仲間はずれ
「で、なんの話しをしてたんだっけ?」
脱線しすぎて、よくわからなくなってしまった。
「えーっと。なんだっけ?」
「だから、辞書の……じゃなくて。えーっと。」
「ハルトの話です。」
あぁ、そうそう。
「じゃあ、聞き込みに。」
「だれが行きますか?」
相談の結果、ウォルター、リアムペアがいくことになった。
なぜ私が行かないかって?
それほど仲良しでない第一にわざわざ行くのが嫌だし、鏡さんと仲良しじゃないから。
私はお留守番チームで。
さて、仕事を再開しようとすると、ノアに質問される。
「で、さっきのは何語?」
「またその話しですか……」
「いーじゃん、教えてよ。」
そこまで秘密にすることでもないし、大したことではないですが。
「英語です。私の住んでいたところは日本で日本語をはなします。別の国に行くと別の言葉になるんです。」
「へー。そこは、一緒なんだね。でもすごいね。二ヶ国語しゃべれるってことでしょ?」
「いや、習ってはいたけど結局机上の話だし、しゃべれるっていうより、単語を知ってるレベルです。」
「勉強頑張るほうなんですね。」
「いや、全然。」
「え?」
「どちらかと言うと嫌いな方なので、やらなくていいと言われたら、すごく喜びますね。」
「でも、読み書き計算できて、単語だけとはいえ、二ヶ国語ができてって凄くない?」
「向こうではだいたいみんな出来ますね。」
得意不得意はあるけどね。
「やっぱりすごいね。」
「何が、ですか?」
「だって、嫌いだからやらないって選択もあるのに、頑張ったわけでしょ。で、しかも一通り出来るようならたいしたものじゃん。」
「普通ですよ。」
「はぁー。設定が相変わらず高そうだよ。」
これに関してはそうでもないと思いますが?
どちらかと言うと、社会(歴史)のテストで一度、赤点取ってるぐらいだからダメなほうだと思う。
さすがに一回とって危機感を覚え、赤点にならないぐらいには頑張っていたが。
嫌ならばやめればいいし、やらなきゃいいと思うが、そうも言ってられない世の中だから。
だいたい、やってもやらなくてもどっちでもいいと言われてやらなかったら、ふたを開けてみればみんなやってて、怒られるとか理不尽すぎだろ。
だったら最初から強制ですって言ってくれたほうが親切である。
理不尽な世の中の曖昧な物言いがいまいち理解できないんだよな。
だから結局、人並み程度にはやらないと。仲間はずれにされないためにも。




