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占い師の殺人予知  作者: 雅 優人
2/10

第2話「殺人予知」

有名占い師

心屋和香留が田中ショッピングセンターに来ることになり

神崎蒼探偵と高松刑事はプロフィール作りをしていた

そして、1週間がたった

1週間後、昼過ぎ

田中ショッピングセンターの二階のステージのところに2人はいた


「そろそろですねー」


「だな

俺の同僚が色んなところで警備してるなー」


ステージの周りや、少し離れたところに警備がいた

ステージを見る座席は満席で、座れない人は立って見る人もいて、数台のカメラもあった

おそらく、テレビ撮影だろう

司会が言った


「それでは登場していただきましょう

占い師の心屋和香留さんです!」


入場曲と観客の盛大な拍手が鳴り響く中、テレビで見たことのあるあの人が入場口からでてきた

占い師の格好で登場した


「占い師の心屋和香留です

よろしくお願いします」


「芸能人が目の前にいると変な感じになりますね笑」


「そーだな笑」


蒼探偵と高松刑事は話した

和香留は真ん中の机の上に水晶が置いてある席に座った


「そして今回、和香留さんに占ってもらうゲストの皆さんです

どーぞ」


「あのー、、」


「はい?」


2人の前に女性の店員が来た


「占ってもらう方ですよね、ステージに上がってください」


「あ、わかりました笑」


2人は和香留が入ってきた入場口からではなく、観客側からそのままステージに上がった

そして、入場口から2人の男性がやってきた

ステージの端の4つのイスに全員座った


「右から順に

田中ショッピングセンター社長兼店長

田中霧雨社長

田中ショッピングセンター副店長

田村清貴(たむらきよたか)さん

警視庁捜査一課

高松真斗さん

神崎蒼探偵事務所

神崎蒼さん

この4人の方に占ってもらいます」


テレビに映ると思い緊張している蒼探偵と高松刑事


「それではまず、高松さんからお願いします」


「は、はい…わかりました」


和香留の向かい側の席に座った

観客からは、左に和香留がいて机を挟んで右に高松刑事がいた


「それでは始めます」


和香留はじっと水晶を見ていた

そしてあのフレーズを言った


「わかります〜、わかりますよ〜」


生で聞けて嬉しかったのか、観客から拍手がわいた


「わかりました

高松さん、あなた最近電車の中で恥ずかしいことありましたよね?」


「あっ、はい。ありました

なんでそれを」


「私があなたの心を見たからですよ」


『おぉー』という声が観客からでた


「電車の中で急ブレーキでバランスを崩して転んじゃって…」


「あらら笑

でも大丈夫です

今日中に良いことがあります!」


「本当ですか?

ありがとうございます!」


観客から拍手がでた

高松刑事はイスに戻った


「次は神崎さんお願いします」


蒼探偵は向かい側の席に座った

そして


「わかります〜、わかりますよー

わかりました

神崎さんは、最近ネコに感謝しましたね」


「なんでそれを…!

ネコのお世話があって、その報酬が高額だったのでネコに感謝したんですよ

すごいですね!」


「いえいえ」


またまた観客から拍手がでた


「霧雨社長お願いします」


霧雨社長は向かい側の席に座った


「わかります〜、わかりますよ〜

わかりました

なんでしょうか。大きなドアが見えます

凄い頑丈で、中々開かないドアが…

3つのセキュリティーの鍵が見えます

今まで見たことないですねー」


「なぜそんなことを…」


驚いた顔をした


「見えますから笑」


「このショッピングセンターの大きな冷凍庫のドアのことですかな

大きいですし、冷凍庫ですから中々開きませんし

よくわかりましたね」


蒼探偵は小声で高松刑事に


「あの最新セキュリティーのドアのことですよね」


「そーだな。バレたくないから、冷凍庫のドアと言ったんだろ」


霧雨社長はイスに戻り、最後の田村清貴が向かい側の席に座った


「わかります〜、わかりますよ〜

わかりました!

え…」


「どーしたんだ」


「い、いや…

言って良いのか」


「なんだ言ってみろ」


「殺人…」


「え!?」


観客も聞いていた全員驚いた



「殺人が起こる…

密室殺人が起きますよ!」



「何を馬鹿なことを言っているんだ!

そんなのでたらめだ!」


清貴は怒りながら、スタッフルームへ帰って行った


「えーっと、以上で

心屋和香留さんの占いイベントを終わります

ありがとうございましたー」


あれだけ沢山あった拍手が、この時だけ拍手すら起こらなかった

この物語はフィクションです

実際の名前、団体は架空の物です


作者の雅 優人です

心屋和香留が見たのは、密室殺人が起きることでした!

この殺人予知が、後々、蒼探偵と高松刑事を大きな殺人へと導くことは誰も知らない…

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