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1st sweets:金の来訪者。

チュン、、チュ…チュン


─小鳥のさえずり、そして朝靄の漂う街に、子供が一人。


「…朝になっちゃった…」

その子は、小柄な身長に明らかに丈の、合っていないぶかぶかの真紅のマントを深く被っている。


年齢は14歳か、15歳位。

声音からして声変わりしたばかりの、まだ初々しい感じが残る少年。

しかし、長いマントの間からかろうじて覗くのはこれまた背丈に合っていない─…長い長い刀。玩具のようなちゃっちぃ作りではなく、鞘の下部分に大きく、名家の紋章のようなものが刻印された正真正銘の西洋刀。


この国では、成人した者が軍隊に入隊し、刀を持ち歩くのは自然な光景として見られるが、まだ14歳かそこらの少年が刀をさしているのは…あきらかに不自然。

しかも、紋章の刻印付き。


─風貌からして怪しいその少年は、深く被っていたフードをとり、その顔を露にした。


─現れたのは、特徴的なサラサラな金髪。朝の日を浴びて、髪自体が光を発しているようだ。

顔は酷く整っており、少女のような儚さ、少年の精悍さを漂わせる中性的な顔だった。

その顔に映える髪と同じの金の透き通る瞳。

しかし、爬虫類の目の様に縦に割れており、どこか獰猛である。

息を吐きながら幾度か、朝日の方を向いて伸びをした。


「…フゥ。急ごう。あと、少し…」


少年は、すぐにフードを被り直し、また歩き始めた。

フラフラとおぼつかない足取りで、どんどん街の奥に歩を進める。

…まるで、何かに取り付かれた様に。


「…………。」

何十分かして、ある建物の前まで、やっとこさ…という状態でたどり着いたようだ。


その建物は……

幽霊の類が出てきそうな、心霊スポットに指定されていそうな(…否、されているに違いない。)古びた洋館。

しかし、どこか高貴な雰囲気がする異質な館だった。

「やっと…見つけた…!」


そう。この奇妙な館こそ、彼が探し求めてきた場所。

─…名を


「<甘味処>…!」


─バタッ…、、、、


そう呟いた彼は、安らかに永眠…

「…スゥ…スゥ」

否、就寝してしまった。

いかにも子供らしい寝息をたてて、夢の世界にご招待されたらしい。

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