ロミオ&ジュリエットそれとマキューシオ ~えっ!コレって純愛【ラブコメ】ですか?いいえ、親愛【コメディ】ですよ♪~
「フム・・・コレは興味深いね。」
どうも、現場の樹里悦斗16歳で~す。ヴェローナ学園に通う一年生です!学園の皆からは、ジュリエットって呼ばれています。あっ、ボクは男ですよ?ジュリエットっていうのは、この学園での【通称ネーム】みたいなものなんです。『え?女の子じゃないの』と思った方、残念でした♪
自己紹介は短めに、あんまり長いとみんなシラケちゃうからね。ほら、みんなも身に覚えあるでしょ?『校長先生の長話!』あれ、苦痛だよね?分かるよ。うん、分かるわかる~♪だから、ボクは自己紹介は短めに、でも印象は根強く!コレを重要視しています。
さて、本題に移ろう。早速なんだけど、ボクは今、とても重要な分岐点に差し掛かっているんだ。
それは何かって?もう、そんなに焦らないの♪これは、ボク一人で取り掛かるにしても、量がかなりあるし、道づ・・・信頼できる友達が誰か来ないかな~ってこうして待ってるんだから。ちょっと、待っててねぇ~ん♪
もう少しで、ボクの友人一号君が来るはずなんだけど、今日に限って、来るのが遅いんだよね。何してんだろ?と思っていると、『ガラガラッ』と扉が開いて一人の男が入ってきました。スタスタと彼はジュリエットの前まで歩いてきました。
「ごめんね。遅れてしまったかな?これでも、急いで来たつもりなんだけど、なかなか相手の方が離してくれなくてね。仕方ないから、Bダッシュで逃げてきたよ(笑)」
この、冗談も交えながらも、丁寧語でボクに話しかけてくれる彼は、麻丘至緒。通称マキューシオ君。ボクと同じ、一年生だ。成績優秀・運動神経抜群、ミステリアスな雰囲気とその甘いマスクで女子に絶大な人気を誇っている。告白も、入学以来、何度もされている。今日、遅れたのも、それが理由だ。思わず、『爆ぜろリア充!』と内心で叫んでしまいそうになるが、少しというか大分変っている子なため、その炎も沈下してしまう。だけど、彼は、まぁ・・・、うん!そんな彼がボクが待っていた友人一号だ。ちなみに、ファミコンが大好きな子です。ボクの勝手な自論で、ファミコン好きには悪い奴はいない。コレ、ボクの自論ね♪それはさて置き、彼も来たことだし、早速・・・・・。
「大丈夫。そんなに、待ってないよ。それに、今は放課後だからね。みんな、部活をするか、帰宅をするか、その他の三択しかないからね。ボクたちも、いま部活動中だけど、ご覧の通り。ね?」
「おや?今日は、珍しく誰も、依頼人が来てないんだね。いつもなら、2,3人は来ている時間帯なのにね。今日は、二人きりだね♪嬉しいよ。」
「そ~だねぇ~。『棒読み』」
ボクは、いつものように、彼に返事をした。このやり取りも何十回したことやら、もう忘れちゃったよ。ボクが、いつものように、返事をすると、彼は肩をすくめ、『釣れないね~』と言った。これも、いつものやり取りだ。この他愛無いやり取りを繰り返していると、マー君がテーブルの上にある代物に気づいた。
「おや、これは。古い日記、いや表紙に奉仕部活動内容議事録って書いてあるね?ジュリ君が見つけたの?」
その質問を待ってたよ。マー君♪(ニヤリ)と、内心で悪魔の笑みを浮かべるジュリエット。
「そだよ。何か、今日は依頼人が誰も来なくて、暇してたから、棚の整理でもしようかな~って思って、整理してたら、コレが出てきたんだ。勝手に読むのも悪いしね?でも、気になるし、読みたい。その無限ループに陥ってたところに、君が来てくれたんだよ。ボクのいちばん大事な親友である君がね♪」
「いちばん大事・・・。」
マキューシオは、長い一文の中から、その単語を抜き出して、感動していた。効果音は『ジ~ン』である。
『かかった』(ニヤリ)と、ジュリエットは内心ほくそ笑んでいた。コレが悪魔!?という表情をしていた。マキューシオにばれない様に、もう一押し。
