表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

世界に愛された少女

 こんな人を惹きつけないようなタイトルにも関わらず覗いて下さった方には感謝します!

 

(半ば強制的に覗かされた方も中にはいると思いますが…)


 できれば最後までお付き合いいただけると幸いです。

 今回の小説はそこまで長くならない予定なので。

 (全5話位の予定です。)


 PS.最後というのは本話の最後なのかこのシリーズの最後なのかという判断はお任せします…

「キャーー!!」




 其処から幾つもの叫び声が上がる。



 其れは男、女、子供から大人、声色まで、全てが違う様々な人のもの(叫び声)である。


 又、其れは同じ、其のどれを取ってもうるさい。



 



 そう、





 五月蠅い。





 本当に―――







 ―――()()



――――――――――――――――――



 煩い



 私は沢山の人達の叫び声を聞いてそんなことを思う。



 この叫び声は別に『殺人現場を目撃した』だとかそういった事があったから出るのでは無い。


 そういった類のもの(叫び声)では無い。




 では何故叫ぶのか?


 

 嫌悪感、恐怖感を感じたから…?

 



 否






 ()()()()()である。






 私にはわからない…



 『ジェットコースター』という死の恐怖を煽る様なものが何故楽しいと言われるのか解らない。



 そんな事を考える私が可笑しいのか、“恐怖=楽しい”と考える向こうが可笑しいのか判らない。



 全て分からない。




 何もかも………








 ―――でも、もう関係ない。




 私は今から



 目の前の門を閉ざし



 道を断ち



 進むことを…






 諦める。






 サヨナラなんて言わない



 行ってきますなんて言わない




 返ってくる言葉が無いから



 虚しくなるだけだから


  

 悲しくなるだけだから






 狂って壊れた私はもう社会には要らないみたい。





 だったら……





 逃げよう


 戻ろう


 帰ろう



 私の居るべきだった




 居場所へ…











 手を放す




 直後、大きな浮遊感に体が包まれる。






 ―――これで…やっと……






 落ちてゆく中



 ふと()()()()()空は



 蒼くどこまでも広がっていて、とても奇麗で……






 ……汚い私には余りにも似合わなかった。




 ◇ ◇ ◇



 暗闇



 ここは…トンネル?



 違う…



 本能が言ってる



 ここは




 ―“生”と“死”の境目―




 私の今見ている方、つまり前方は



 “死”



 そして後ろ、後方が



 “生”



 なら私の進むべき方向は…



 私は迷うことなく“()”へ歩みを進める。



 これで…私の旅も終わる。



 やっと…




 彼らは待っていてくれているのだろうか?



 彼は許してくれるのだろうか?


 

 彼はまた友達になってくれるのだろうか?



 兎に角、いまは進もう。




 前へ…



 ◇ ◇ ◇


 

 あれからどれだけ歩き続けたのだろうか?



 何故だろう、全然前に進んでいない進んでいない様に感じる。



 足を動かしているのだから前には進んでいるはずなのに………




 進んでいる……






 はず……






 私は走る



 走って


 走って


 走って


 走って



 走って




 走って





 走って






 走って








 走って













 走って














 止まって……




 下がった。




 下がって


 下がって


 下がって



 下がり続けて………






 嫌…


 嫌だ…



 嫌だ!!



 私は必死に足を動かす。



 嫌だ!!


 生きたくない!!


 もうあの世界に戻るのは嫌なんだ!!








 社会に嫌われ、世界に愛された少女は…










 世界に連れ戻される。



 ◇ ◇ ◇



 眩しい…


 光が


 眩しい…


 汚い私には



 また…



 また貴方なの…




管理者(シオン)…」


「覚えていてくれたんだね。僕のこと。」





 忘れるわけ無い…



 彼……弟を殺した奴の事なんて……。



「そんな風に言わないでよ。僕は殺されそうになっていた君を助けただけだよ。」




 助けた……?




 貴方は何も分かっていない。




 貴方は……







 偽善者だ

「酷い言いようだね。僕は“あの時”も“今さっき”も君を救ったじゃないか。」



 貴方は救ってなんかいない。




 私を






 壊しているだけ。

「壊している?僕は君を生きさせているだけ。それ以上の事もそれ以下の事もしていないよ。」





 ……貴方の優しさは…




 いや





 私の感情は、心は、体は




 歪んでいる




 だから




 貴方の優しすぎる心は





 私の心には合わない。




 だから




 貴方の眩しい光を






 私なんかに照らさないで…






 お願いだから…




 もう




「私を…救わないでよ…。」




 もうこれ以上




「私を……壊さないでよ……!!」

「矛盾してない?それ。まあ僕はこれから先も君を救い続ける。それが僕の仕事だからね。」








 …そう…。



「まあ、これで話は終わり!…じゃあね。また会わないことを願うよ。」




「………。」





 貴方は何も………









 分かってない。

 飛ばしてもらっても大丈夫なのですが少し説明を


 まず初めに…


 主人公が話した後のシオンの返答に行が開いていないという事についてですが…


 気づいている方もいらっしゃると思いますが


 主人公の話した後シオンが話すまでの間を表現しています。

 つまり、主人公のペースからしたら早すぎる、息が詰まるような感じを表しています。他にもあると思いますが…


 二つ目は……


 周囲の状況について書かれていない事についてです

 これも仕様です…。

 主人公は余り周りのことに興味を持たないことを表しています。

 というか、周りの情報を自らシャットアウトしてます。

 何故そうなったのかは今後書いていこうと思います。



 最後に…


 ブックマーク、評価、感想、誤字報告

 お願いします!。゜(゜´ω`゜)゜。


 読んでいただけていると実感できるとsironeko*のやる気がグングンUP⤴︎ᕦ(ò_óˇ)ᕤしますので(?)


 それではまた次話で……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