イチャイチャしましょう
今回は半端なく甘いです。徹底的に甘々です。
代行ではなく、もう直接壁殴り実行したくなる<イチャイチャしましょう>開幕~♪
体を重ね合った後、抱き合うようにベットで寝転がる。
セレアは俺の胸に頬を寄せたまま、前に一緒に寝た時と違って俺の体に腕を回していて全身密着状態。尻尾はゆっくりと左右に振れていて、耳は完全に垂れている。
ヤバイ。可愛すぎる。胸の感触もヤバイ。大きくメチャクチャ柔らかいモノが潰れるのが堪らん。また反応してしまいそう。とはいえ、セレアも初めてで最初は結構痛そうだった。ここは理性を復活させねば。
「大丈夫か?痛かったろ?」
頭を撫でながら聞いてみる。
「平気です。ご主人様のものにしてもらえたのが嬉しくて嬉し過ぎて、この程度の事なんて気になりません。」
言いながら胸に頬ずりするセレア。言う事まで可愛すぎる。調子に乗るぞ、あんまり可愛い事言われると。
「そっか。俺も嬉しいよ。」
ぎゅっと抱き締めると、セレアも抱き返してくる。
「本当ですか?」
「勿論。俺もこういうのは初めてだから気の利いた言葉は出てこないけど、嘘なわけないだろ。この前一緒に寝た時だって、堪えるのがどれだけ大変だったか・・・人生で1番理性を働かせたぞ。マジで。」
上目使いでこちらを見るセレアの唇を吸う。セレアは情熱的に応えてくる。
「はい。」
唇が離れると、とろんとした表情で返事をする。
「では・・これから、セレアはご主人様の好みに染まっていきます。ご主人様がされたい事を全部教えてください。ずっと、染め上げてください。」
セレアが俺の唇を吸う。
理性、復活しませんでした。
無理だって!こんな超絶可愛い子に、あんな表情でこんな事言われたら!理性なんて蘇生不可だよ!!
欲望を吐き出し尽くした後、一緒に入浴。軽く体を流してから、一緒に湯舟へ。セレアを後ろから抱き締めて湯に浸かる。夢だったんだよ、これ。
「気持ちいいです。1人で入るよりもずっと。」
セレアは言いながら、前で結ばれた俺の手を両手で包むように握る。
「そうだな。次の街に着いたら、また一緒に入ろうか。」
「はいっ。」
俺の手をぎゅっと抱き締めるセレア。手が柔らかいモノに圧し包まれる。うあぁぁぁぁっ!吐き出し尽くした筈なのにまた欲望が復活するぅぅぅっ!!
湯舟の中で徹底的にイチャついたり、互いの体を洗い合ったりして、さらに復活した欲望も大噴出。
俺がセレアを洗おうとすると相当に恐縮して遠慮していたけど、俺が洗いたいからと強引に実行。直接手で洗っていたから恥ずかしそうだったけど、尻尾が揺れまくって耳が垂れ切っていた。それが可愛くて仕方ない。さらに、セレアに胸を擦り付けてあちこち洗ってもらったから、欲望も復活しまくる筈である。セレアがやたらと嬉しそうにするのが復活に拍車をかけたのは間違いない。依頼の疲れはどこに行った。
そんな入浴タイムの後、部屋に戻る途中でリアに遭遇。
「あ・・・入浴、されていたんです、ね・・・」
一緒なのは完全にバレバレだろうから、微妙に気恥ずかしい。ここは敢えて、普通に平然といこう。
「お、おう。ここの風呂は結構広いかりゃ気持ちいいじょ。」
噛みまくったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!全く平然とできてねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!
「は、はい。ご一緒させてもらってもゆったりできるくらいです、から。」
俺と腕を組んだまま、恥ずかしげに頬を染めながらも嬉しげに頭を肩に寄せるセレア。
ちょっ!?何を思いきりアピールしてらっしゃりますかねっ!?さらに照れくさいんですけど!?
