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ドナドナ、再び

 では、ここら辺でおいとまを……


 現場を去ろうとするとアレンに止められる。


「靴を履いてから行きましょうね。」

「……」


 ヤバイ。

 さっきまでなんともなかったけど、実は右足首がいたい。

 窓から飛び降りた時にひねったらしい。もしかしたら、前回と同じ足なので癖になっているのかもしれない。


 しかもそのあと、走っちゃったし。

 これであのヒールの靴を履いて帰るなんてありえない。


「ここまで裸足で来てしまったので、今更感ありませんか?」

「なにいってるんですか?履きたくない理由でもあるんですか?」


 うぐっ。

 視線が泳いでいるのが自分でもわかる。


「あー。そんなことはないんですけど。足の裏が既に汚れてるし、靴はいたら靴が汚れちゃうじゃないですか……足をひねったみたいです。」

「……何をしているんですか。まったく。」


 アレンの圧力に負けた。


 さて、どうしましょう。

 考えていると向こうの方から走ってくる人影が。


「アイナ~!!探したわよ~。」

「うぉい!」


 突進されて抱きつかれる。

 レティシアだった。


 最近抱きつかれるのになれてきたような気がする。ちーん。


「あら?どうしたの?」

「どうやらアイナが足をひねったみたいで。」

「だったら、私に任せて!」


 え、なんか、やなんですけど。


 その予感は当たったのか、外れたのか何時かと同じように小脇に抱えられた。


 ドナドナ再び。






 ついたところは、着付けをしてもらった部屋。

 再び侍女さんズにドレスを脱がしてもらい(私的にはこんなに人手はいらなくない?と思ったが良しとしてもらえなかった)、ソファに座らされる。

 いつの間にか用意されていた救急セットで手当てをしてもらう。


「あのー。全然、ほうっておいて大丈夫ですよ。」

「ダメです。」

「前回、全力でほうっておいて大丈夫だったので……」

「ダメです。」


 むー。


「本当は、回復魔法でささっと直してあげたいんだけど流石に明日になってからね。」

「だから、いいって言ってるのに……」


 みんな、心配しすぎじゃない?


「当たり前じゃないですか。怪我をした人がいたら心配するのが当たり前ですよ。」


 侍女さんズにも心配される。


「怪我の状況は自業自得だけどね。」


 苦笑いを溢せば、


「あら、でも元を正せば、扉を開かないようにしたやつが一番悪いやつよ。」


 レティシアがプリプリと怒っている。


 いや、多分一番の大元は私がアレンやレティシアと一緒にいたのが原因ではないでしょうか?

 そう思ったものの、流石に心配してくれて、ここまで世話を焼いてくれている人に確信があるわけでもないのに「お前のせいだ。」とは言えない。


 もしそうだとしても行動に移した者が原因かな。

 そしてそういう人は、「今後、仕返しされるかも」と、ちゃんと覚悟を持ってこうどうしなくちゃね。

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