「ソ♪いちばん。ボクのことを理解してくれ友人なんて、マー君を抜かしたら、後は【ロミちゃん】ぐらいだからねぇ~。それに、活動報告ってことは、ボクたちの先輩に当たる人たちが解決した案件が載っているはず。今後、役に立つ情報が載ってるかもしれない。だけど、見てわかると思うけど、分厚いでしょ?コレを一人で見ていくのは正直いってキツイ。だから、一緒に見てくれないかな?」
ジュリエットは、小首を傾げて、上目遣いで、マキューシオを見つめた。勿論、目も潤んでいる。当のマキューシオはというと、
「グハアアアアああああああッ!?」
大ダメージをくらっていました。吐血し、片膝を着いていた。勿論、鼻血も出ています。マー君は一時停止(五秒間)した後、躰を震わせながら、満面の笑みで、親指を立てて、『任せろ!』と彼はいいました。もし、この場に女子が居れば、卒倒してたんじゃないかってくらいの笑みを同性であるジュリエットに向けていました。それはもう、眩しいですよ皆さん。ええ、いま目の前で見ているボクが言っているんだから、間違いない。 『永井●和風』
「一緒に読んでくれる?『ダメ押しのウル目炸裂』」
「バッチコ~イ!!」
何故か野球の掛け声をかけられた。うん、やっぱり、彼は良いヤツです♪
さて、そろそろ、この分厚い代物を処理していきますか♪えっと~出だしは、5月から…。
『五月一日 晴れ:ヴェローナ学園改造プロジェクト始動!!』
「「・・・あれ、何か思ってたのと違う?」」
『五月二日 晴れ:まず、ヴェローナ学園について、軽く触れておこう。この学園は、一般科・フィクション科・語学科の三学科で分類されていて、全校生徒総数6000人という超マンモス校である。どれか一つの学科に必ず入らなくちゃいけなくて、僕はフィクション科に在籍しているんだ。僕の在籍する
学科は通称学科と呼ばれていて、在籍する者は必ず通り称が付くことになっているんだ。詳しい説明はまた後日、改めてね♪』
「「お~一緒だね。ボクらと♪学科。」」
『五月三日 小雨:この学園で僕は、奉仕部ならぬお悩み相談・解決部を去年創設したんだ。どんな人にだって、抱えている悩みや苦しい胸のうちを聴いてほしいという思いがあるものだからね♪そんな人たちの為に、少しでも《力》になれれば、嬉しいんだよ。入学当初から、活動しているからもうすぐ、一年たつのかな?フフ♪時の流れって思っているよりも、ずっと早く過ぎ去っていく。本当、しみじみとそう感じてしまうよ。』
「「お~う、詩人家だね♪」」
『五月四日 くもり:僕の活動はまだまだ小さな火種だ。でも、この火種が、いつの日か、ヴェローナ学園に変革をもたらすと、僕は確信している。』
「・・・ねぇ、マー君。」
「何かな?ジュリ君。」
「コレ、おもしろいよね?」
「そうだね。ワクワクするね…。」
「コレ、もはや、文学だよね?」
「そうだね。これは、活動報告書という代物じゃないね。」
「だよね?それじゃあ・・・。」
「いきましょう。ジュリ君。続きお願いします。」
「はい、いきます!」
『五月七日 雨:今日は雨降りだ。心の火種が消えた。やる気が起きない。帰って寝る…。』
「あれ?いきなり挫けたね、この人。」
「あれじゃないですかね?この人、雨嫌いなんですよ。たぶん♪」
「なるほど、そうかもね♪」
『五月九日 晴れ:今日は晴れた。心がとても清々しい。やはり、晴れは最高だ。登下校時に傘を持ち歩かなくていいという点が素晴らしい。』
「元気が戻ったみたいだね♪」
「良かったです♪」
『五月九日 晴れ「続き」:ただ、今日は日差しが強い。いつも窓側の席に座る僕としては、肌が火照ってイヤだ。・・・ ・・・やっぱり、晴れも嫌いだ。帰って寝る…。』
「どうでもいいよ!?ダメだなコイツ!」
『五月十三日 雨:雨は嫌いだ。帰って寝る。』
「お前、ホントダメだな!?それと何故、四日空いた?空いた四日間なにしてた!」
「落ち着いてください。ジュリ君。書物にリアルでキレてもどうにもなりません。一度深呼吸しましょう。ハイ、息すって~吸った息をボクに向かって吐いてください!」
「おい、せめて欲望は隠せ。気持ち悪い…。」
「チッ・・・。」
「おい、何で舌打ちした今!?」
「他意はないですよ?それよりも、先に進みましょう。今度はぼくが読みますから…。じゃあ、話が進展する三週間後まで、飛びましょう。」
