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 つまらない授業を聞きながら、夢について考える。


 よくよく考えてみたら、殺されかかったり、殺されかかったり、殺されかかったり……

 全然いい夢じゃなかったな。


 でも、こっちの狂った人たちの相手をするより、向こうのが穏やかだった気がする。


 こんなに足元がグラグラしてなかったし、四六時中吐きそうな気持ちを引きずってはいなかった。

 ひたすら爪を食い込ませながら拳を握ることも、歯が折れるんじゃないかと思うほど歯を食いしばることもなかった。


 一挙手一投足がやり玉にあげられて、罵詈雑言が飛び交い、なのに、無関心を貫かれる。


 逆に私がいない間の話題を知りたいぐらいだよ……


 毎回くる休み時間ほど苦痛なことはない。

 たかが十分なのに、果てしなく長い気がする。

 このまま延々と悪口を聞いていなければいけないのか、と。


 しかし、少しずつ人が減っていくのを見て、次の授業が教室移動なのに気づく。


 あ、次は音楽室か。


 ならばと、教科書と筆箱をもって移動しようとする。

 毎度お馴染みの足掛けと悪口をスルーして、階段に向かう。

 音楽室には、中央階段か東階段でいける。


 第一音楽室なら、中央のが近いな。


 考えながら、東階段に向かう。

 他の人だって中央階段のが近いことを知っているのだから、わざわざ東まで歩かないだろう。


 もう少しで階段を登りきるだろう、と言うところで、誰かが上に立っていることに気づいた。

 視界の端に入るのは、私と同じ黒よりの紺のスカート。


 見上げれば見知った顔だった。


「村木さん。」


 クラスメイトの村木さん。

 一年のとき同じクラスで、今も同じクラス。

 ショートカットの髪はくせっけで色々な方向に跳ねている。

 縁の大きなメガネをかけている、ちょっとポッチャリな同級生。


 隣をすり抜けていきたいが、通せんぼされているため、進めない。


「わ、私ね……小学校でいじめられっこだったの。」


 さいで。


「でね。中学に入って私より可哀想な子がいたの。」


 はぁ。


「その子のが私なんかより、すごいことされていて。でも、全然気にしてないから、平気なんだって思ってたの。」


 それで?


「平気なんだって思うと同時に、そんな子なら私だって無視したり悪口いったりしていいって思ったの。」


 へー。

 てか、これ、合いの手いれる必要あるのか?

 聞く必要も、あるのか?


「もしかしたら、私がターゲットに戻ってしまうんじゃないか。そうならないようにするためには、私もこちら側にいなくちゃいけないって思ってたの。」


 そうですか。それで?

 私、そろそろいかないと授業始まっちゃうんだけど。


「でもね、佐藤さんが一週間休んで、ターゲットは私になったの。」


 やっぱりそうなるよね。

 暇な奴らだな、ほんとに。


「だから、謝って!!」

「は?なぜに?」


 こいつも意味わからんパターンか。

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