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第十話 学校 どんなのよ

書き書き、もくもく

 




 ルイスとプチバトルを繰り広げたその日の夜。

もののついでとばかりにこの学校について、色々聞いてみた。

 若干めんどくさそうにしていたので、

頼むよ~、よく知らないと変なことしちゃうかもよ~、俺と一緒にいるルイスも目立っちゃうよ~

 的なことを言ったら、割合あっさり説明してくれた。(分かりやすいなこいつ)


 ローランド魔剣学校


 中等部と高等部が存在 共に学年は1~3年


 クラスは1学年シングル ダブル トリプルがそれぞれ2つずつの計6クラス

(クラス名はロート ヴァイス の2つ。紅と白を表す)


 シングル 所有属性1つの生徒が所属。授業内容も属性を増やすのがメイン。


 ダブル  所有属性2つの生徒が所属。複数属性の応用も授業に取り入れられる。


 トリプル 所有属性3つ以上の生徒達。実践を重視した授業内容。


 学期末にテストがあり、その結果によっては年度の途中で他クラスへ移動可能。(あまりあることではないらしい)


 筆記よりも実技を重要視しており、何よりも強さを重視する傾向がある。


 地方の推薦枠もその関係で生まれたそうだ。


 ただやはり貴族にありがちな、選民思想のようなものも皆無ではないとさ。


「ざっと説明するとこんな感じかな。」

「ふ~ん、ルイスはトリプルのどっちなんだ?」

「僕はヴァイスだよ。」

「あぁ、同じクラスになるはずだから俺もヴァイスだ」

「…裏で手回したんだ」

「まぁな、決してクレアさんと同じクラスになりたいからとかそういうことを考えていたわけではないぞ。あくまで怪しかったお前と同じクラスにだな…」

「あ、分かった。もういいよ。」

「信じろよ!」


 なんてやり取りをしていたが、ふと疑問に思ったことを聞いてみた。


「どうしてシングルからトリプルに、それぞれロートとヴァイスの2つのクラスがあるんだ?1学年3クラスでまとめてもいいと思うんだが。」

「ロートとヴァイス2つのクラスで競うためだよ。学内行事はそういうのが多いんだ。」

「あ?シングルとダブルとトリプルで競わせればよくね?」

「そういう行事もあるけど、実力に差がつきすぎる場合が多いからね。その点、主にロートとヴァイスで競わせれば立場も近いからやる気もでるわけさ。」

「は~ん、色々考えてるんだな。でも、所有属性の数が強さに直結するとは限らないけどな。特に魔法士じゃなくて魔剣士なんだし。」

「それは同感だね。実際シングルにもトリプルの一般生を凌駕する実力の持ち主もいるよ。ただ教育上のカリキュラムの問題が大きいんだろうね。」


 ほうほう、学校側の事情はまぁ分かった。納得もしよう。

 でも一応俺からの常識を話しとこうな。


 魔法士であるなら、属性にもよるが所有属性の数がそのまま強さにつながる。

 火しか所有してない奴と、火と水を所有しているやつがいたら、後者の方が圧倒的に有利だ。

 火と水ならば少ない魔力でも水の方が勝つ。火と合わせて戦闘方法の幅も広まるし、いいことずくめ。

 が、何事も例外はあるのが世の常。魔力量に差があれば火でも、水には勝てる。ま、滅多にないことだが。


 その点魔剣士は、一概に所有属性の数が強さにそのままつながるというわけにはいかない。

 剣士ばりの高速近距離戦を魔法で補助しながら戦うのが主だからだ。

 魔法士同士の高度な戦略を選択しつつ戦える魔剣士は、あんまりいないからな。

 頭使ってる間に首落とされてたら、しょうがないもんなぁ。


 こう考えると剣士弱いなぁって思う奴がほとんどだろう。

 実際問題、魔剣士や魔法士に比べると地味だしな。

 ただ、剣士になるやつは魔力がない分、気が充実しており身体能力が総じて高い場合が多い。

 魔法士相手なら距離や戦法によっては十分に勝ちを拾えるだろう。


 結論としては、あらゆる距離に対応できて強いのが魔剣士ってことだな。うん、魔剣士でよかった。


 あ、そういえばルイスに肝心なこと聞くの忘れてた。


「なぁルイス、お前って属性いくつ持ち?」

「4つ」

「…おいおい、嘘つけよ。特務騎士団の俺と互角にやらかして4つだぁ?冗談はほどほどにしてくれよ」

「本当さ。土、水、火、風の4つしか使えないよ。」

「普通キャラをここまで押すか…。」

「嘘はついてないよ。本当に4つだけなんだ。トリプルでは平凡なやつだよ。」

「ふ~ん、何か裏がありそうだけどな。あの変な力のことも聞いてないし。」

「それは企業秘密。話したくない。君もそうだろ?あの動き」

「まぁな。それじゃお互い機会があればってことで。」

「ないまま事件が解決することを願うよ。あぁ、君の属性はいくつある?」

「ま、そこそこだ。お前よりは多い。」

「また曖昧にする…。」

「ははは、秘密がある方がかっこいいだろ。」

「はいはい、そういうことにしておこう。」

 

 ベッドの上に座り壁に背中を預けた状態で、お互いに話し合う俺たち。思っていたよりも時間がたっていたらしく、すっかり日が落ちていた。

 腹減ったな。青鹿亭の燃料が切れた。


「晩飯ってどうなってるんだ?」

「20:00までなら好きな時間に食堂で食べることができるよ。お風呂は22:00までね。」

「後、15分しかねぇじゃん!?ダッシュで食ってくる!お前は?」

「帰ってくる前に済ませてきたよ。」

「じゃあ、今度一緒に行こうな」


 部屋を飛び出し食堂へ駆け出す俺。

 

 明日は初めての授業か。わくわくだな。

 

 兎にも角にも腹が減っては戦はできぬってね。

 

 飯食ってくるわ。そいじゃ、また。

 

 あれ…食堂…どこだよ。





もくもく、書き書き

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