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神の仔共たちへ  作者: 桜田てり
生命の風が吹く嵐
2/5

種の怯えの違和感

プロローグ1-2

放り出された場所は何もなった。


広野が山々に囲まれているだけ。


私は進む、とりあえず広野の果てに浮かぶ白い球体。

それが説明にあったゴールとやらなのであろう。



球体をめざして歩く、歩く。とにかく歩く。しかし、手足が無い。不思議な感覚だ。


周りを見渡す。ルールにあったほかの参加者に3回能力を自分に使われて、死んでしまったらいやだったから。

だが、広野には人っ子一人いなかった。



・・・いずれ皆目指す場所が一緒で球体なのだから鉢合うだろう。


そのライバルが見当たらないのも不思議だ。


どんな形をした身体をしているだろう。


正直鏡がないので自分の体全体が見えない。手足がないのは理解出来た。だか、身体ふわふわしているのが気になるが自分で見えない部分なのでもどかしい。


同じ状況に立たされている他の参加者も自分の姿と同じなのだろうか。そうであればその姿がまんま自分の姿になるのではないか。


是非探し出して、確認したい。


しかし、ここは本当にどこなのだろうか。


前世が終わったから、来世を獲得するためにいきなり競争しろと言われても一般人はピンとこないのは当然である。


とりあえず、わからないので進んでいる。








あの説明を受けてどのくらい歩いたのだろうか。

適温なのか不快にならないから、なおさら不思議に思う。


何もない場所にあるどでかい山々を2桁は軽く上り下りした。

疲れない。身体は。心が疲れてきた。

誰にも会わない。いや、会えない。

それでも、球体に向けて進まなければ。



進む、そして進む。最初に比べて見える景色に変化はあった。

ちらほら地面に見かける干からびたイカの干物のような物体が落ちてるのをみかける。


不気味だなあ

そんなことを考えていた時である。


‘キぃーーーーー‘

後方から奇声ともとれる音が。


振り返ってみると、ふわふわ浮いた丸い物体に1本触手を生やした生物がいる。


それが瞬時に他の参加者とは理解したくなかった。

正直、キモイ。

自分もあんな感じなのか。


軽蔑の眼差しを‘それ‘に向けるとともに、地面に落ちていた干からびた物体が脱落したなれの果てなのではないだろうかと。

そんな、予測もした。


いやだ、こんな惨めな最後は。


そうしてさっきまでにらみ合っていたさっきまで目の前に突っ伏していたそれは突如。

そう、考えなしのような突進と下品な奇声を自分に向けてきた。



そこから自分は迷わず能力を使った。




すると、目の前のそれは、間を置かずに溶けて、干からびた。

説明通りの3回目の妨害だったのだろう。


干からびたものを見てそう思うことにした。

歩みを再開して。



そして、再認識した。

ここは、戦いの場であると。

読んでいただき、ありがとうございました。

次回の物語を執筆中です。

出来上がり次第投稿いたします。

今後ともよろしくお願いします!!

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