恋を知った日
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
豊田先生「よし、1年生は体力づくりから!」
豊田先生バド部の顧問
おもに1年生を見てくれる。
豊田「じゃあ、学校の周り外周5周してください!」
1年生「えーーー。いきなりきつくない?」
豊田「文句いうなら、辞めてもらって結構。」
1年生「…」
美玖「きついけど、自分のためと思ったら全然いけるな!」
花奈「えー。部活嫌になってきた。」
美玖「はやっ!また、始まって間もないよ!」
花奈「バドミントンいうから、ラケット持てると思ったのに…」
美玖「まぁ、先輩優先だからねー。」
花奈「むむむ」
美玖「よし!走ろう!!」
花奈「めっちゃ、気合い入っとるなー」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
1年生「はぁはぁ」
豊田「おーい。大丈夫かぁー。休むなよ!」
1年生「はぁはぁはぁ。」
美玖(これはたしかにきついな…。でも、ここで緩めたら、自分のためにならない…)
美玖「おーい。花奈、大丈夫?はぁはぁ。」
花奈「先に行っていいよ…はぁはぁ。」
その時だった…
タンタンタン
ブレがないような一定のリズムで走る足音。
呼吸もしっかり整っている。
花奈「顔もいいし、運動神経抜群って...はぁはぁ。」
美玖「今のって仲島?はぁ。」
花奈「うん…1年でメンバー入りするくらいバドも上手いし…」
美玖(すごいなぁ。追いつきたいなぁ…!)
美玖は、胸が高鳴った…。
この胸の奥になる音は、なんだろう…?
そして、いつの間にか仲島の事が好きになっていた。
美玖は花奈にバレないように心の中に秘めていた。
それがどれくらい苦しかったか…
案の定、花奈は他に好きな人ができた。
1年後、美玖2-2花奈2-4美羽2-3となった。
仲島は、2-4だった。
毎日毎日、教室の前をすれ違う度、朝礼がある度、美玖は見とれていた。
部活では、人一倍努力する美玖は、副キャプテンよりバドで上回るものとなった。
もう少しで追いつける!目に止めてもらえる!
その一心でバドをやり続けた。
そして、また月日は流れ…
受験生。
クラス替えでは…