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異世界黒白物語  作者: 月華麗月(ゲッカレイゲツ)
15/17

13話:予選(決勝戦)

~この作品を読むにあたっての注意事項及び謝罪~


※趣味と気分で描いた作品ですので、非常に読みにくいかもしれませんが、目をつぶる等の寛容な対応をして頂けると幸いです。


※更新速度は、非常に遅いと思われます。


※御意見、御感想、アドバイス等頂けたら、非常に嬉しいです。自分が好きで書いた物を他人に読んで貰えるというのは、非常に有難い事であると個人的に考えています。


※作中の文章で不快な思いをされた方、作品を読む以前に言っておきます。不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。


※今回は、少し短めです。

「こうやってこの中で向き合うのも久しぶりだな。」


「だね。前回は、やられちゃったけど、今回こそは、負けないよー」


 空夜とミシアは、セーフティー結界の中でお互いを見ていた。そして、審判が告げる。


「ただいまより、決勝戦を開始します!」


 審判の開始と同時にミシアは、穂先が十字の槍を召喚した。


「空夜君、今度は、本気で戦ってよね?」


「んー、そりゃ無理だわ。本気でやると怒られちゃう。」


「負けてもそれを理由にしないでよね?」


「もちろん」


 そう言うと、ミシアは、目にもとまらぬ速さで空夜に肉薄し、槍で心臓を貫こうとした。しかし、目の前にいたはずの空夜が、急に消えてしまった。そんなミシアの耳に声が聞こえた。


「後ろお粗末だよ?」


「な、」


 反射的に前方に3m程飛んで振り返ると空夜が立っていた。


「一体どういう事なの?」


「さぁ?」


 空夜は、返事を曖昧にしたが、仕掛けは、簡単だった。空夜は、頭の中でワープと思い浮かべてミシアの後ろにワープをしたわけだ。傍から見ると空夜は、消えていきなりミシアの後ろに現れたように見えていた。会場の観客たちは、何が起きたのかさっぱりな様子であった。


 ミシアは、右手に黄色の魔方陣を8つ展開して呪文を唱えた。


「第8段階攻撃魔法かみなr・・・」


「また、後ろがお粗末だよ?」


 呪文に集中していたせいか気付かなかったが、ミシアの目の前にいたはずの空夜が、いつの間にか消えていて、後ろに立っていた。


「これで、ミシアは、少なくとも2回負けたね!まだ続けるの?女性を傷つけたくないんだ。」


「・・・ないでよ」


「え?」


「ふざけないでよ!」


 そう言った、ミシアは、詠唱省略で、第2段階補助魔法バインドを使ってきた。突然の出来事に、空夜は、対応できずに捕まってしまった。


「ありゃ?」


 まぬけな声を出した空夜。それでも、ミシアは、容赦しなかった。


「具現化、雷王獣麒麟」


 そこには、以前も見たことがある、神々しいとさえ思える伝説上の生き物麒麟がいた。


『なぁ、ヴァイス。あれを2匹目の召喚獣に出来るかな?』


『出来ない事は、無いな。ただ、そなたに槍は、使いこなせるのか?』


『んー、無理だなー。やっぱ、剣や杖の召喚獣のほうが良いのかな?』


『そうであろうな。』


『んで、これ抜けるのは、どうすればいい?』


『捕まってる時点で、切断は無理であろうな。だとしたら、魔力解放して相手より巨大な魔力をぶつけるか、我を召喚して我が切断すれば、なんとかなるな。』


『了解。ありがとなー』


『よい。気にするでない。』


「ミシアー、そう言えば、俺の召喚獣見たことあるっけ?」


「ないねー。武器は、片手用直剣ってのは、知ってるけど、召喚したとこでどうにかなるわけ?」


「んー、召喚したらミシアは、30秒持たないんじゃないかな?」


「その状態で良く言えるわね。30秒耐えたらどうするのよ?」


「そうだねー、何でもいうこと聞いてあげる!少しは、頑張ってよ?」


「30秒我慢出来たら、私と付き合いなさい!」


 顔を真っ赤にしながらミシアは、言った。


「良いよー。んじゃ、頑張ってね!」


「具現化、黒龍帝ヴァイス」


「え・・・」


 空夜の言葉と共に、巨大な黒龍が現れた。そして、ヴァイスが、爪で空夜の束縛を解いた。


「助かったー!」


「よい。気にするでない。」


「ちょ、え?」


「ミシア、これが俺の召喚獣の黒龍帝ヴァイスだよ!」


「ヴァイスって、確か伝説上のあのヴァイスなの?」


「学院長が、言うには、そうっぽいよー」


「嘘でしょ・・・」


 ミシアの顔に完全に絶望の色が広がっている。


「んじゃ、ヴァイス、30秒以内に倒さないとだめみたいだから、すぐ終わらせようか!」


「あぁ、わかった」


 そう言うとヴァイスは、頭を上げて口を開いた。そして、口の中に漆黒の闇が集まって行く。


(まずい、あんなの受けたらひとたまりもない)


 そんなことを思いながら、ミシアは、右手に4つの紫色の魔方陣を展開した。


「第4段階補助魔法結界」


 ミシアは、周りに結界を作り上げた。


「小娘、そのような事をしても無駄だ。」


 ヴァイスがそう言うと、口の中に集まった球形の闇をミシアに向けて放った。


「カオスインパクト」


 ヴァイスが、技名を言った。カオスインパクトと言われた球体は、結界に当たった瞬間、破裂して巨大な爆発を起こした。爆発の煙が収まるとそこには、気を失っているミシアが倒れていた。


「勝者空夜」


 審判が告げたと同時に具現化していたヴァイスは、消えていった。


「ちょっと、やり過ぎちゃったかな・・・?」


 空夜は、誰にも聞こえないような独り言をした。

最後まで読んで頂いてありがとうございます!


そして、相変わらず言葉足らずで申し訳ないです。


ついに、戦場でヴァイスが具現化されました!一撃でミシアを沈めちゃいましたけど、ミシア自体は、決して弱くありません!空夜が強いだけです。


さて、次回は、セシリアのお出かけです!空夜に、御暇をもらったセシリアのその日の行動について書こうと思ってます。


それでは、次回ものんびりまったり不定期更新ですが、楽しみにしていただけると非常に嬉しいです。



(気づけば総合評価が100を超えていました。いつの間に超えたのやらわかんないですが、読んで頂いている読者の皆様方、心より御礼申し上げます。)←作者の心の声

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