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新しい奴隷捜し ~中編~

新しい奴隷捜しはなかなか難しそうです。果たして、見つかるのでしょうか?


第三章 第十八部<新しい奴隷捜し ~中編~>是非最後までお付き合いくださいませ。

奴隷商会巡り、最初の1件目は1番近くにあった所にした。全部を回るんだからどれに入ってみるかなんて考える必要もないしな。

入る時に冒険者証は提示しておいた。階級(クラス)を低く見積もられると必要な資金を持っているわけがないと判断されて、女性の奴隷を全員見たいなんて言っても希望が通らないと考えたからだ。それに、正直なトコ、あまり買いたいとは思ってないから、冷やかすだけになっても階級(クラス)が高ければ文句は言われないだろうという考えもある。


やたらと豪華な応接間に通されて、少し待つように案内役の人に頼まれた。

セレアとリアは立ったまま待機しようとしたけど、白金(プラチナ)の冒険者に奴隷の扱いでとやかく言える奴はいないだろうと説き伏せて一緒に座らせる。

それから少しして、恰幅のいい50代くらいの男性がやってきた。

「大変お待たせを致しまして、誠に申し訳ございません。私、デライ商会の責任者でデライと申します。白金級(プラチナクラス)の冒険者様にお越しいただけるとは、光栄の極みでございます。」

「どうも。タカシ リュウガサキと言います。それで、早速なんですが。」

「はい。新しい奴隷をお捜しとお伺いしております。どのようなタイプをお捜しでしょうか?ご要望には当商会の総力を以てお応えさせていただきますぞ。」

おっちゃん、目がギラギラし過ぎ。金ヅルが来たって感じなんだろうなぁ。

「とりあえずは女性限定です。私はこの子達をとても大切にしていましてね。男の奴隷を入れて、万一にもくだらない事をされると不愉快極まりないので、男性の奴隷は一切考えていません。あと、女性であってもこの子達を蔑ろにするような態度を取る方も遠慮させていただきます。私はそういう方に優しくないですから。」

「な、なるほど。た、確かに容姿は整った奴隷のようですからな。」

額に汗を浮かべて言うデライさん。目がちょっと怯えているように見えるのは気のせいか?別に威嚇したつもりはないんだけどなぁ。

「しょ、少々失礼致しますっ。すっ、すぐに戻りますのでっ。」

言うが早いか、デライさんは体に似合わない速さで部屋を出ていく。

「? どしたんだろ?あんなに慌てて。」

「あ、もしかしたら、お茶の用意のせいかもしれません。」

「・・・どゆこと?」

「商会では来客には必ずお茶をお出しするんです。その際には奴隷の分の用意はしないのが当然の事でしたけれど、今のご主人様のお言葉から、私達にも出さないとご主人様のご機嫌を損ねると判断したのではないでしょうか。」

「あ、そういう事か。確かに、デューイさんの所じゃセレアがお茶を煎れてくれたもんな。」

「はいっ。覚えていてくださったんですねっ。」

嬉しそうに俺に肩を寄せてくる。耳がピクピクしてるのも異常に可愛い。思わず、頭を撫でてしまう。

「羨ましいです。些細な事まで覚えていてもらえていて。」

頬を膨らませてぼやくリアの頭も撫でてやる。

「まぁ、リアとの出会いはちょっと特殊だもんな。」

「はい。」

返事をしながら寄り添ってくる。


機嫌を直してくれるのは嬉しいんだけど、頭を撫でた途端に頬を緩ませるのは、外では止めよっか?反応が可愛過ぎて、抱き締めたくなるから。


微妙にイチャイチャしていると、デライさんが急いで戻ってくる。

「お話を始めたばかりの所で、大変失礼致しました。申し訳ございません。」

深々と頭を下げられてしまった。買うつもりが薄いだけに、なんか逆に申し訳ない。

「いいえ。とんでもないです。そのお気遣いだけで充分ですので、どうか頭を上げてください。」

俺の言葉を受けて、頭をゆっくりと上げるデライさん。

「恐れ入ります。それでは、ご要望にお応えできる奴隷についてなのですが、1つだけよろしいでしょうか?」

「はい。いくつでも仰ってください。」

「お心遣い、痛み入ります。では、申し上げさせていただきますと、正直なお話しですが、当商会の奴隷が、タカシ様の重宝されているものに対してどのような姿勢を見せるかが分かりかねる部分がございます。獣人奴隷であれば同族ではありますので、そういった事は無いかとは思われるのですが、白金(プラチナ)の冒険者様に獣人奴隷のみをご覧いただくというのは失礼ではないかと、愚考する次第でございます。」

