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loveでsoでsweet

 バシャバシャと音がする。

 水車が水飛沫を上げながら、回転している。

 そして、なぜか私は両足を水のなかにいれている。


「冷たい……」


 あまりの冷たさにガタガタと震える。


 急いで水から出ようとして違和感を感じる。


「うん?」


 なんだと思い、下を見れば、私の制服のスカートの端が水車に巻き込まれている。


 え。まじで?


「ちょっ、ちょっ。」


 スカートを引っ張るが、なかなか抜けない。


 どんどんと引っ張られていくスカート。

 あせる私。冷たい水が突き刺さる。


 ヤバイヤバイ。

 なにがどうなっているのかがわからないが、巻き込まれる。溺れる。冷たさで死んでしまう!!




「っっ。」


 気がつくと視界には木々が覆い茂り、隙間から灰色の空がのぞく。


 今のは夢か。変な夢だったなぁ。

 そして、背中が冷たい。


 私は雪の上に寝転がっていた。


 これのせいで冷たい夢だったのか……

 あ、上から落ちたのか。


 直前の出来事を思いだし、一人納得する。


「っ。」


 動こうとすると至るところがいたい。


 これは、急に動くとグギッといくタイプだな。

 ゆっくりと周りを見渡せば近くに誰かが倒れていた。


「リアム?」


 大変だ。リアムが死んでいるかもしれない。

 ……血は飛び出してないけど。


 ゆっくりと方向転換をして、横向きになる。


 周りには木の枝や葉っぱが散乱している。

 たぶん、木の枝や雪などに当たることでスピードが緩まったり、クッションの代わりになったりしたのだろう。


 とりあえずリアムが息をしているかどうか確認しようと手を伸ばす。


 ぐっ。届かない。


 頑張って手を伸ばすが、指先がギリギリ、リアムにかするかどうかだ。


 ……うつ伏せになればいいのか?


 諦めようかとした瞬間に上から白いドッチボールが飛んできた。

 それは、私とリアムの間を颯爽と跳ね抜け、すぐ側で止まった。


 いや、ドッチボールにしては跳ねずに止まったな。

 そしてボールにしては、歪な球体である。

 それに白いと思ったそれは、赤い水玉模様がついていた。


 体を半分おこし、よくよく見てみる。

 さらり見ても、じっくり見ても『それ』は先程まで対峙していた雪グマの頭だった。


 光輝くルビーのようだった雪グマの目は、もう光を失くし、それでも美しさを保ったまま私をじっと見ていた。


 私もそれを見つめ返す。

 じっと見つめ合っている状況。


 きっと今、端から見たら、ラブでソウでスイートな曲が流れているだろう。


「何、してる?」


 声のした方を見ると、リアムも体を起こしていた。


「死んでなかった……」

「勝手に殺すな。」


 もちろん。冗談ですよ……

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