始まりン声
プロローグ1-1
目が覚める。
そこは、10m四方位の薄暗い部屋。
その部屋にぽつんと一人自分がいる。
何故だろう、身体がふわふわする。
自分が何故ここに居るか、自分の名前、歳、生まれた場所も思い出せない。
機械音のアナウンスが鳴る。
「ようこそ、来世を勝ち取る為の試練へ。
貴方達の前世は終わりました。そして、新しい命に生まれ変わろうとしています。そんな、貴方達には来世をより有利に優秀な者として生まれ変わってもらう為に、競い合ってもらいます。そして、その生き残り方。すなわち最後に残った勝者のみ来世を楽しんでもらう事にいたしました。では、今からその生き残りをかけたサバイバルのルールを説明します。」
何を言っているんだ?
何か言ってやろう、ふざけた事を言ってるんじゃ無いと。
しかし、声が響かない。ノドや口が動かない。
いや、よく自分の身体を見るとあるはずのない手足がない。
足元を見るとふんわりと浮かんでいる不思議な状態。
そして説明がまた聞こえる。
「では、ルール説明
・ゴールは遥か遠くの球体に触れればゴール
・これは競争であり、妨害もある。3回まで相手にダメージを与える事が出来て、それを受けた物はしばらく歩みが遅くなる。とても重要な能力なのでよく考えて使う事。
・妨害に回る敵も道中に居るので、それに向けて能力を使うこともできる。
・勝者は絶対。たどり着いた者のみに未来がある。それ以外の存在は消えるものとする。
・途中走行不能となった者は棄権とみなし死亡扱いとする。
・3回妨害を受けたらその場で失格。死亡扱い。
以上である。質問は受け付けない。では、これよりサバイバルを始めます。」
部屋の壁が消え始めた。眩い光とともに果てが見えない広野に放り出された。来世をかけた競争が始まったと嫌でも理解させられた。
読んでいただき、ありがとうございました。
次回の物語を執筆中です。
出来上がり次第投稿いたします。
今後ともよろしくお願いします!!