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第二章 自立支援

 その後、警察からの迎えの車で、3人は病院へ連れて行かれ、物言わなくなった両親に対面した。


 中学1年の知美と、小学5年の愛子は、ずっと泣きじゃくっていたが、さすがに高校1年の哲也は、しばらくすると着丈にも冷静さを装っていた。


 警察の一室に連れて行かれた3人は、若い婦人警官から、これからのことなどの説明を受ける事になった。


「連絡しなきゃいけない親戚とかは、わかる?」

「家に戻ればわかると思います。」

「それじゃ、これから大事な話をするから、3人ともしっかり聞いてね。」



 彼女の話の大筋はこのようなものだった。


 通常は、こういう場合、親戚の中からどなたかに3人の面倒を見てもらうことになるのだが、最近出来た法律で、『交通遺児自立支援制度』というのがあり、交通遺児支援局のサポートを受けて、基本的には3人だけで生活していくというものだった。



 生活に人用な費用は、死亡保険を中心にして支援局で適切に算出して支給される。支援局からは、担当官が指名され、週1回程度子供達の家庭をおとずれ、相談にのる。保護者が必要な手続き等も担当官が行えるようになっていた。



 説明を聞いた3人は、なんとなくわかったような気がしていたが、悲しみの真っ只中で、ただただうなづくだけだった。







 支援局から派遣された担当官は、紺野亜弥という名の30才位の女性だった。


 比較的近所に住んでいた、父の兄と亜弥を中心に、葬儀やその他の手続きがすすめられ、1週間もたつと、3人の生活は事件の前と同じ日常に戻りつつあった。


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