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十夢小噺  作者: 山本十夢
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コロナ博多編(8)

(夫)家の中でボケーとしとったらいかんけん庭の花に水ばやってきたばい。

(妻)あーたが家にじーっとしとらんで外におんしゃったら、ほんに家の中が片付くと。

(夫)ん? 何か言うたな?

(妻)んにゃ、なーも。

(夫)水ばやりよったらくさ、隣の奥さんから「お宅の花ほんに美しかー」て褒められたけん、俺もつい嬉しゅうなって、「ひまわり美しかでっしょう?」て言うたったい。

(妻)ハーっ?

(夫)そしたら妙な顔ばしてすぐ帰んしゃったばい。なしてかいな。

(妻)あーた、ひまわりは夏に咲くとやろー? 今咲いとーとはチューリップやろう?

(夫)ひまわりもチューリップもそげん変わらんめーが。

(妻)あーたは、ほんなごとデリカシーが無かとやもん。

(夫)何やそのデリ何とか言うとは。

(妻)あたきのごと繊細で心配りがある人のこったい。あたきゃ恥ずかしゅうして外にも出られん。

(夫)おー出やんな。外出自粛やけん丁度良かたい。


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