「ウッソ!マジで?三週間もずっと、この調子なの!」
「はい、基本的に天気の話題と、彼のテンションが落ち続ける様子が延々と書かれてますね。」
「どんだけ、ダウナー系!?」
「まあまあ、それじゃあ…。」
『六月四日 雨:雨だ。死のう…。』
「鬱だー!確かに話は進展したけど、望んでいた展開と違うよコレ~!?」
「あっ!ごめんね。話が進展するの翌日からだった。」
「何だよ~脅かすなよ~。」
『六月五日 雨:かゆ・・・ ・・・ ・・・かゆ・・・うま・・・ ・・・。』
「遂に、ゾンビ!?ゾンビなんですか!?」
「待ってください…。これは、どうやらこの人はバイ●ハザードにハマっていたみたいですね。この三週間の間に、そんな描写がありましたから。」
「だッから!リアル日記で何やってんだよ!?」
「コレ、日記じゃないですよ?ジュリ君。」
「似たようなもんだろ!コレ。」
「あ、本番はここからみたいですよ?」
「やっと?やっとなの?ねぇ、ウソつかない?『ウル目再び』」
「グッッハァ!?『クリンヒット』大丈夫です。本当です!読みます!」
『六月六日 霧雨:なんだかんだ言って、霧雨が一番ウザイかも・・・ ・・・死のう。という表記で今回も、終わろうと思っていたけど、今日はそうもいかないみたいだ。ロレンス君が生徒会の雑務を終わらせて僕に話しかけてきたからだ。』
「お?ここにきて、新キャラ登場。」
「みたいですね♪」
『続き:「そろそろ動かないと、部活予算減らすよ?」と脅されたため、動くことにした。』
「よく言った!生徒会の人!」
「あ、次から奉仕部に依頼をしに来た人の案件が載ってるから、そろそろ本題だね♪」
「やっとか~。」
『六月七日 晴れ:今日は久々の活動です。早速、依頼が舞い込みました。依頼人の名前は、【ル●ンⅢ世】さん。将来は、代々続く、怪盗業を継ぐみたいです。サル顔が特徴の男です。なにやら、先祖代々サル顔みたいです。不憫です。その不憫な男がアプローチをかけている女性がいるみたいなんです。ですが、一向に女性が振り向いてくれないから、何かアドバイスをくれないか?という依頼です。その依頼引き受けます!』
「「・・・ツッコミ待ちですか?」」
『六月八日 霧:振り向いてほしい女性の名前が判明しました。女性の名前は【峰 不●子】さん。ボン・キュッ・ボンと、エッチい身体をした綺麗な女性の方みたいです。女性フェロモンがムンムンと漂ってきて、困りました。はい、ホントに。それじゃあ、早いですが結論いいます。無理ですね♪彼には。諦めて別な女性と付き合った方が彼のためです。つりあっていません。 以上』
「おい、もっと悩め!」
「諦めないで~」『真●みきさん風』
『六月九日 晴れ:結論を伝えたら、泣き出して暴れだしました。仕方ないので、依頼続行です。』
「「それでいい『です』。」」
『六月十日 くもり:解決方法《つりあうために、その顔整形すれば?》とアドバイスしようと思います。やっぱ、サル顔ダメです。』
「「おい、コラその人に謝れ。」」
『六月十二日 くもり:●パンにその解決方法を伝えたら、今度は泣き出すのではなく、キレて暴れだしました。めっちゃキレてました。「また明日、良い方法を考えてこい!」だそうです。彼は、カルシウム不足です。人使いが荒いです。』
「薄々、気づいてたけど、この人かわってるよね?」
「そうですねぇ~。冒頭の三行目くらいから、薄々そうじゃないかとぼくも感じていました。」
『六月十三日 晴れ:今日も彼がやってきました。熱心なことです。そんなに●二子さんのことが好きみたいです。一人の女性にここまで、熱々なんて、ご立派なことで♪アイディアとして、《なら、宝石でも盗んで誕プレで贈れば?あなた、怪盗志望なんでしょ?》とアドバイスしました。彼は、《それだ!》と言って飛び出していきました。厳禁ですよね、まったく(笑)まあ、普通はやらないでしょう♪犯罪ですから。』
「「嫌な予感しかしねぇ『しません』~。」」
『六月十五日 深夜:ヤバイです。事件です!ル●ンが宝石を盗みました。彼は、有言実行タイプでした!時価数億円のダイヤを盗んで現在逃走中です!軽いジョークのつもりだったのに!』
