15話:兎の獣人族~前編~
~この作品を読むにあたっての注意事項及び謝罪~
※趣味と気分で描いた作品ですので、非常に読みにくいかもしれませんが、目をつぶる等の寛容な対応をして頂けると幸いです。
※更新速度は、非常に遅いと思われます。
※御意見、御感想、アドバイス等頂けたら、非常に嬉しいです。自分が好きで書いた物を他人に読んで貰えるというのは、非常に有難い事であると個人的に考えています。
※作中の文章で不快な思いをされた方、作品を読む以前に言っておきます。不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
「セシリア姉ちゃん、また来てくれるよね?」
「うん。また明日か明後日に来るよ!セインも元気にしててね?」
「わかったよ!姉ちゃんまたねー」
「うん。またねー」
そう言って、セシリアは、里を後にした。
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「ふむふむ。んで、俺は、セシリアの父親に何故だか知らないが恨まれているという事か。」
「はい。空夜様御迷惑おかけします。」
「あー、気にしないで!端的に考えると悪いの俺だし・・・」
「いえ、奴隷になりたいと言ったのは、私なので・・・それに・・・」
「それに?」
「あ、えっと・・・その、気にしないで下さい!」
顔を真っ赤にしながら何事もなったようにするセシリアを見て空夜の頭の中には、『?』で、いっぱいになっていた。
「んじゃ、とりあえず、明日休みだからセシリアの故郷に挨拶に行くか!」
「え、よろしいのでしょうか?」
「構わないよ。それに、そのー・・・初めてを奪った相手だからしっかりと責任を持たないといけないよね?」
「うぅ」
「ちょ!セシリア、何故泣く?何か俺気に障るような事言ったか?」
「いえ、嬉しかったんです。」
そう言いながらしばらく泣くセシリア。
(とりあえず、明日色々覚悟を決めないとな。)
『主よ。そなたは、奴隷のために色々気を遣うんだな。』
『あー、それに関してだが、ヴァイスには、知っててもらったほうが良いかもな。』
『ほぉ、どうされたか?』
そう言ったヴァイスに、空夜は、自分が異世界からやって来たことを簡単に説明した。
『つまりは、そなたの世界には、奴隷が存在しないと?』
『うん。だから、俺からしたら奴隷も農民も貴族も獣人も等しい存在なんだよ。』
『なるほどな。面白い主に出会えて我は、嬉しいぞ。』
『そう言ってもらえると助かるよ。』
ヴァイスと会話をしていると、大分落ち着いて来たのか、セシリアが、泣き止んだ。
「セシリア。君は、俺の奴隷だ。だから、何かあったら遠慮なく相談してくれ。出来る限りの努力は、する。」
そう言った空夜は、セシリアをギュッと抱きしめた。
「空夜様ずるいです。こんな事されたら私、余計に惚れてしまうじゃないですか・・・」
「ま、今後もいろいろあるだろうけど、よろしくな?」
「はい。一生空夜様について行きます。」
そう言ったセシリアと空夜は、二人で一緒に寝た。
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「ここが、兎の獣人族の里かー」
「はい。」
「んじゃ、行くか。」
そう言った空夜は、何故か右手に紫色の魔方陣を7つ展開して、呪文を唱えた。
「第7段階補助魔法ワールド」
そう言った空夜の周りに半透明の靄がかかった。
「これで、不意打ちを食らっても死には、しないな。」
「御迷惑おかけします。」
そう言ってセシリアと空夜は、里の中に入って行った。
「あ、セシリア姉ちゃんおかえり。あれ?隣の人は?」
「ランスただいま!隣の人は、お父さんのお客さんかな。」
「空夜と言うんだ。人間が、斯様な場所に来てしまい気分を悪くするだろうが、用件が終わったらすぐ出ていくから、気にしないで頂けると有難い。」
「んー、俺は、人間と言うのを始めて見るから気にしないよー。それにしても、人間は、本当に兎の耳が無いんだね!ゆっくりして行ってね!」
「あぁ、ありがとう。それに人間からすると兎の耳がある方がビックリだぞ?」
「あはは!空夜兄ちゃん、後で時間があったらゆっくり話そうよ!」
「あぁ、善処する。」
そう言ってセシリアと空夜は、セシリアの父親、セルスの元に向かった。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
そして、更新が遅れて申し訳ないです。
空夜がついに異世界から来たことを他人(と言っても、召喚獣・・。)に話しました!今後は、どうなるんでしょうか?
次回は、セルスとセシリアが、言い争う予定です。
のんびり更新ですが、どうか気長に待っていただけると有難いです。