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第十二話 休憩 中の会話

すらすら~っと。書きます。





「アキ~、面倒なことはしないでって言ったよね~。」


 休憩時間、クラスメイト達に質問攻めにあっていた俺だが、ひと段落して待っていたのは恨めし気な様子で近づいてきたルイス。何か言われるとは思ったけどねぇ。


「わりぃわりぃ、でもああしなきゃ普通に授業が始まんねぇと思ったし。」

「やり方ってもんがあるでしょう。やり方ってもんが。」

「あら、随分中がいいのね二人とも。」


 親しげな俺たちを見てクレアが突っ込んでくる。その疑問も最もだと思うので、こう答えておく。


「相部屋になったんだよ、おれたち。」

「不本意ながらそういうこと。」

「へ~、そうなの。」


 雑談をしていると、近づいてくる2つの気配。どちら様かな?

 

「また会ったな。」

「1日…ぶり…」


 老け顔の金髪と暗い顔の女の子がそばにいた。ある程度知った顔がいるというのは新しい環境ではいいことだ。

 できれば協力者になって欲しいところだが、信用できる要因が少ないので保留だがね。


「ああ、ウォード・グレインとアリス・ミラーだったかな。よろしく。」

「こちらこそ。」

「同じ…クラスだと…思わなかった。」


 この際だし、かねてから思っていたことをぶつけてみることにした


「グレイン君は本当に同級生だったんだな。教師じゃなかったんだ…。」

「それは俺に喧嘩を売ってるのか?」

「冗談だよ冗談。」


 大きな体に怒気が満ち溢れたので、慌てて謝る。老け顔についてはタブーだったようだ。


「なら、いい。それとグレイン君はやめろ。ウォードでいい。」

「はいさ、了解。」

「あたしも…アリスで…いい。」

「おお、サンキューな。にしてもアリスちゃんはどうしてそんなにゆっくり喋るんだ?」

「急いで喋るの…疲れるから…。」

「魔剣士にあるまじき特徴だな。」

「詠唱は…早いから…大丈夫。」

「なら安心…なのか?」


 基本的に魔法を使うにあたり詠唱は必要ない。

 体の周りを巡る魔力を意志の力で世界と対応させるからだ。

 ただ、威力を高めたい場合や戦略級の魔法となると話は違ってくる。

 同じ魔法でも集中によって威力は全然変わってくるため、必要になるのが詠唱だ。自分と世界を対応させるのに最も適しているのがこれとされている。(内容は個々人により違うが)

 戦略級は呪文を詠唱しなきゃ使えない。つーか「詠唱が決まっている」。

 理論的に言えば戦略級の魔法は普通の魔法と発動条件が違うのだ。自分の周りを巡る魔力じゃなく、 空間にある魔力を利用するのが戦略魔法。

 詳しい話は使うやつが出てきてからにするか。そんな奴には出てきてほしくないのだが…。


「次の授業はなんだっけ?」

「実技よ。」


 ぴん!実技…体を動かせるってことか。昨日激しめの運動をした気はするが、楽しみだ。

 あれ?そういえば学校ってところは成績とか順位とかをつくるのが得意なんだよな。ちっとばかし聞いてみよう。


「なぁなぁ、ちょいと疑問なんだがこのクラスで一番強いのって誰だ?」

「ウォードかしら。」

「アリスだろう。」

「クレア…だと思う。」

「お前らのだれかなんかい!」


 思わず突っ込んでしまった。まぁ、先日の一件を見ていれば大体わかってしまうが…。

 おれはちょっと意地悪を思いついて言ってみる。


「いやぁ、俺はてっきりルイスが一番強いのかな~って。」

「それはない。」(三重奏)

「まぁそうだけどね。」


 そういいながら睨みつけてくるルイス。余計なことは言うなって?分かってる分かってる。ちょっと聞いてみただけだ。


「昨日さ、何で4人で外を出歩いてたんだ?授業中だったんじゃねぇの?」


 俺の疑問にクレアが答えてくれる。


「トリプルクラスには課外活動があるの。」

「課外活動?」

「要するに実地研修ね。」


 ほほぅ。話を聞いてみると中々に興味深いものだった。

 将来国のために働くにあたり、早いうちから経験を積ませておこうという方針らしい。


「昨日のは警備隊の手伝いという形だったが、他にも色々あるぞ。」

「例えば?」

「ギルドでの…モンスター…討伐。」

「おじいさんのお家でボランティア。」

「中等部で授業なんてのもあったわね。」

「何でもありだな、おい。」


 多種多様な気もするが、少々節操がない気もする。


「それって、学校から何をするのか決められるのか?」

「いや、自分たちで申請して受理されれば決められるんだよ。」

「へ~」


 なんだか、さっきの話を聞いてて誰が何を申請したのかわかった気がする。


「警備隊の手伝いはクレアが申し込んだな。」

「当たりよ。」

「モンスター討伐はウォードだろ。」

「男たる者強くあらねばな。」

「ボランティアは…ルイスか。」

「もちろん。平和が一番。」

「アリスちゃんが授業ねぇ…。」

「先生…やってみたかった…。」


 この小さな女の子がどんな授業をしたのか大いに気になるが、その件はまた今度にしよう。

 なぜならキザ男が近づいてきたからだ。


「君。人より遅れているんだから、おしゃべりなんかしてないで早く移動して準備でもしたらどうだい?」

「そうだな。誰かのせいでさっきの授業も遅れたみたいだし。」

「ぐっ。」


 2発目の皮肉に顔を歪めるキザ男。周りの連中はくすっと笑う。


「大丈夫よバート君。彼、きっと優秀だから。」

「僕にはそうは見えませんがね。ウィルフォードさん。」

「いいからお前もさっさと移動しろバート。成績上位だからとたかをくくっていると、足元をすくわれるぞ。」

「君も気を付けたほうがいいよ、グレイン君。あぁ、次の実技僕には当たらないといいね、アキ・ハルト君。」


 最後にそういいながらキザ男は去って行った。


「性格の悪い奴だなぁ。」

「小物なんだ。根本的に。」

「そこそこ…強いから…めんどう。」

「そうなのか?」

「まぁ、僕よりかは強いね。クレア達よりかは弱いけど。」


 よくもまぁぬけぬけとそんなことを言うルイスは置いといて、俺は次の授業に向けて移動を開始することにした。

 面白いといいなぁ~。





さらさらっと書けましたな

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