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無気力な男と変なヘルメット  作者: 虎の子
現実と夢初体験
3/7

 降り始めていた雨は勢いをまし窓を打ち付け、昨日を思い出させるような豪雨に変わり、また僕を憂欝な気分にさせてくれる。


「雨とかいらなくね。」と独り言をこぼしてしまうほどだった。でも近頃は僕の住んでいる地域は水不足だという話いたこともあるし 

僕以外の人は水が増えてよかったのかもしれないなとまた余計なことを考えている、そもそも梅雨なんだから傘常備しようよ君と

自分につっこむ。これが僕の日常なのだ。


しかし、うん。今日は何かなんか違うな。と目の前のいかした、かっこいい、いや、違うな見るからに怪しいハイテクな近未来の装備みたいなさっき拾ってきたヘルメットが無ければの話なんだけれども、、


そもそも僕がこれを拾った理由は明日が燃えるごみの日であり粗大ごみの日ではないからだという僕には大義名分があるのだ。あと粗大ごみに貼るシールなかったしと考えるけど、結局のところ

僕の厨二心をくすぐられたのと、昨日のレポート中に某知恵袋でみた、胡散臭いヘルメットに似ているということが一番の理由になるんだろーな。


一万するヘルメットが捨ててあったらみんな拾うよねとここにはいない誰かに聞いていた。もちろん心の中で。


ふと時計を見ると針はちょうど9時をさしていたので僕はヘルメットのことを忘れ晩飯をどうするか考えていた。ぼくは、一人暮らしそして男もう大体想像つくかも知れないけど料理はできない。

いつもはコンビニかスーパーのお惣菜で、たまに気分が良い時はそこにサラダとプリンが付く。


買いに行こうにも外は豪雨「はあー」とため息をつき僕はこんな時のために買っておいたカップ麺に手を伸ばしふたを開けお湯を注いだ。


9時3分まで待つことと3分の間僕は、ヘルメットの使い方を思い出していた。僕が見たサイトの説明にはこんなことが書かれていた。


「日々悪夢に悩ませる君ー君だそんな君でもこれをヘルメットを装着して寝るだけで自分の見たい夢が見れる!そしてなりたい自分になれる。」まあそのあとにもいろいろ書いてあったが僕が気になったのは「このヘルメットは君が自覚していない深層心理の君を見せてくれる」と「効果に個人差があります」とあった。


僕はまたこう思った「うさんくせーな」てか口に出てた。僕がこう思うのも当たり前だろう、まずこの説明文とそしてなによりこの説明文の横に写真が載っているのがおそらくは


開発者なのだろう金髪の外人が白衣を着ていた。もちろんおっさんだよ。そしてロン毛。そして名前が「レアリゼ・アン・レーブ。」まずどこの国の人だよ。


もう一回だけ言わせて「うさんくせー」と口に出した。


そんなことを考えている間にも時間は過ぎ時計の針を見ると9時10分を指している。「はあー」と息を吐き伸びているカップ麺をすすりながら僕は、「母さんありがとう」

とつぶやいた。

  

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