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効率よくいきましょう

 というわけで、やってきました図書室です。


 あのあと直ぐ調べるのかと思ったら、「今日はだめ」と何故かストップされてしまったので日を改めることになった。


 今日は古い文献、資料を見るためにアレンとやってきたのだ。

 いつもと利用する棚は、入って直ぐのところで利用者がたくさんいる。

 しかし今回は、あまり利用されてないような奥側の棚だった。

 誰もいないし、ちょっと薄暗い気がする。


「さて。」


 見上げるのは果てしなく天井へと伸びる本棚。


 魔法学校みたい。


 そんな感想を抱きながら、いつまでも見上げていても仕方がないと手の届く範囲で本を取ろうとした。


 しかし。


「いった!!」


 右手を怪我しているのにいつものように右手で本を取ろうとしたら、めっちゃいたかった。


「大丈夫ですか?やっぱりやめた方が」

「へーきです。」


 アレンに心配のなかにもやっぱりみたいな顔を向けられ、直ぐ問題なしアピールをしておく。


 実はこの怪我、闇落ちよりたちが悪かった。

 回復魔法がきかなかったのだ。

 その事実がわかったとき、私はなぜ握りつぶしてしまったのか、と後悔した。


 みんなに後悔が遅いと言われたが、仕方がないじゃないか。

 知らなかったんだから。


 そのため、今回の調べものをするに当たって、お留守番を進められたのだが全力で却下した。


 反対の手で本を取り、机まで運ぶ。


 利き手じゃないと地味につらい。


 次の本を取りに行こうとしたらアレンと目があい、何故か圧力かけられていたため、そーっと席に着き本を開いた。


 ペラペラとページを捲っていく。

 それらしい記述はなくドンドンページはなくなっていく。


 あっという間に終わってしまった。


 本を返そうと思い立ち上がろうとするとひょいと本が持っていかれる。


「返しますので、こちらの本を見ていってください。」


 机に本の山ができていた。

 確かにいちいち立って座ってすりよりも効率的だな。


 合点のいった私は、本の山の一番上を手に取り、早速ページを開いた。


 しばらくページを捲り、目を通すという単調な作業をしていると、とあるページで手が止まった。


 そこには、昔偉大な魔法つかいがいて、その人は人の感情を魔力に変換出来ないかと考え、研究していた、的なことがかかれていた。


「これ……」


 私の呟きに正面に座り、私と同じようにひたすらページを捲っていたアレンが手を止めてこちらを見た。


「何かありました?」

「これなんですけど……」


 本をアレンの方に向けてズイッと押す。


 目を通したアレンは静かに「この人の資料を集めましょう。」と席を立った。


 私も他に記述がないか探すことにしたのだが、なかなか詳しく書かれている文献は見つからなかった。

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