「「フラグが立っちゃったよ!?ねぇ、どうやって収拾つけるつもり!」」
『続き:今、僕の手元に宝石あります。』
「「なんで、お前がもってんだよ!?」」
『続き2:ん?ルパ●に渡されたからだけど、それが何か?』
「「・・・!?・・・」」
『六月十八日 早朝:警察が来ました。ヤバイです。取り敢えず逃げました。リアル警ドロです!密着●察24時です!《あ~ばよ♪とっ●ぁ~ん!》なんて生まれて初めて使いました。何故でしょう?ふと、頭にこの言葉が浮かびました。不思議です♪いや~危ない危ない。危うく、僕が捕まるところでしたよ!ふぁ~安心したら、眠くなりました。今日は、学園サボります。サヨウナラ…。』
「ねぇ、やめてくれない!ツッコミ所が多すぎて収拾がつかねぇ~からさ!」
「まあまあ、ジュリ君」
「だってさ、全文にツッコミ要素満載ってどういうことよ?なにコレ、読んでるヤツに死ねって言ってるようなもんじゃん!呪縛かなんかですか?死ぬよ?ボク。」
「落ち着いて、ジュリ君。取り敢えず、次のページいきましょう!」
『六月二十日 晴れ:あれから、二日経ちました。ル●ンが消えました。どうやら、逃亡したようです。警察にバレタノデショウカ?』
「「君がタレこんだんでしょ?」」
『続き:まあ、彼は怪盗志望ですから。夢が叶って良かったじゃないですか♪休学届を学園に出してから、消えたので、ほとぼりが冷めてから、戻ってくるつもりなんでしょう。喰えないお人です、まったく♪彼のせいで、Bダッシュするハメになったというのに、解せません。なので、つぎ遇ったら一発殴るかもしれません。《モ●キ~パンチ》といって、反射的にヤッテしまうかもしれません。フフ♪それを思ったら、次彼と会うのが楽しみになってきました。 これにて、任務完了♪』
「ぐおおおおおおおお!?」
「耐えてる!?まるで、『ツッコんだら負けだ』と言わんばかりの気迫が伝わってくるよ!普段の天使のような顔から一変して、決して人様には見せてはいけない顔を今してるよ、ジュリ君!?」
「ぐお、ぐおぐお!ぐおおおおおー!?」
「え?ナニ、ごめんソレ何語?」
「ぐお、おお~、ボクは死にましぇ~ん!」
「そのネタ、分かる人にしかわからないよ?ジュリ君。」
「フ~、取り乱してしまった。危ない危ない。」
「大丈夫?ジュリ君。」
「ウッシ!気合入った!もう大丈夫。」
ボクは、両頬を叩いて、気合を注入した。マー君が『あ、ぼくも叩かれたい』なる戯言を言っていたが、今はそんな余裕がないからダメだ。なので、代わりにボクは死線をマー君に向けた。それは、ツッコミを我慢して溜まったフラストレーションをすべて、ぶつけるがごとく、プレゼントしてやりましたよ。ええ、挙げましたとも、皆さん。酷いヤツだと思った方もいるかもしれませんが、もう感の鋭い方は理解していますよね?彼の性癖を。みなまでは言いませんが、コレは彼にとってご褒美なんです。現に、
「ヒャッハ~!死線サイッコウ!それゾクゾクする~♪ご褒美です~♪」
・・・・ね?キャラ崩壊するぐらい喜んでいるでしょう?だからギブ&テイクなんですよ♪皆さん。さて、いつまでも、立ち止まっていても仕方ないので、ボチボチ再開しますかね♪気合も注入したことだし♪今度は、まじめな視線を彼に向けた。何回も繰り返したやり取りだ。通じ合っているボク等だからこそ分かる目と目の会話を彼は感じ取ってくれるはず。
「ん?どうする?続き読むのかな?」
ね♪しっかり、受け取ってくれたでしょう?だから、嫌いになれないんだよ♪心の底からは、彼を。
「うん♪ここで止めたら何か負けた気がするし、区切りのいいところまで行きたいんだ。」
「そうですか。フフ♪分かりました。お付き合いしますよ。そこまで、ね?【ウインク】」
「やめろよ、気色悪い(笑)」
「冗談です♪フフでは、行きます!」
「バッチコ~イ!フフ♪」
