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~プロローグ~
スベスベマンジュウガニを愛して止まない俺は、ある日、交通事故により死んだ。
急なことだったので、俺には、何が起きたのかもわからなかった。
目が覚めると、そこはどこかの浜辺で、自分の手を見たら、はさみだった。
どうやら俺は、スベスベマンジュウガニになってしまったらしい。
歩こうとしても、前には歩けない。
横には歩けた。
はさみもあることだし、たぶん、俺は最強だ。
目の前には、ラノベみたいな世界も広がっている。
かわいい女の子もたくさんいる。
俺の異世界生活はこれからだぜ!
と思っていたら、どっかのおっさんに焼かれて、食べられてしまった。
甲羅をバリバリと噛み砕かれる。
止めろ、俺には毒があるんだぞ。
そんな忠告も届かぬまま、俺は食べられ、おっさんは倒れた。
つづく
スベスベマンジュウガニには毒があるから、パソコンまたはスマホの前の、そこのあなた、名前に惑わされて食べないように。