「っ・・・わ、私も失礼してきますっ。」
顔を赤くしながら、去っていくリア。まぁ、仕方ないか。遭遇のタイミングが悪かったって事で、忘れてもらおう。セレアとこうなる前の俺なら、破局の呪いを全力でかけてたのは確実なシチュエーションだけど。
部屋に戻って、並んでベットで横になると、セレアが腕を抱き締めて体を擦り寄せてくる。甘えん坊モードが全開なようだ。そんなセレアにデレデレモードがMAXな俺ですが、何か?
こんな可愛い生き物、俺、知らない。
「・・・ご主人様?」
「ん?どした?」
モジモジしながら赤くなっている。
「その・・・言い忘れていました。狼人族は、その・・・・受胎できる時期は冬の季節の僅かな時期だけ、です。狩りを生業としている種族ですから。ですから、その・・・・」
避妊具なんてものがこの世界にあるかどうかは知らないけれど、行為の際にはそうなる可能性が高くならないように一応避けていた。少なくとも、まだ当分は旅を続ける以上は危険が大きすぎるからだ。それでも授かったなら旅を中断しようとも考えてはいたんだけど・・・
「ご主人様がお嫌でなければ、大丈夫なので・・・・最後の全てまで、ご主人様のものにしてください。」
理性崩壊。マジで依頼の疲れはどこに行った。んで、俺の分身よ。こんなにタフだったのか。今まですまんかった。
で、セレア。そゆ事言うと、止まらなくなるよ?と言うか、既にもう1回風呂に入るのは確定したからな?
そして、2度目の入浴の後。ようやく落ち着きを取り戻して、ベットで抱き合って横になる。セレアは真っ赤になって俺の胸に頬を寄せてくる。
「す、すみません。嬉し過ぎて、つい調子に乗って甘えてしまいました。は、はしたない女性はお嫌い、でしょうか?」
不安げな瞳で俺を見つめてくる。
「馬鹿言うなよ。大歓迎だ。むしろ、もっと甘え倒してきてくれると嬉しいかも。」
言って、双丘を手に納めて感触を楽しみつつ、唇を吸う。
「はい・・」
セレアはとろんとした瞳で、口づけを返し、互いの舌をそのまま吸い合う。
ヤバイなぁ。これ、ダメ人間になる気がする。その自信まである。どっかで制限しないと。しかし、始めたら自重できる自信はないな。うん。ない。と言うか、無理。
働く日と楽しむ日を分けるか?よし、そうしよう。ほぼ間違いなく夜は開戦されるから、働いた日の夜からその翌日1日。で、楽しむ日の夜はしっかり休んで、次の働く日に備える。日中に底を尽けば、夜は休めるだろうし。
どっちにしろ、ダメ人間だな。これは。でも、セレアの体調には充分に気を付けよう。こいつは何も言わずに無理をしかねないし。
「でも、1つ約束してくれるか?絶対に無理はしない事。女の子の体の事はよく分からないから、言ってくれないと気付けないかもしれない。それが原因で万一の事があったら、絶対に一生後悔するからさ。」
「ご主人様・・・はいっ。お約束しますっ。」
ぎゅっと抱き締めてくるセレア。
「うん。」
それからしばらく、頭を撫でたり耳を触らせてもらったり口づけを交わしたりと、砂糖を吐かれそうな甘々の時間を過ごす。終始照れながらも嬉しそうなセレアを見ていると、非常に照れくさいけどこっちまで嬉しくなる。
しかし、そんな中でも、俺の腹の虫は致命的なまでに空気が読めない。デカい声を上げてきやがった。セレアはキョトンとした後に小さく笑って
「もう日も暮れてしまいましたし、夕食にされますか?」
と、暖かい笑顔で言ってくれる。マジでカッコつかねぇ。
「そだな。そうするか。」
頭を掻きながら苦笑が漏れてしまう。そんな俺に、呆れた様子もなくセレアは抱きついてきて
「では、すぐに頼んできますので、お待ちくださいね。」
と言って、軽く口づけをしてくる。うわぁ。ここに天使がいるよ。
「ん、頼む。」
俺の返答の後に、少し名残惜しそうに離れて、服を着てから部屋を出ていった。
