舞い踊る桜の向こう側に
手が届かないと思ってた
だから
望んでもいけないと思ってた
ただ側にいて
ときどき言葉を交わして
目が合う度に
嬉しくてドキドキして
それでいいって
ずっと思ってきた
君が
僕の一言でたまに笑ってくれる
それでいいって
でも
冬が終わって
桜の咲き始める季節が近付いて
いつも
飽きるくらい一緒にいて
尽きることなく馬鹿話を続けてきたみんなが
それぞれの人生を歩む時期がやってきて
行き先は同じ
みんな前へ
そのはずなのに
大きく分かれていく道ばかりで
君と僕も同じだった
きっともう
奇跡に近い偶然が起きるか
意図的にでないと
会えないままになる
だから僕は
君に伝えたんだ
このまま
離れるくらいなら
このままいつか
知らない誰かの横で
微笑む君を見るくらいなら
きっと
驚かせてしまったよね
気持ち悪かったよね
ごめんなさい
今年の桜は早くて
新たな旅立ちの日に
もう散り始めている
僕は風に散る桜に祝われるように
この街を出ていく
まるでどこかのお話みたいに
舞う桜の花びら
こんな景色はこれまで見たことなくて
だから僕は
きっと夢を見ているんだ
舞い踊る桜の向こう側
見間違えるはずのない君の姿が
こちらへ駆け寄ってくる
なんて