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第一話 そもそもの 始まりは

プロローグの次だから第一話ですね。よし、ノリで書いてみよう。


「聖王国第零特務騎士団 №3 アキ・ハルト…お主に重要な任務を与える。この任務を達成した暁には、この上ない名誉がお前に与えられることとなるだろう。無論、聖王様もお喜びになるはずだ。心して聞くがよい」


 机を挟んで、対面にある豪華だが堅実な作りの椅子に座った赤髪の偉丈夫がそう告げる。


 男の名はフリート・シュナイダー


 『紅の英雄』の二つ名を持つ大戦の英雄である。赤い短髪の下にあるその顔は、まるで岩を削りだして作ったかのように厳めしく、一般人には圧倒的な威圧感を悪党には絶対的な恐怖心を与えるだろう。眼光の鋭さも折り紙つきだ。相手の目から内面まで貫き通して後ろまでみえているのではないかというレベルに達している。

 かく言う俺もガキの時分、初対面では「あ、特に理由もなく間違いなく殺されるわ僕」と思ったものである。だが…


「…慣れない言葉づかいするんじゃねぇよ、おっさん」

「…ぶぅはっはっはっはっは!ビビった?ビビっただろお前w」


 そう。このおっさん、厳めしい顔と鋭すぎる眼光の癖に中身は茶目っけいっぱいという変な奴なのだ。当時はそのギャップに不信感を抱き「騙されて親切にされて売られるんだ僕」と常々考えていた。

 最近ではその見た目と地位のせいかひたすら敬われすぎて辟易しており、俺のように気兼ねなく本音で話せる相手がたまらなく嬉しいんだと。

 ううむ、まぁ俺みたいなやつと普通に喋ってくれる目上の奴も珍しいから助かる。しかし、おっさん語尾にwをつけんなよ。


「たまにはわしが偉いということをアピールしておかんと周りに示しがつかんと思ってなぁ」

「偉いのは重々承知してるし、そういう気持ちをもっていることもわかっているが自分の性質に嘘をつくなよ。似合わなさ過ぎて吐き気がしたわ」

「ええい、人がフレンドリーに接していたら調子に乗りおって。昔の『おじさん?僕のこと殺さない?』ってうるんだ目で訴えてきた純真なアキはどこにいったんだか…」

「純真なアキ・ハルト君はおっさんと出会ってしまったことにより消えてしまいました。完」

「終わらせるな!消えるの早すぎるだろうがお前の純真!」


 なんてやり取りをいつも通りしていると、気配もなくおっさんの傍らに佇んでいた金髪メガネのお姉さんが決まって…


「団長、いつまでもふざけていないで、そろそろ詳しい説明を始めてください。アキ君も少しは団長に敬意を払う努力をしてください。あくまで努力でいいですが。」

「その言い方はわしに対して風当たりが強くないかな、レイナ君」

「お気になさらず、いつものことです」


 なんて言って話を本筋に戻してくれる。こちらのお姉さんは俺の上司で副団長のレイナ・マルチネスさん。うん、すげぇ美人さんだ。滅茶苦茶強いし仕事もできる。

 はっきり言って実務的な面はこの人の方がこなしてるし、団長と地位を交代すればいいと思う。それが世のため国のためだ。(人は?)


「おい、アキ。なんか失礼なこと考えてないか?」

「いや、当たり前のことだから失礼ではない」

「そうか」

「で、今度は一体どんな任務だって?単独での首なし竜の退治とか、サイクロプス変種の撃退とかはめんどくさいから控えてくれ」

「公務だし仕事なんだから、えり好みをするなよお前…。まぁいい、今回の任務はそんな派手なことにはならんはずだ。安心せい。」

「へ~(棒」

「このガキ、一回締めるか…」

「団長、話が進まないので私が伝えますね」

「はい、副団長。お願いします」

「わしの意志は!?」

「お黙りください。アキ君…あなたにはローランド魔剣学校に編入してもらいます」

「…はい?」





 



 そもそもこの世界には有事などの際に戦う人間が主に2種類いる。


 1つ目は『剣士』 鍛え抜かれた肉体と剣の技量によって敵を打ち倒す

 2つ目は『魔法士』体内を巡る魔力と世界を呼応させ、物理現象を生み出し敵を滅ぼす


 こういった連中だな。だがまぁ主にといったのには理由がある。別の存在があるからだ。


 3つ目は『魔剣士』


 こいつが特殊な存在で人数が少ない。だから軍なんかでもほとんどの人間は剣士と魔法士のどちらかだ。使えるのは特務騎士団の連中くらいだな。おっさんもレイナさんもその使い手だ。

 俺はちっとばかしその中でも特殊だが。んで、ここでさっきレイナさんがいったローランド魔剣学校がでてくる。



 ローランド魔剣学校。魔剣術の祖、ゴード・ローランドが約100年前に開いた国立の名門魔剣学校である(そもそも魔剣学校はうちの国にはここしかない)。

 魔剣術とはその名の通り魔法士、剣士と分けられていた既存の概念の枠を取り外し、魔法と剣を融合させた戦闘方法で、詳しい話は後でするが一般的には魔法も剣にも勝る戦闘法として確立されている。しかし、その扱いの難しさから使えるものはあまり多くない。

 何の因果か俺は、その使えるものがあまりいないものしか通っていないエリート中のエリート学校に編入することになってしまったのだ。(真の理由は任務だが)





 はてさて、一体俺はどうなるんだろうか。ちゅうかあんたら詳しい任務内容説明してくれよ!え?まだ考えてない?後の話でなんとかする?OKわかった。我慢しよう。じゃあな。

これ位の文字数でいこうかしら…。

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