「なるほど。まぁ、同じ獣人同士でもそういった姿勢がないわけでもないでしょうし、心根を全て把握するというのも難しい話でしょうね。そういう事でしたら、こちらの奴隷がどんな態度をこの子達に示したとしても構いませんよ。そこを責めるつもりはありません。」

「ありがとうございます。ご理解いただけて幸いでございます。では、少々お時間が長くなるやもしれませんが、当商会の女奴隷の中から、質の高い順にご紹介させていただければと思うのですが、いかがでしょうか?」

意外。向こうから全部を見てくれ的な感じで言ってきた。白金(プラチナ)の威力は半端無いな。

「はい。時間はありますので、お任せします。」

「ありがとうございます。では、途中でお気に召したものがありましたら、部屋の隅に控えさせますので、ご遠慮なくお申し付けください。また、もうこれ以上は不要となられた際にもお申し付けいただければと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。」

「はい。」

「それでは、お時間もかかってしまいますので、まずはお茶の用意をさせていただきましょう。」

デライさんが手を叩くと、猫人族の女性が入ってきて、4人分のお茶を煎れてくれる。それから、一礼をして退出していった。

セレアとリアに煎れる時の目付きが気に入らなかったから、この人だけは絶対にないな。美人ではあったけど。

「では、まずは最初の5名を入室させます。入れ。」

デライさんの言葉で、5人の女性が静かに入ってきた。




んで、1件目の結果発表~。

総勢37人の紹介を受けたけど、ピンとくる人はゼロでした。内訳は、人間族8人、エルフ5人、ホビット4人、猫人族や虎人族、鼬人族、鼠人族などの獣人が20人。


見てて思ったけど、やっぱりセレアとリアは美人度も可愛さも桁が違う。

これ、無理ゲーじゃね?だって、セレアとリアが側にいる状態で他を見たって、霞んで見えるだけだよ?2人の可愛さを再認識するだけだよ?いや、側にいなくても同じだけど。脳内に刻み込まれてるし。これでピンとくるって、この2人級じゃないと無理だぞ?そんな人がそうそういるかっての。

え?見た目だけで選んでるのかって?そうだよ。それ以外に何を基準に選べと?そりゃ、可愛げとか愛嬌に溢れてるような子なら全然有りだけど、奴隷の立場でそれをいきなり出せってのは無理な話だ。セレアも最初は気を張ってて堅かったし、リアなんか誤解させてたにしても警戒心全開だったんだから。


なんか無理ゲーに付き合わせたのが申し訳なさ過ぎて、デライさんには帰り際に金貨1枚を握らせた。随分と恐縮されて遠慮しようとしてたけど、こちらの無理な要望に誠意を持って対応してくれたお礼とかって尤もらしい事を言って押し付けてきた。宝飾品店の馬鹿のおかげで予定外の収入があったから、それくらい痛くも痒くもない。金銭感覚が狂ってる気もするけど、資金残高が700万エニー以上もあるのだ。別に問題は無いだろう。




その次に行った2件目も結果は同じ。対応の内容も流れも同じような感じで終わらせて、今日の奴隷商会巡りは終了。

その後は、宿に戻って夕食にする。ここは銀月亭と同じく、頼めば部屋まで食事を持ってきてくれるから、部屋で3人揃っての食事にした。食堂だと、直接何かを言ってくる奴はいなくても、セレアとリアへの蔑みの視線が鬱陶しくて気分良くゆっくりできないのだ。

夕食後、ベッドの上でセレアとリアを半身ずつ上に乗せて寝転がる。

「ご主人様の懐の深さには未だに驚かされてしまいます。」

「へ?」

うっとりした顔で言うセレアに間の抜けた声を返してしまった。

「ご主人様の要望に応えられなかったのに、不快感を示す事も無く、むしろ労って商会主の顔を立てられる、あのご主人様の振る舞い。あのような事が極自然に、当たり前のようにできる方はきっとご主人様だけです。」

「本当に。結果が伴わなくても、誠意には誠意を持って対応されるタカシ様に、今日の2つの商会主は心酔しているに違いありません。」

「いや、アレは単に無理難題吹っ掛けて悪かったなぁと思ったから、そのお詫びだぞ?」

「「無理難題ですか?」」

セレアとリアの疑問の声がハモる。

「ご主人様は何も無理な事は仰っていなかったように思いますが。」

「はい。新しい奴隷の条件として、私達への態度を考えてくださったのは特殊だと思いますけど、それを押し通したわけでもありませんし。」

「いや、セレアとリアが側にいる環境で、ピンとくるような女の子が滅多にいるわけないだろ。」

2人して、意味が分からないという顔をしている。


まさか、2人して自覚がないのか?