『七月一日 晴れ:今日は、地域のおばさん達から、依頼が舞い込んできました。基本、僕は、地域の人たちとの交流が好きです。なので、よく、地域からの依頼も引き受けているんです。今日は、【急で申し訳ないんだけど、明日から、三日間一緒にゴミ拾い&草刈りを手伝ってほしい】という内容でした。なんでも、参加人数が少ないみたいなんです。地域貢献できる任務なので、断るという選択肢はありませんでした。なので、明日からは、ゴミ拾いと草刈りを頑張ります!』
「お?お!?普通だ。フツウノ依頼だよ!マー君♪」
「そのセリフが、ぬか喜びならぬフラグを立てなければいいんですけどね?」
『初日 快晴:草を素早く刈るコツを、教わりました。なんでも、草刈りは、おばさんたち曰く《日常生活の中で、ストレスだと思うことを重ねて、草と一緒に刈り取るとストレス発散&草刈りが両方できて、一石二鳥よ♪》だそうです。奥が深いです。草刈り♪』
「お~、知恵袋や!」
「確かに、一理あるかもしれませんね。」
『続き:おばさん達は、「何よ!そんなに若い子がいいわけ?皐月ちゃんって誰よ!?」・「浮気許さない、浮気許さない、浮気は許さん!」・「ヒャッハ~!旦那を刈り取るぜ~!」・「オラオラオラッ!待て、逃げるな旦那!」と言いながら、草をマッハで刈り取っていました。気迫が凄くて、少し怖かったです。はい。』
「「怖ッ!?何そのカオスな空間!」」
『二日目 晴れ:今日は、ゴミ拾いが中心でした。ゴミ拾いにもコツがあるらしく、師匠たち曰く、《ゴミはね?周りの人たちへの気配りと優しさが大事なのよ♪》・《みんなの笑顔が見たいっていう心づもりを持つことが大事だね♪》だそうです。ゴミ拾いも奥が深いです♪』
「うん、間違ってないよ?何故だろう、その言葉を素直に受け取ることができない。」
「そうですね(笑)」
『続き:師匠たちは、「HEY!パス。ダストシュート!」・「任せろ!必殺 マルセイユルーレット!」・「ナニ!?かわされた!」・「させん、ゴッドハンド!!」・「バカな!返されただと!?」と言いながら、ゴミを素早く回収していました。僕も、「オーバーヘッドキックでダストシュート」を決めました。スッキリです♪師匠たちは、「「「ナイス!ダストシュート♪」」」と言って、褒めてくれました。とても、嬉しかったです。』
「サッカー!?ゴミ拾いで足つかってたの!クッソ全員ボケで、ツッコミ役が誰もいないだと!?フザけやがって!」
「楽しそうですね、ゴミ拾いの人たちも君も(笑)」
「茶化すな!ヤッテやるよ!俺が全部さばき切ってやるよ!かかってこいや!?」
「ジュリ君、一人称かわってる。落ち着いて。」
「笑止!俺は俺ですが、ナニか!?」
「ダメですね。これは、落ち着くまで、放っておいた方がよさそうです…。」
『三日目 くもりのち晴れ:今日は、最終日です。集大成を見せる時が来たみたいです。師匠たちも、「ありがとうね♪助かったわ!」・「ご褒美あげなきゃね♪」・「なら、キスね!キスしかないわ!?」と言って、師匠たちが猛禽類のような獰猛な笑みと目をしていました。ちょっと、ブルってしてしまいました。アハハ♪』
「狙われているのに、気づいていない!何て器の大きな人なんでしょうか。」
「騙されるな!ただの唐変木なだけだ!」
「つまり、ジュリ君と同類ってことだね?」
「だから、茶化すなよ。先に進めてくれ」
「別に、茶化しているつもりはないんですが・・・。まあ、先を急ぎましょう。」
『続き:トラブル発生です。不良ABCDが現れて、絡まれています。師匠たちがタバコのポイ捨てを注意したのが、原因です。なんて、沸点の低い連中なんでしょうか?ププッ♪笑止!』
「あらら、展プレ的展開ですね。でも、この人、全然、緊張感ありませんね?囲まれながら、こんなこと書いてますよ?」
「当たり前だ!この人は並みじゃない。変人だ!」
「それ、褒めてないでしょ?ジュリ君。」
「まっさか~♪」
「君も余裕そうですね(笑)」
『ヤバイです!事件です。不良たちが「「「「このクソババア!」」」」と言った瞬間、師匠たちが反応しました。「「「あ?誰がクソババアだゴラ!?」」」と本職の人も縮こまるんじゃないかってくらいの怒声と睨みを利かせ、不良たちをボコボコに熨していました。コレが恐れ!?』
「「怖ッ!?師匠たち怖ッ!」」
