第十九話 昼食 からの行動
あつい…。冷房…プリーズ。
学園生活…その最初の間に何があったのかを少し話そう。
ルイスにちょっかいを出し
クレアに見とれ
ウォードの訓練に付き合い
アリスちゃんに癒される中々に楽しい学園生活を送りつつ
ゴリン教官にしごかれ
キザ男にいちゃもんをつけられ
疲れて講義を眠ってしまうような微妙な学園生活を送りました。
…簡単すぎるって?俺もそう思う。でもさぁ、あれよあれ。この出来事をこまか~く書いてるだけで結構なページをとるなぁと思ったわけだ。
いずれどこかで話してもいいと思うが、そろそろ本筋を進めないと存在しない偉い人に怒られる気がしまして候。
ちゅうわけで、任務に関する進展が始まるところまで進めさせてもらおうかい。
土の日の昼下がり。ルイスを誘って青鹿亭で食事をとる。相変わらずうめぇ。
向かいに座るルイスを見ると、冷静な顔をしながらも、食器が止まる様子はなかった。好みにあったらしい。
「もぐもぐ、むぐむぐ。うまいだろ?」
「ごくん。うん、とても美味しいよ。」
「昼休みに抜けて食いに来ることはできねぇだろうか?」
「時間的に無理じゃないかな…。」
「いやいや、風の高速移動魔法を使って最短距離を移動すればあるいは…。」
「混んでたら終わりだよね。」
「くそぅ、昼で終わる日か休日にしかこれねぇのか…。」
「夜に来ればいいじゃないか。」
おや?もっともな意見を言うじゃねぇか。近くを看板娘さんが通ったので、聞いてみることにした。
「ちょいと娘さん。1つ聞いていい?」
「なに?ハルト君。」
「あら、名前覚えててくれたんだ。うれしいねぇ。」
「そりゃ、あんだけ御馳走すればね。」
「あ、恩人とかじゃないんすか。」
「あはは、冗談よ冗談。恩人さんを忘れるわけないじゃない。それで、どうしたの?」
「ここって、夜に飯食いに来てもOK?」
あらあら、あっさりOKされるのかと思いきやちょっと困った顔をされてしまった。まずいこといったかな?俺。
「う~ん、ここって夜はお酒出すお店だから…。」
「あぁ~。」
「学生が来ちゃまずいってことだね。」
「俺…普通に酒飲めるぞ?」
「そういう問題じゃないでしょう、アキ。」
すると、カウンターで料理を作ってたおばちゃんが声をかけてきた。
「あんたなら、大丈夫だよ。その代わり、ちゃんと私服でおいで」
「ありがてぇ。じゃあ近々お邪魔しに来ますわ。こいつ連れて。」
ぐいっとルイスを突き出す。
「いや、僕は別に…。」
「いいよいいよ、何人でも連れておいで。」
素敵な笑顔でおばちゃんが言ってくれた。いやぁ、年とっても人間こうありたいもんだ。
ん?ルイスがちょっと困った顔をしている。
「どうした?ルイス。」
「いや、皆で来るのかなと思ったんだけど…。クレアさんやウォード君はいいとして…アリスちゃんは無理でしょ。」
「あぁ、見た目からしてロリ要員だからな。」
「ロリじゃない!」
「安心しろ。昼に2人で来い。俺は邪魔しねぇから。」
「ぐっ、ありがとう。」
そんなこんなで青春の馬鹿話に花を咲かせていた俺たちだが、先だって考えていたことをルイスに話すことにした。
「なぁ、ルイス。」
「そろそろ聞き取り調査を開始しようってところかな?」
ちぃ、相変わらず勘がいいなぁこいつ。だからこそのこいつなんだが。
「ご明察。そこそこ学校に馴染むことができたと思うんでね。動き出してもそんな怪しまれないだろ。」
「同級生や、教師相手にそこそこ問題起こしてるから、何しても奇行で済まされるだろうしね。」
「うるせぇな。ゴリンのおっさんやキザ男がちょっかい掛けてくるから仕方なくだな…。」
「バート君はともかくゴリン教官がちょっかいだすのはやめてほしぃなぁ。」
「あのおっさん…職権乱用だろぅ。」
「特務騎士団には絶対入らないようにしようっと。」
「おっと~、フラグがたちました。」
「何それ?」
「あぁ、お約束だ。ごくごく、ぷは~ごちそうさん!」
さて、飯は食った。授業はないから動くのには絶好の機会。
最初に行くのは初めの失踪者。アイシャ・モルグレーのところかねぇ。
扇風機には限界があると思いませんか?