「セレアもリアも、自分がとんでもなく美人で、行き過ぎなくらいに可愛いって事に自覚ある?」

ボッという音が聞こえてきそうな勢いで2人は真っ赤になる。

「そ、そそそそ、そんな。ご、ご主人様。ご、ご冗談が過ぎます。」

セレアは俯きながら言い、リアは頬に両手を当てながら激しく首肯する。

「いやいやいや。そこは自覚しとけ?今日の奴隷の人達の紹介受けて、改めて認識した。セレアとリアは桁が違うって。2人を基準に考えてる時点で、充分に無理難題だっての。」

2人は同時に俺の唇を塞ぎにきて、器用に半分ずつ唇を重ね、そのまま舌を伸ばして3人で絡ませ合う。

「そんな事を言ってくださるのは、ご主人様だけです。ご主人様に、そう言ってもらえたら、もうそれ以上の事は、ありません。もう、嬉しくて嬉し過ぎて、なんて言えばいいのか、分からないですっ。」

言葉の切れ目切れ目で短くキスを繰り返し、俺の手を自分の体に伸ばさせるセレア。

「幸せ過ぎて怖いくらいです。夢を見ているんじゃ、ないんですよね?」

リアは言ってから、俺の首筋に唇と舌を這わせながら、手を取って下に伸ばさせる。




理性が弾ける音が聞こえる間もなく、もうメチャクチャになりました。どろどろのベットベト。そのまま感情が溢れ出して止まらない2人に溺れて、2日連続朝までコースとなりました。


やっぱり無理ゲーだと思うなぁ。ピンとくる人なんか、見つかる気がしないぞ。

そんな事を思いながら、2人に腕枕をして密着状態のままに夢の世界にダイブした。




そして、また昼前に起きて、起き抜けから連戦。セレアもリアも、俺が寝ている間に危険な服に着替えとくとか、反則だと思います。テクニックもドンドン磨かれていってるし。俺の要望を本当によく覚えててくれて、要望以上の事をしてくれるんだもんなぁ。ますます溺れていく未来しか見えない。本当に男冥利に尽きます。


それから、外で昼食を済ませて、奴隷商会巡りを再開。

リアの知る限りでは4つの奴隷商会があるという話だったけど、実際にはどうなのかが気になったから、昼食に入った定食屋のおっちゃんに聞いてみたら、全部で5つあるとの事。その内の1つは他の4つとは規模が違うらしい。昨日の2つの商会の規模は似たようなものだったから、そこには行ってない事になる。昨日よりも早い時間に商会巡りを再開したとはいえ、これは今日中に終わらせるのは難しいかも。


それから、適当に入った3つ目と4つ目の奴隷商会も、昨日と同じ結果となって、本日の奴隷商会巡りも終了。結局、規模が違うという所が最後に残ってしまった。

なんで1番デカイ所が1番最後になるのかと思ったら、4つ目の商会主さんが親切に教えてくれた。その奴隷商会は、建物の規模も大きいせいで街の奥にしか立てられなかったらしい。そのせいで、しばらくここに滞在するか探そうとでもしない限りは、気付かない冒険者もいるというくらいに目立たないとか。それでリアも知らなかったんだろう。

しかし、そこのオーナーは何を考えてそんなトコに店を構えたんだか。デカけりゃ目立つだろうとでも思ったんだろうか?立地は繁盛店になるかどうかの大事なポイントだと思うんだけどなぁ。従業員の方々の苦労が目に浮かぶようで、そこで買えたらいいなぁなんて思ってしまった。俺も元の世界で働いてた店舗の立地が悪くてキツかったんだよ・・・個人売上目標という名のノルマが・・・・止めよう。思い出すのは精神衛生上、非常によろしくない。


その後、宿に戻って夕食を済ませたら、3日連続となる朝までコース開始。


セレアとリアもだけど、俺も大概タフだよなぁ。こういうのって普通、男の方が持たなくなるもんだと思ってた。しかし、これはマズイなぁ。これだけヤりまくってると、道中の我慢してる期間が辛くなりそう。完全に快楽に溺れてます。


欲望を吐き出し切った後、またいつものように2人に腕枕をしての幸せな密着状態のままに、心地好い眠りに落ちていったのだった。

女奴隷を全部見たいなんて言っても、普通はそんな要望は通りません。奴隷商会側の人手にも限りはありますし、時間もかかってしまいますから、当然と言えば当然の話です。しかし、それを相手から提案してくるのは白金(プラチナ)のネームバリューがあってこそです。白金(プラチナ)の冒険者が自分の所奴隷を買ったとなれば、最高の宣伝になりますから、競争の激しいこの街では尚更自分の所で買ってもらいたいのです。主人公の感覚が他の冒険者とは大きく違う為に、4つの商会主のそういう目論見は完全に空振りに終わってしまってますが。


では、これにて第三章 第十八部の幕を下ろさせていただきます。最後までお付き合いいただいた皆様に感謝です。また次もお付き合いいただければ幸いです。

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