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読んでも読まなくてもどっちでもいい

違和感

作者: 阿部千代

馬鹿のふりばっかして、おんなじようなもん着て飾って、群れてあざ笑って飲んで抱いて泣いて、すぐ捨てるんだろう? 忘れるんだろう?

いまだかつて一度も言葉にしてない、しようと思った事もない、お前だけの感情をないがしろ、そろそろちゃんとしろ、おれ不器用だしよ、なんて誤摩化さずに本当に生きよう。

苦しみとか悩みとか終わってしまえば、あっそうって感じ。快楽も同じ。一瞬で過ぎ去っていく、刹那刹那のまばたき。

簡単に済ますな。お手軽で進ますな。見落とし、目をそらし、飛ばし飛ばし、やかましい、まじかったりい、おれはおれ以外になれないと自分をたばかり、庶民とは名ばかりの奴隷に自ら身を落とし、安全安心平常心、削りに削って痩せ細ったお前の芯、次の瞬間ポキン。

お前の違和感を示せよ。

なにか違うなら、狂っちまうくらいなら、はじき出されて笑われたって、いいじゃないか、お前だけの人生だ。

お前の嫌悪感を示せよ。

人と違うなら、籠っちまうくらいなら、こぼれ落ちて怒られたって、いいじゃないか、お前だけの人生だ。

これからが見物だ。お前対全てだ。抽象的であるが故に必勝法は存在しない。だいたいがこいつは勝負ではない。相対して敗退した気でいるのは狂気でしかない。正気を保て、そこに恐怖はない。置いて行かれるのではない。お前がぶっちぎるのだ。お前がお前を追求し続ければ、もう誰もついてはこれまい。ならばもう行け。元気でねバイバイ。

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