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【閑話】大掃除の必需品(後編)

 反省しつつ、雑巾がけ競争について説明する。

 掃除の時間によく男子がやってたやつなんだけど。


「雑巾を床においてその上に手をおきます。そしてそのまま向こうまで雑巾がけをします。向こうまで行ったら折り返して帰ってきます。早く帰ってきた方が勝ち。」

「よし、それで勝負しよう。」

「のぞむところだ!」

「俺も参加するぞ!」

「俺もやりたい。」


 結局、喧嘩中の二人、いちゃもん付け太郎、勝負事大好きらしい勝負師、私の五人でやることになった。


 なぜ私まで……


「ルールが分かっている人が入った方がいい。」「見本をみせて」と言われてしまったのだ。

 ルールが分かっている人は、審判でいいと思うんだけどなぁ。


 しぶしぶ一列に並び、床に雑巾をおいて準備する。


「さて、準備はいいかい?それでは、位置について、よーいどん。」


 合図と共にスタートする。

 タタタタ、とリズムカルな足音で進んでいく。

 私は順調にすすみ、反対の壁まで行って折り返す。

 前半は何とか行けるけど、後半がきつい。

 頑張れ自分。あとちょっと。


 下を向きながら頑張って足をすすめ、なんとかゴール。


「一番はアイナちゃん!!」

「え?」


 ゼーハー言いながら顔を上げて横をみれば、誰もいない。

 振り返ってみると折り返しの近くに勝負師といちゃもん太郎、四分の一のところに喧嘩中の二人がいた。


 遅くね?


 どうやら、上手く進まない、転ぶ、雑巾を置いて進んでしまう、らしい。


 なんとか苦戦しつつもゴールした四人はorzみたいな形で休憩をしている。


「お嬢が一番だったのが意外っす。」


 近寄ってきたウォルターが失礼なことを言い出した。


「お前、失礼だぞ。私のことをなんだと思っているんだ。でもまあ、慣れもあるけどね。」

「簡単そうに見えて、難しいんっすね。」

「そんなことはないと思うけどね。」


 たかが雑巾がけだからね。


 それからやってみたいという人たちで第二回戦が行われた。

 先程の様子をみていただけあって、一回戦目よりは最後の一人のゴールが速かった。


 なぜが大盛り上がりの雑巾がけ競争となり、やはり体育会系の人が多いので、コツをつかむのが速かった。

 次々にチャレンジャーが現れたり、負けたのが悔しかった人たちが何度もチャレンジして、床はあり得ないくらいピカピカになった。



 その後、どこかの班が訓練の中に雑巾がけを取り入れて、長廊下をひたすら雑巾をかけて足腰を鍛えるメニューができたらしい。


 その流れで年に一回雑巾がけ競争大会が主催されるまでになるなんて予想してなかった

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