僕と渡辺の友情の輪(フレンドリング)
僕、疾風の中学校生活最後の一年間にもだんだん慣れてきたある日、僕たちの友情に、ある出来事が起こった…。
それは、渡辺のある一言から繰り広げられていった…。
渡辺「あ〜、なんか学校に慣れてきたと思ったらもうテストだぜ〜、あ〜テストダリィ、あ〜ダリィ、お前もそう思うだろ?疾風?」
疾風「あーあーうるせぇよ渡辺、まあそうだな、何回もテスト受けてるけどなんか慣れねえよなあ」
渡辺「だろお〜?」
?「こ〜ら、そんなこと言ってないで勉強しないとダメでしょ!」
渡辺「うわっ、花宮!いきなり話に割り込むなよ!ていうかお前には関係ないだろ!」
花宮「そんなこと言ってるとまた私が合計点で勝っちゃうけど〜?」
渡辺「うっ…いやっ!俺はお前と勝負に挑んだ記憶はない!」
花宮「ま〜たそんなこと言って、だいたい勝負だ!って言ってきたのはそっちなんですけど〜」
と、さっきから渡辺と言い争いをしているのはうちの女子のクラス委員長である、花宮 葵だ。俺は同じクラスにはなった事がないが、渡辺とは何回か同じクラスになったらしい。
と、不意に花宮がこちらを向く。
花宮「えーと、確か君は… 翔水 疾風君だよね?」
疾風「あ、うん、それで合ってるよ。これからもよろしく、花宮!」
花宮「うん!よろしく!いっつも渡辺がお世話になってます」
握手しながら花宮はそう言った。
渡辺「お前は俺の母ちゃんかよ⁈」
花宮「うるさい!あんたは黙ってなさい!あの…翔水 疾風君…」
疾風「ん?何?」
花宮「次から疾風君って呼んで良い?」
渡辺「おい!それは俺と疾風のフレンドリングがないと言ってはいけない禁句だぞ!
疾風「良いよ」
渡辺「おい⁈」
疾風「そんな禁句作った覚えないし、翔水より疾風の方が呼びやすいだろ」
花宮「うんっ!ありがとう!疾風君!」
渡辺「花宮…、俺はお前を俺と疾風のフレンドリングに絶対に入れないぞ!」
花宮は渡辺を見てニヤッと笑みを浮かべた。
花宮「でも疾風君に許可してもらったも〜ん!」
渡辺「だいたいなんで疾風もこんな頑固な女にそんな事許可したんだよ〜!」
疾風「友達は増やした方が良いって母さんが言ってた」
渡辺「そういう事じゃねぇよ…」
花宮「クスッ、悲しい顔しなーいの!」
渡辺「お前も笑ってんじゃねぇ!」
こうして、僕と渡辺のフレンドリング?に、花宮も加わったのであった……。
今回はクラス委員長回でしたね。
地縛霊は次回に出てくるかも!