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【地球保護騎士】

―――2135年2月15日

 国際連合安全保障理事会は2140年1月までにこの星を放棄することを閣議決定した。この知らせを受けて世界中の国々が開発していたロケットを大量生産することになり世界中でアルミニウムなどの軽量で丈夫な金属の価格が高騰した。環境問題でもうすぐ人類が地球に住めなくなるという話だった。

 

 そんな中この星の放棄に反対する勢力が現れた。彼らは皆、20歳までの()()少年少女達である。彼らは【地球保護騎士】を名乗り、「地球の環境を破壊したのは我々人類である。つまりその責任は我々にある。古を振り返れば間違いを起こした動物達は淘汰され絶滅してきた。我々にもその時がきただけのこと。我々がやらねばならぬことはそれまでになるべく地球の環境を元に戻す努力をすることである。」とし、宇宙開発には関わらないとした。

 

 【騎士】には7歳までに大学に入るほどの天才児がたくさんいてその中には宇宙開発に7歳から携わっている19歳の少女もいるしラプラスの悪魔のようにとまではいかないが12時間くらい先のことを計算で出せる12歳の少年もいる。また超名門大学の宇宙転移研究学という学部を14歳で主席として卒業した双子の姉弟もいる。

 【地球保護騎士】の【騎士長】は16歳のレイチェル・リリィ・アリアテスで地球保護学の歴史を一気に進めた少女である。彼らの武器は剣ではなく、その頭脳である。ゆえに剣より鋭く剣より柔らかく剣より人々の心に刺さる楔となれる。

 【副騎士長】は二人、隰神(さわかみ)鏈人(れんと)という

生物歴史学の天才とアニエット・ダスターニャという量子研究学の申し子である。また【地球保護騎士】は天才だけではなく中世で迫害されていた特異体質者もいて他人を癒すなんてものから自然の声を聞くなんてものまで多種多様である。【騎士】は全部で45人でうち5人は特異体質者である。彼らの存在は母体のなかで何らかの原因で体組織を構築されるときに遺伝子に異常が発生しごく低確率で生まれてくる人類のことであると定義されている。つまり過去の誤りを人類が認めたということだ。


「えっと………アンタがナタリーシャか。さあ、今日から貴女も【地球保護騎士】として活動してもらうからな。」

「はいっ。ナタリーと呼んでください。頑張ります。」

「あ、程々にな。頑張り過ぎると大変だからな。俺はウィリアムだ。今日から教育係としてしばらく一緒に組むからよろしく。」


 そんなナタリーの物語。

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