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事情説明

 ノアのために夜会での出来事を、みんなに向けて、先程聞いた凜のお茶会での情報、図書室での一件をかいつまんで説明する。


「と、そんな感じなんですが。どうも似たような感じなんですよね。」

「まぁ、似てると言われれば似てるっすね。」

「お茶会の話がどこまで本当かにもよるよね。」


 女の子のことなら全面的に信じそうな似非紳士、ノアがそんなことを言うなんて……


 信じられない気持ちでノアを見つめる。


「なんか、失礼なことを思ってない?」

「そんなことないですよ。で、ちょっと聞きたいんですが、夜会での事件、なんか進展ありました?」

「サックリと話を変えるねぇ。」

「これと言って特に報告は上がっていませんね。」

「何かしらの情報って手に入りますか?」

「え、お嬢がスゴくやる気をだしてるっす。めずらしいっす。」


 そういうことを言われたくないから、やる気を見せたくないんだよ。あー、恥ずかしい。


 しかし、自分とは関係ない事件が身近で起こることなどないのだから(目撃者として十分関わっているけど)、興味を持つのは当たり前だろう。


「でも、本当に興味を持つの、めずらしいですよね。」

「そうそう、言葉は悪いかもしれないけど、いつも興味なさそうだもんね。特にそれが目に見えてわかるなんて。」


 悪かったですねぇ、いつもが反応が薄くて。


「では、ちょっと調べてみますか。レティシアに言えば途中経過を知らせてくれると思いますので。」


 私の興味でそこまでしてもらっていいの?


「事務仕事をいつも丸投げされてるので大丈夫です。」

「事務仕事ばっかりじゃ飽きちゃうしね~。」


 軽いノリでOKされてしまった……ま、いっか。


「お願いします。」



 お願いの返事が返ってきたのは、次の日だった。

 思っていたより早かったので驚いた。


 執務室でいつもと同じように仕事をしていると扉のノックの音が聞こえてきた。

 ちなみに、始めのうちは書類整理だけだったが、他にも任されるようになったのだ。書類の清書と誤字脱字のチェック。


「失礼します。」


 入ってきたのは、エドワードだった。


「あれ?エドさんが来るの、めずらしいっすね。」

「いつもレティだもんね。」

「今日も、もちろんうちの分隊長がいくって駄々をこねたんですが、仕事が抜けられなくて……」

「全然大丈夫です。むしろ何回かに一回でいい……」


 失礼だとは思いつつも本音がこぼれる。


 だってあの人、テンションが高すぎて、ついていくのが大変なんだもん。

 たまには、ゆっくり話したいときだってあるじゃん。

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