「わかるよ!文章が殴り書きだもんここだけ!ひしひしと伝わってくるよ!ヤベぇ~フィーリングが彼とマッチングしちゃったんですけど!?どうしよ!マー君。」
「落ち着いてください。ナニ、喋っているのか全然わかりません。」
『続きラスト:師匠たちが、不良たちをボコボコに熨した後、不良たちの心のケアを僕がしてから、両者を和解させることに、何とか成功しました。迷惑をかけた償いとして、一緒にゴミ拾いと草刈り・町のお掃除
をすることになりました。最初、師匠たちのことを畏怖の目で見ていた不良たちですが、師匠たちの人柄に触れていくうちに、徐々に打ち解けていきました。最終的に、「「「「ボス!次は何処を掃除しましょう?」」」」・「そうだね~よッし!次はそこの店の前を掃除しな!」・「「「「イエッサー、ボス!」」」」と言って、ボク以上の上下関係が成立していました。ビックリです。やっぱり、スゴイです師匠♪活動が終了し、師匠たちがお饅頭とお茶を出してくれました。疲れた身体に染み渡る感覚が何とも言えぬ、快感でした♪美味しかったです。
今までの疲れが吹っ飛びました。彼らも、「「「「ボス~!(泣)」」」」と涙交じりに感謝していました。・・・誰かが、手を差し伸べてあげれば、曲がってしまった人も、その人の心も改心させることが出来る。それを間近で見れたのは、今回、僕が任務を受けた上で、かけがえのない財産となったはずです。経験とは《力》なり、正しく♪その通りだなと感じました。 これにて、任務完了です♪』
「「なげ~でも、いい感じに締めやがった『ましたね』!」」
「ここまでで、ようやく、三分の一といったところでしょうか?」
「ウッソ!マジで?ボクのライフはもう風前の灯だよ?吹けば消えちゃうよ?」
「では、どうしますか?」
「今日悟ったことがある。マー君。」
「なんですか?」
「このままいけば、ボクは死にます。」
「あまり、縁起良くないですよ?そういうこと言うのは?」
「実体験です!なので、助っ人を要請しようと思います♪」
「助っ人ですか?いったい誰をです?」
ジュリエットは、もう悟っていた。この窮地を脱するためには、アイツを呼ぶしかないと!同じツッコミ魂をもった旧友を!
「ボク等とつながりが深い、もう一人の友人を、アイツを呼ぼうと思う・・・。」
「あいつ?・・・!彼女ですか?でも、今は、忙しい身の上なのでは?来てくれる保証はあるんですか?」
「ある。」
「いつになく、自信たっぷりですね。何か勝算がおありで?・・・・顔。戻してください。大変なことになっていますから。黒いです。笑みが黒いです。」
「マー君も知ってるでしょ♪ボクの得意分野。」
「ええ、知っています。それで、彼女が大変恥ずかしい思いをしていたのも記憶違いでなければ、残っています。最終的にあなたが大変な目に合っていたことも覚えています。」
「グッ!何も言い返せない…。でも、安心して!ボクの詐術がやる前に破られたことある?」
「・・・ありませんね。」
「ね?だから、安心して♪フフフ…。」
「ですから・・・、聞いちゃいませんね?ハァ~、まったく。プレゼントを渡されて、その箱を開ける前の
子供のような目をしているじゃないですか。かわいい…。」
マキューシオも十分、ぶっ飛んだ性格をしていた。やはり、類は友を呼ぶらしい。 今、この瞬間から、ジュリエットは十八番を炸裂させるため、脳をフル回転させた。完璧なシナリオを頭の中で、練り上げるために。すべての騒音・邪魔な思考を一切排除して、≪どうすれば、相手を自然に巻き込むことができるのか≫・≪バレずに、自然とそこにその人が居る状況をどう創り出すのか≫この2つに焦点を絞っていた。
似ているようで、似ていないワードを繋ぎ合せ、新しいものを創り出す。【似て非なるもの理論】。彼の最も得意とする分野である。
「待っててください。ロミオ様♪すぐに、お迎えに上がりますから!」
「これは、一波乱ありそうですね。ハァ~。」
第1部 完
第2部から、新キャラロミオさんが参戦します!ジュリエットがどんなペテンを披露してくれるのか?お楽しみに!!もし、よろしければ読んで頂戴♪