うむぅ。夢ではなかろうか。元の世界じゃモブ男その1な感じで、女性に縁無し、年齢=彼女無し、合コンでも存在を認識されているのか怪しいくらいの俺が、澄ましてたら超絶美人、笑うと超がいくつ付いても足りないくらいに可愛くて、甘えてくると悶絶級の可愛さが臨界点を軽く突破するセレアとこんな関係になって、しかも疑いようの無いくらいに想いを寄せられてるとか。女性関係にはマジで自信のない俺だけど、さすがにあそこまで嬉しそうにしてくれると、主人が相手だからとかそういう見方はできない。
リアの態度を見てれば分かる。逆らうような姿勢は見せないし、遠慮をして主人を立てようとはするけれども、心を開いているようには見えないのだ。服従はすれども、心を許すわけではないって感じが本来の奴隷が主人に見せる姿なんだろう。
それが、セレアは全力で俺に信頼を寄せてくれて、持ち上げ過ぎなくらいに俺を持ち上げてくれる。さらに、俺が何か言ったり頭を撫でたりすれば嬉しそうにするし、頭を撫でられるのが中断されると物足りなさそうな顔をする。遠慮がちなのは変わらないけど、最初の頃はただ立場上って感じだったのが、今は俺の言う事に対して気遣ってくれているという感じになっている。
これで実は違いましたってな事になったら、俺は女を一生信用しないぞ。
服を着ながら、そんな事を考えていると、着替え終わると同時にセレアが戻ってくる。
「お待たせしました。すぐにお持ちくださるそうです。」
「ありがと。」
ベットに向かい合って座ると、セレアは少し赤くなりながらモジモジする。
「? どうかした?」
「い、いえ。その・・・なんだか、我儘の度が過ぎてしまっているようでして・・・」
おぉ。珍しい。なんか凄い嬉しいな。
「言ってみ言ってみ。セレアは控えめ過ぎるから、思いきり我儘を言うくらいでちょうどいいと思うぞ?」
「ご主人様は私を甘やかし過ぎです。際限がなくなってしまいます。」
「いいじゃん。俺は喜んでるんだし。」
セレアは頬を両手で挟むようにして、俯いてしまう。
「・・・・ご主人様はそんな事ばかり仰います。私が嬉しくて、幸せな気持ちになる事ばかり・・・私もご主人様に喜んでもらいたいです。」
「ったく。セレアは真面目だな。」
セレアを抱き締めながら、頭を撫でる。
「セレアが我儘を言って甘えてくれると、俺は嬉しいぞ?」
「え?」
俺を見上げるセレア。
「最初の頃のセレアじゃ、そんなの考えられなかったろ?怒ってくれたり、甘えてくれたり、喜んでくれたりなんてさ。心を開いてくれてんだなって感じられて、メチャクチャ嬉しいんだぞ?」
「ご主人様・・・」
「セレアが我儘言いたくなったり甘えたりしてくれるのが本当にそうなら、俺には思いっきりそうしてほしいトコなんだけどな。」
「はいっっ。」
ぎゅうぅぅっと俺を抱き締め返してくるセレア。
「では、その・・・す、少し離れているだけで、なんだか寂しくなってしまうので、あの・・・もっとたくさん抱き締めていただきたい、です。」
真っ赤になって俯いてしまう。
「そ、それに・・・もっとキスが、したい、です。もっと、ご主人様に触れていたいです。もっとご主人様に触れてほしいですっ。」
セレアの顔を上げさせて、そのまま唇を塞いで押し倒す。
「うん。分かった。甘えん坊さん。」
頬にキスをする。
「はぅ・・・は、恥ずかしいです・・・ご主人様はやっぱりイジワルです。」
言いながら、少し身を起こして俺に唇を重ねる。
夕食後もひたすらイチャイチャして過ごし、抱き合ったまま眠りに落ちた。
心底イチャイチャしている中で、セレアは自分の欲求と甘えたいという気持ちを伝えました。同族にすら辛く当たられていた彼女にとっては大冒険です。それだけに、単純にデレまくりで喜ぶ主人公の態度は嬉しくて堪らないものなんです。
砂糖を吐き尽くしたところで、<小心者の物語>一旦の閉幕とさせていただきます。次回もお付き合いいただければ幸いです。




