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夏生詩集3

暗くダンマリの底から

作者: 夏生

直接言葉で歌を作った歌手は

歌う場所を削られた

ニュースではなくつぶやきで流れた


暗くダンマリの底、静寂を破って轟いた

一市民が、個が

直に接するなど言語道断

危ないと思ったらこちらが薄めます

切って別の言葉を貼り付けます

勝手なことをしたら

おわかりですね

暗くダンマリの底から

眼球のない眼が浮かんで消えた


直接言葉で作られた歌

真っ向から斬りかかった

相討ちも辞さないほどの

強固さで

慈悲と

血と涙の滲んだ心で

ぶつけた言葉は蓋をされ

ささやかな空気穴だけを残して

どこの窓も扉も閉められた


周りを回って去る言葉

夢想と身辺の日記

嘲笑誘いの言葉や歌が表で

暗くダンマリの底から浮かぶ

眼球のない眼に怯えながら

漂っていた


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― 新着の感想 ―
[良い点] 結構、好きでしたよ [一言] 次も、期待してます。笑
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