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自分は壊れているようだ今からドラゴンを殺そうと思う  作者: 屍?いや、ただのゴミのようだ
異世界
4/12

連行されて始まる

はっちゃけていくらかもどる?

「貴様を連行する!」


「えっ?」


 宿の中のベットでゴロゴロしていたときだった。突然扉が開いて誰か入ってきた。

 反応すらできなかった。捕縛されて動けない。


 飽きないから別にいいや。


 俺は連行された。


ーーーーー


「貴様には窃盗の容疑がかかっている、嘘を吐いても分かるぞ。大人しく全て話せ」


 俺は白状した。気付いたらこの世界にいて無一文だったことを。ドラゴンが森を焼いていて去ったのでそこに向かったことを。人々が全て死んでいて悲しかったことを。葬りたかったが数が多すぎて諦めたことを。そして滅んだ村で無一文の自分がいて、ほんの少し魔が差したことを。涙ながらに全て語った。


 連行した兵士は、


「そうか・・・大変だったな。だが金を盗むのはダメだ」

「ごめんなさい」

「君のような子が異世界人か。仕方ない。そんな状況だったんだ。俺だってやるだろう、嘘もついてないし、許そう」


 何かしらの道具を見て兵士はそう言う。


 馬鹿め。俺の付けている装備は盗んだ物だ。魔が差したと言えば嘘にはならないのだ。そして俺は本心で可哀想とも葬ろうとも思っていた。嘘は吐いてないし心が矛盾しているだけだ。


ーーーーー


 兵士からこの世界について聞いたが、この町にいても意味はなさそうだ。金だが、盗んだ分の九割を返した。窃盗だが、無一文の異世界人という情緒酌量で許された。一割は当面の生活費だそうだ。


 ありがたい。窃盗して金を貰えるとはこれいかに。


 必要な話は聞けた。


 あのドラゴンは特別らしい。


 世界種と呼ぶそうだ。


 いつから現れたのかは分からないが、百年に一度あのような魔物が外界に生まれてくるようで世界種の討伐はこの世界の人達の悲願で最大の栄誉である。


 世界種は現在5体いる。過去に2体討伐されている。過去の文献では、100年くらい前に1体、20年前に1体討伐されたようだ。


 赤黒いあの竜は真紅(クリムゾン)と呼ばれているそうだ。あの竜は外界最強らしい。あの村の人達が殺されたのは本当にただの不運のようだ。


 それ以外の外界にいる魔物は世界種以外全部雑魚だそうだ。俺に殺された角のある兎も本当にただの不運のようだ。


 世の中よくあることだね!


 この世界にはダンジョンがあり、フィールド型・迷宮型の二種類が存在する。


 フィールド型のダンジョンは数年から十年位でこの世界の自然物や町と度々同化するようだ。こっちの攻略はそこまで難しくない。


 迷宮型が重要だ。ダンジョンの入り口は異空間とつながっている。階層毎に環境が異なり、階層毎に魔物が強くなる。そして階層を攻略していく毎に冒険者も鍛錬と戦いで強くなる。


 この世界の迷宮型のダンジョンは三種類あるが過去から今まで攻略されていないらしい。


 それぞれ塔・大穴・壁が存在する。それぞれ離れて存在するのではなく、まとめてあるそうだ。


 ややこしいが、ボタンを想像して見て欲しい。円の壁の中に塔と大穴がボタンの穴よりはいくらか離れた距離で存在する。ダンジョンを縦に並べて見ると、全部同じ距離になる。そしてその壁の中は広大なので、冒険者達や国の部隊、聖職者、鍛冶屋、商人などが集まり住まって都市をなしている。勿論悪人もいる。


 一部では何かを封印する為に作られたとも呼ばれているし、塔と大穴の大きさがぴったりなので、なんらかの影響で陥没、隆起したとも言われるが、真相は誰も知らない。


 大変貴重な情報が聞けた。


「説明していただき本当にありがとうございます」


 目標が決まった。迷宮型のダンジョンで強くなり、あの真紅の竜を討伐する。他の世界種も討伐しよう。


「ああ、行くのかい?」


「はい」


 楽しいことが待っているのだから。


「そうだ」

「?」

「君の名前を聞いていない」


 名前かー、前の名前は何故か覚えてない。決めた。


「フェイスです。フェイス・フェアルー」


「フェイス君か、いい名だ。俺はビルだ」


 聞いてねえ。


「ところでフェイス君は男なのかい?」


「そうですよ。それが何か?」


 えっ?


「いや、君の見た目だと分からなくて」


「・・・鏡あります?」


「あるよ。少し待ってなさい」


 兵士が部屋を出て行く。


 いや、再構築がどうとか言ってたね確か。


 前より不細工だったらどうしよう。


「取ってきたぞ。どうぞ」


 手に取って鏡を覗いて驚いた。


 俺を転移させた奴が憎かったが、一気に愛らしくなった。

 手のひらクルンクルンですわ、


 つーか、なんだこの髪と目の色。完全に中二病だろ。


 髪の毛フワフワサラサラ。くすんだ灰色が大部分だが、左右のもみあげとその周辺だけ色が違う。


 右が黒で、左が白だ。

 目の色も右目が銀色で、左目が金色だ、死ねる。

 眉毛の色も違っていたら完全に化け物だ。暗い灰色だった。

 肌も白くてよかった。


 確かに体も細く低くなっていたし、声も高かった。

 けど顔もここまで変わるか。


 完全に思春期の子どもだ。細長じゃなくて丸い。

 完全にお人形さんだ。昔いくつか持ってたけどバラバラにされて捨てられた。


 兵士が聞いてくるのも無理はない。


 この顔ならいくらでも騙せそうだ。


 性別が自由ってあったけど、どうなってんだ俺の体?

ただ、それよりも。

 

「それよりも壁の町までの道を教えてください」

 

 そっちの方が大事だ。早く行って楽しみたい。


町まで飛ばします。

主人公の容姿はピ○ーを想像をば。

背は170ちょうどです。

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