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第8話 vsオーク①

おでんは、狼しか討伐したことがなかった。だからオークに興味を持った。

おでん【オークかあ。その前に武器屋に行かないと。】と思い、武器屋に向かった。


武器屋『おっ、持ってきたのか。』

おでんは左右の長い牙を計10本出し『これで作れるかなあ。』

武器屋『………凄腕だな。十分だ。かなりいいものができると思うぞ。そうだな明後日にはできてると思うが、これ全部使ってもいいか。』

おでん『持ってても仕方ないからな。』と全部置いてきた。

おでん『明後日かあ。それが出来てからオーク討伐にチャレンジしようかなあ。でもちょっと興味あるから覗いてみようかな。』該当の場所に行って未来視してみるということだった。


というわけで南東の平原に来たおでん。

おでん『ここかな。ちょっと視てみるか。』

おでん『うん、広いせいか、草原しか視えなかった。あっちに林があるな。あそこならどうだろう。』

林のような場所でスキルを使った。

おでん『……なぜに、俺は穴を掘ってるんだ。わけ分らんちんちん。』

おでん『もう一回。』とスキルを使った。

おでん『やっぱり穴を掘ってる。しかもかなりの大きさだ。MAXで視ても穴掘りしかしてなかった。なぜ?』

おでん『考えても仕方ないし………スコップ?どこで調達したんだ?』

草原からギルドに向かいながら【スコップのことをマリーに聞いたら色々詮索されそうだし、スコップも武器の一種かも、武器屋に行こう。】


武器屋『スコップ?ないぞ。』

おでん『そうですか。』【スコップで通じるのか。どの世界でも共通なのか。】

武器屋『そういうのはホームセンターで売ってるぞ。』

おでん『ホームセンター!懐かしいってこっちにもあるんかい。』

武器屋『広場から北に歩けば大きい建物がある。いけば分かるだろう。』

おでん『ありがとうございます。』


ホームセンター

おでん『………まんま、ホームセンターだ。売ってるものもなんとなく分かるぞ。もしかして転生者が経営者か。』と思ったが、そんなことを知る手段は今の俺にはない。

おでん『穴掘りしてたし、スコップ、つるはしも買っていこう。これは電ノコ…もどき。魔石で動くのか。説明書が読めない。林の近くだったし、木を伐ることになるかもしれないから買っとくか。念のために斧も。』

おでん【マジックバッグまじ便利だ。】買ったものが全て入ったのだ。

おでん『一パック、カードで』と広場を通るのでたこ焼きを買って草原に向かった。


再び南東の平原の林。

おでんはたこ焼きを食べ終えてから、念のためにもう一度スキルで確認してから穴を掘り始めた。

日が沈み始めたころに大きな穴を掘り終えた。

おでん『疲れた。喉乾いた。飲み物買っとけばよかった~。』と夕暮れの草原を見回した。はっきり言って不気味だ。

おでん『いやな雰囲気だなあ。念のために視ておくか。』

おでん『ここは明日の朝までは魔物は出ないんだな。……ここで野宿?いや、戻ろう。昨日は、ばあさんのところに泊まってしまってマリーにクリーン魔法してもらってないし。今日はきれいにしてもらおう。体が痒い。』

おでんはしばらく草原を歩いて立ち止まった。音が聞こえたような気がした。もちろん臆病になっているだけなのだが、スキルを使った。

おでん『大丈夫だ。まだ大丈夫。』そして再び歩き出した。

もうすぐで草原を抜けれそうなところまできて、再び立ち止まった。

おでん【視線を感じる。魔物?スキルは何回使った。5回…使い切ったか………あれ?朝、ばあさんのところで使ったよな。夢と起きてから…7回?クールタイムは1日じゃないのか?まだ使えるか?でももし気を失ったらさすがにこの場所はやばそうだ。】

