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【閑話】大掃除の必需品(前編)

読んでも読まなくても本編には一切関係ありません。苦手な方はスルーしてください。

「掃除のお手伝い?」

「そうっす。その日は手伝い班なんっす。」


 数日前にそう言われて、当日ウォルターとやって来たのは、教室一個ぶんぐらいの部屋だった。

 その部屋には、壁際に棚がところ狭しと並び、ぎっしりとファイルやプリントがおかれていた。

 床にも箱が積まれている。


「ウォルター!今日は来てくれてありがとな。」


 青年に話かけられたウォルターがしばらく話し込んでいる。


 どうやら、各班の若手が選抜されたらしく、みた感じ若い人たちが15人ぐらいいる。


「それじゃぁ、集まったな。今日の仕事はこの部屋の掃除だ。一回荷物だして、綺麗にしてから戻すぞ。」


 やることは簡単だか、この埃の積もったところをやるのか……


「じゃあ早速」

「ちょっと待ってください。」

「ん?なに?」


 何じゃない。こんな埃っぽいところをそのまま入っていくなんて、絶対やだ。


「これつけてください。」


 ババーンと出したはこの中に入っているのは色とりどりの布。


「なんですか、これ?」

「こっちは三角巾、で、こっちはマスクです。」


 箱から引っ張り出しながら説明する。


「「「サンカクキンとマスク??」」」


 全員が首をかしげている。


「三角巾は頭に着けます。マスクは口に着けます。」


 自分でつけながら説明する。

 実はこの話を聞いたときにちょっと掃除のスタイルを確認したところ、なんの対策もなしに雑巾でひたすら拭くと言われたのだ。

 さすがに重要書類とかがあるところを魔法でホイとはしないらしい。


 本当はエプロンも用意したかったが時間がなかったのでパス。

 マスクを作れるので手一杯だったので、三角巾なんて、布を三角に切っただけの簡易版だ。

 しかし、ないよりはましだろう。


 終わってからは魔法で自分を綺麗に出来るが、掃除中はそうはいかない。


「なんでそんなもんつけるんだよ?」


 見知らぬ人が突っかかってくる。


「別に嫌ならいいですが、埃とかって吸い続けると突然死しますよ。」


 死にたい人をわざわざ止めやしないがな。

 私は埃の吸いすぎで死にたくない。今回で1発アウトにはならないだろうが、塵も積もれば山となるって言葉があるからね。


「お嬢、俺はなれてるからいいっすけど、その興味なしみたいにいい放つのは止めましょうね。」

「だって私のことじゃないし。」


 死にたきゃ死ねば?と言外の意味は伝わったらしく、周りがざわついている。


「借りてもいいですか?俺、喉が弱くて……」


 気弱そうな人が聞きに来たのを皮切りにほぼ全員が三角巾とマスクを着用した。


 なんか、思ったよりすごい。

 マッチョな人から背高ノッポからいかつい顔のひとから、みんな色とりどりの三角巾やマスクをつけてる。


 通りすがりの人がみたらびっくりするだろうな。

ごめんなさい。続きます。

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