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平成最後の〇〇  作者: 桐ヶ谷 海帆
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4月27日と29日

4月27日

 この日は歴史に残る大事件が起きた……。

警備態勢も万全の学校に、侵入し、机の上に刃物を置く。


 世界的にも注目されている日本の天皇の退位の日が迫っているにもかかわらずこのようなことが起きてしまった。


 ツイッターでは「平成最後の大事件」などと騒がれるまでになった。


 また平成最後……。


 大事件のはずなのに、世間は嬉しそうに「平成最後」をつけて盛り上がる。



なぜだろう……。


 不思議だ……。





4月29日

 この日は昭和の日。

しかし世間にとっては「平成最後の昭和の日」となり、騒がれた。


 特に騒がれたのは、「平成最後の昭和の日に、大阪市にあるJR大正駅で明治のR-1の写真」だ。



コメント欄には、「自分平成生まれだけど、いずれか令和生まれに、平成くさい考え方やめてとか言われるんだろうな」などとも書かれていた。



 この出来事は、先日あった「平成最後の大事件」の犯人逮捕の事件よりも世間では話題となった。


 


 もううんざりだ。



 何もかも上手くいかないことに……。



 何もかも思い通りにならないことに……。



 友達もできず、ただ単に起きて学校に行って寝るという生活に……。



 もう飽きた。



 僕は決めた……。




 これしかないと……。

 




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