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人間、学習する生き物なはず……

 ずんずんと近付いてきて、覗き込まれる、というか、見下ろされる。


「な、なに?」


 目の前のこの失礼野郎は、愉快そうに笑いながら顔を近付けてくる。


 こういう時は、やっぱりけり


 考え付いた所でひょい、と誰かに後ろに引っ張られる。

 そして、目の前に大きな影が出きる。


「それ以上、近付かないでいただこう。」


 見上げれば、アレンだった。


「そちらが目を離したのが悪いのだろう。」

「そうは言ってもこの子が素直に付いてくると思っているのか?」


 なんだろう。インテリさんが一層不機嫌になってるし、アレンも怒ってる?

 この二人ってなかが悪いのかな?


「おー、こぇ。触らぬ神に祟りなし、だ。」


 大部分の原因はお前だと思うがな。


「くくっ。やっぱりお前、面白いな。」


 おや、心の声が漏れていたか?

 自分では、声に出てないと思ったのに……気を付けよう。


 成り行きを見守っていると、アレンという名の壁を超えて、男が近付いてきた。

 そして、スッと私の頬を触った。


「なっ!!」


 突然の出来事は、私の常識にはない出来事で固まる。


「何をしている。」


 すぐに間にアレンが入ってくれる。


「いゃぁ、面白いからつい、からかいたくなるもんだろ。」


 からかうの度合いが、ノアとたいぶんと違う。

 何をされたのか、何のために頬を触られたのかがわからない為、ばくばくと心臓がいっている。


 相も変わらず楽しそうに目を細めているが、私はそれどころではない。


 やっぱり蹴り


「君はふざけすぎた。」


 おい。止めに入るのが遅いぞインテリ。


「えー。こいつ面白いのに。おい、チビ。」

「チビじゃない。」

「は?チビだろ。俺から見たらチビだぞ。」


 こっちの世界の人から見たら、どーせ私はチビですよーだ。


「で、ここで何をしている。」

「雪グマの討伐ですよ。そっちこそ何を?」

「フィールドワークだ。」

「で、なぜこの方は、一人でうろうろして、雪グマとやりあっているのです?」

「ちょっと目を離しすきにはぐれたらしい。……雪グマとやりあったってのはなんだ?」


 二人の陰でチビだ、チビじゃないと言い合っていたら、なんだか向こうのやり取りに不穏な空気を感じる。


「あっ」

「ん?なんだ?あぁ、そういう。くくっ。こいつ、平然と恐ろしい魔法ぶっぱなして、あっという間に仕留めましたよ。」


 ばかっ。言うんじゃない!!


「へー。」


 あ゛ーー。笑顔で振り返ってきたけど、これ完璧に怒ってるやつじゃん。


「いや、今回は助けを求めようとしましたよ。」


 あれ?助けを求めようとしたのは、雪グマに会う前か?


「そんな素振り、全くなかったがな。」


 おい。お前!!余分なことを言うんじゃない!!


 明らかに楽しんでいる。


 なんて、質の悪いやつなんだ。

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