誘拐、そして死
文に自信がないのでおかしなところがあったらじゃんじゃん指摘してください。私が安心します。
ーーー暗いーーー
ーーー冷たいーーー
ーーーここは………どこ?ーーー
「起きたか」
ーーー知らない人ーーー
ーーーあなたはだれ?ーーー
「へへっ。嬢ちゃん、誘拐させてもらったぜ」
その瞬間、ここ数時間の記憶が蘇ってきた。
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今日は高校最後の二学期の始まりだった。
そう、始業式があった。
その帰り、
バヂン
という音と共に私は意識を失った。
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私は誘拐されたのか。
柔道も空手も薙刀も頑張ったのに突然のことには何の対応もできなかった。あのバヂンって音はスタンガンかな。
父さんと母さんは養子を取ればいい。私はもう『社長の娘』という立場に疲れた。いつも完璧でいないといけない上に私自身のことは誰も見てくれない。
プルルルルプルルルル……
「御宅のお嬢さんは誘拐したぜ。明日、十億を用意して○○の○番倉庫に来い。察に連絡すれば、ガキの命はないと思え」
「あぁん?声を聞かせろって?わぁったよ。ほら」
受話器を出された。
「とぉ……いえ、社長。私はあなたの指示に従います」
助けてくれなくていい。どうせ私のことを愛してなんかいないのだから。こんな他人の言いなりにしかなれない人生は早く終わらせたい。
「んのクソガキがお前は親に泣きつきゃよかったんだよ。
明日、楽しみにしてるぜ」
ーーーもう、いいやーーー
そう思って私は意識を手放した。
『辺境伯の娘の武勇伝』を読んでくださりありがとうございます。これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。文についての指摘はビシバシお願いします。できる範囲で良くしていきたいです。