クイズ! 何を作っているのでしょうか?
※想像力を働かせてお読み下さい
巨大な金属製の樽から藍色の粘度の高い液体が、ベルトコンベアを流れる銀色の平たい半径5センチほどのお椀型の容器に、次々と溢れる寸前まで注がれていきます。次の工程では上部からバーナーにより30分ほど時間をかけて徐々に加熱することで、中の液体は鮮やかな浅葱色の固体へと変化します。
アームにより容器がひっくり返され、半球状の中身だけが取り出されます。さらにそれらはカッターで平行に三分割されますが、中央部分のみ取り除かれて、別工程で再び溶解され原材料に再利用されます。
残された二つの物体の切断面にはスプレーにより暗緑色の塗装が施されたのち薄い透明なフィルムが貼り付けられます。そして球状の表面が全て隠れるまで、桜色の細かい粉末がまんべんなくふりかけられます。切断面から外部に向かって貫通しない程度の奥行1センチほどの丸い穴が等間隔に5カ所開けられます。
穴には別工程で作成された1ミリ四方の朱色の立方体がそれぞれ1つずつ、計10個収められたのち、二つの物体は切断面同士を圧着されて一つになります。最初の切断方向とは垂直に片端から5ミリほどカットし、それらを粉砕したのちに柔らかくなったものを糖度計で測定します。Brix値が15%を超えるかどうかで二種類に振り分けられます。
また、手作業で上下に大きく振動させたときに音が鳴らないものを不良品として別レーンに回し、分解したのち再利用されます。
最後に二回りほど大きな濃度5%の食塩水入りの瓶に投入し、蓋をして急速冷凍機により-30度まで冷やして完成です。
さて、一体、何ができたのでしょうか?
ヒント1:ちゃんとこの世に実在しているものです。
ヒント2:ただし、解答を目にした読者様がご立腹なさらないという保証はありません。
ヒント3:製造過程に私も関わっています。
ヒント4:製造過程に読者様も関わっています。
答え:読者様の想像力を刺激する小説