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辺境伯の娘の武勇伝  作者: 茅野紗凪
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初めてのお願い

エレメッタの話し言葉は読みにくいと思います。気にしないでください。2歳なんです。感覚で読んでください。

私がこの世界に転生して2年がたちました。今日は父様にあるお願いをしようと思います。


「しつれいします。とーちゃま、わたちです。ええめったです。はいってもよろちいでしょか。」


入室の許可を得ます。噛みまくりなのは、初めは恥ずかしかったですけどもう慣れました。2歳なんです。仕方がないでしょう。


「エレメッタかい?入りなさい。今日はどうしたんだい?」


「とーちゃま、きょーは、おねがいがあってきまちた」


「お願い?珍しいね。可愛いエレメッタのためならなんでもするよ」


父様、甘すぎます。もう慣れましたけど、普通の親は子供に対してこんなに甘いのでしょうか。それはともかく、お願いです。


「はい、とーちゃま、わたちにけんじゅつをおしえてくだたい。せんせぇはとーちゃまでなくてもかまいまちぇん。そえと、うごきやすいだんせいようのふくをくだちゃい」


「剣術?理由を聞いても良いかな?私は可愛いエレメッタにそんなことをさせたくはないのだけど」


「わたちはとーちゃまのあとをつぎたいのです。とーちゃまのあとをついで、とーちゃまのようなりっぱなりょうしゅになって、つぇーべるとしへいだんをひきいてりょうみんをまもる、そんなひとになりたいのです。だかや、ちいさいうちからちゃんとどよくして、みんなにみとめてもやいたいのです」


「……………」


「とーちゃま?」


黙らないでください。不安になってしまいます。駄目ですか?剣術は。でも私は完璧になりたい。完璧になって、私以外の代えがきかなくならないと不安なんです。いつか、貴方達に捨てられてしまうんじゃないかって。昔の私には耐えられても、愛を知った今の私にはとても耐えられるとは思えません。


「……いや、すまない。エレメッタが私を尊敬してくれていると知って、嬉しくて感動してしまった。そんな不安そうな顔をしないでくれ。剣術だろう?もちろん構わないさ。指導はうちの副団長に頼んでおくから明日から騎士団の訓練に顔を出しなさい」


「とーちゃま、ありがとーございます。しつえいいたしました。おしごと、がんばってくだたい」


私はそう言って執務室を出た。明日からですか。楽しみですね。今日もしっかり体力づくりをしましょう。成長期に無理は禁物ですけど、私の身体ですから無理になる前に終えられるでしょう。まだ2歳ですしね。気長にいきましょう。焦って身体を壊してはいけませんから。それが終わったら、次は魔力を錬って魔力量を増やしましょう。感覚ですけど、私の魔力量は今、一年前の百倍はあると思います。流石、この時期は色々と成長が速いです。

次、新キャラが登場します。副団長含め、ツェーヴェルト騎士団の何人かです。

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