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何か起きているのかも知れないし、違うのかも知れない

 ――どちゃっ。

 窓辺で本を読んでいた俺は不意にそんな音を聞いた。

 ここはアパートの八階。窓の外は空が広がるばかりだ。

 一体何の音だろう? 確か右隣に住む人は鬱病だったから、飛び降りて自死したのではあるまいか。

 それとも左隣の部屋の幼児が転落したのか、何の関係もない階下で干していた布団でも落としたか。

 何か起きているのかも知れないし、違うのかも知れない。

 俺は何も確かめぬまま、己の臆病さに負けて本に目を落とした。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 君子危うきに近寄らずというやつですね。主人公は「臆病」と表現しましたが、「慎重」と言ってもいい行動だなと思いました。
[良い点]  確かに私もこうなるだろうなと実感しました。  面白かったです。 [一言]  初めまして、本羽香那と申します。  今回、この作品が素晴らしかったため、レビューさせていただきました。
[一言] 面白かったです。こうしてバタフライエフェクトは少しづつ回避されていくんですね。
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