


私達はすぐさま病院を聞いてすぐに向かった




恵介くん、どこまで真面目なんでしょう。警察が彼を逮捕なんかしたらニュースになってしまいそうですね。それにしても心臓もとまっていた彼女はなぜ呼吸を?一体ホントに何があったんでしょう。

この続きはちゃんとあります。次回の話をお楽しみに

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