おでんはダッシュで草原を抜け出した。そして無事にギルドに着いたのだった。


視線の主=神様『スキルが戻ってこないと思っておったらまだ死んでいないのか。しぶといな。』

女神『どうされたんですか。』

神様『例のスキル石が戻ってこないのでちょっと覗いて見たのじゃ。』

女神『そう言えば死んでないのですね。』

神様『まあ、面白いことにスキルを使っておるようだ。まああんな使い方では、近々こっちに戻ってくるだろう。』

女神『そうなんですか?』ともう興味無さそうだった。


マリー『今日はどこに行ってたんですか。』とクリーンを掛けながら聞いた。

おでん『武器屋にホームセンターのことを聞いたからそこに行ってきた。』【うん、嘘は付いてない】

マリー『あら、あそこ、おもしろいわよね。今度一緒に行きましょう。』

おでん『OK。説明書とか読めないから助かるわ。』

マリー『そうね。フフフフフ。』


その日の夜、休憩室でおでんはスキルを使った。気を失うまでに5回以上使えた。おでん【草原でも使ったし、確実に回数が増えてる。これがレベルUPということか。明日の夜までスキルを使わないようにして回数確認するか。】


次の日、日課のジョギングと素振りを終えて、草原の林に向かった。

おでん『もう少し掘るか。』

午前中に穴を掘ってさらに深くして、午後からは木を数本伐り倒した。斧で。

おでん『疲れた~。何のためにしてるんだろ、俺。』もう夕方だった。

昨日はここまで未来視できた。これ以上は未来を視ていない。

スキル検証が最重要だから、今日はもう帰ることにした。


そしてスキル検証結果(おでんの推測)

有効範囲:俺が今いる場所を中心に半径5m(は変わらない)

使用回数:10回

クールタイム:1日(半日になっているが知らない)

視る未来:現在から最大1日(は変わらない)

(NEW)部分的な切り取りOK

使用時間:3秒固定(は変わらない)


おでんはウキウキだった。MAX1日未来のうち、好きな時間帯を部分的に視れることに気付いたのだ。これで重要なところを覚えていないということは無くなると思った。



そして次の日の草原

おでんはスキルを使った。

おでん『そうきたか。もう一度ホームセンターに行かないと。』


おでんはホームセンターであるものを買い、そして草原の林で再び作業をしたのだった。その作業が終わり、そしてスキルを使った。

おでん『なるほどね。そういうわけか。MAX1日だと全容が分からないや。』と呟いた。

おでん『あっ、そう言えば毒牙の短剣できる日だった。』


夜だったが、武器屋に行った。

武器屋『おっ、来たか。今日は来ないのかと思ったぞ。出来てるぞ。』と作製された毒牙の短剣を3本置いた。

おでん『カッコイイ。』

武器屋『3本が限界だったらしい。』

おでんは一番出来のいい短剣を持って、『これを貰います。残り2本はここで売ってください。』

武器屋『なにっ!売るのか。それなら手数料を貰うぞ。』

おでん『?……ああ、そういう意味では無くて、1本あればいいので残りはおじさんにあげますので売るなり自分で持つなりしてください。』

武器屋『おい、これがいくらするのか分かってるのか。……いいのか、まあ貰おう。』

おでん【なんだ、やっぱり貰うのか】『………でこれは幾らですか?』と最高の1本の値段を聞いた。

武器屋『2本貰うんだから、ただで持っていけ。そこまで業突く張りではない。』

おでん『ありがとうございます。』と言って店を出た。

おでん【予想通りタダになった。良かった良かった。未来視は無音だからやり取り内容が分からないから交渉ごとにはつかえないんだよね。】


おでんは”毒牙の短剣”を手に入れた。


そして次の日

おでんは、朝食を食べながら【スキルを信じるしかないけど、うまくいくのか?万が一のこともあるし、マリーとしとけばよかったかな。誘えば断らないような気がするし。異世界の女性も地球と同じなんだろうか…。】とまあ色々と考えていた。そして出勤してきたマリーを見て

おでん『おはよう、マリー』

マリー『おはようございます。今日の予定は?薬草採取ですか?』

おでん『今日は、オー……。』

マリー『お?』

おでん『オー…お散歩日和なのであちこち散歩しようかと。』

マリー【怪しい】『毒消し草採取は、ソロではだめですよ。分かりましたか!』

おでん『それは、今日は絶対に行きません。』

マリー『そう、そんなに強調しなくてもいいんだけど。』【ちょっと強く言い過ぎたかしら、まあ2回も討伐成功してるし大丈夫だと思うけど、許可したほうがいいのかしら。】

おでん【嘘は言ってないぞ】

マリー『フフフ。とにかく気を付けてね。』

おでん『ハハハ。気を付けます。』


そしておでんは南東の草原に向かったのだった。

そう、オーク討伐のために。


次回は 08/02 18:00更新(毎週金曜日)

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